一杯のお茶。五感を研ぎ澄ますと台湾茶の様々な表情が見えてきます。お茶の葉をとり出して, 急須に入れて白い湯のみにお湯を注ぐ。湯のみに鼻を近づけ香りを感じる。目を閉じて、湯のみに伝わる熱さに集中しする。鼻に流れる香り。一口飲んで、舌、頬、喉にお茶の香が満たされていきます。台湾茶コレクション第一弾は台湾茶の中でも、特に代表的な3つを選りすぐりました。鐵観音(テツカンノン)は球形の茶葉が特徴的で琥珀のように澄んでいて、飲んだ後に独特な余韻が残ります。それは果物や、花、ミルクの香りなどを彷彿とさせる特別な風味です。包種(ホウシュ)は仄かな香りと上品な味で知られ、お茶が放つ香りがその最大の特徴です。お茶は口に含むと苦味や渋みがなくほのかな花の香りがしますどそれは、坪林の茶農家の100年続く技と工夫の精華そのものです。日月潭紅茶(ニチゲツタンホンチャ)は「台湾紅茶の父」と言われる日本人の新井耕吉郎が台湾の紅茶を改良した茶葉で、とても高く評価され日本の天皇陛下への献上品にもなりました。戦後になって茶種は台湾山茶と混種され、次世代の紅茶品種「紅玉」に育ちました。紅紅玉は一番有名な紅茶であり特別な香りがします。お湯を注いだ後に、蜜やシナモンの淡い香り、またミントなどの草花の香をまとい、一般の紅茶の体験とは全く違うので、各国の飲茶愛好者を魅了しています。台湾のスローライフ。お茶をいれる時間。万年筆にインクを入れる時間。藍濃道具屋は人生を豊かにする”時間”を大切に思っています。そんな思いの詰まったインクを自分用にはもちろん、大切な方とシェアしたり、思いを添えた贈りものをしてみてはいかがでしょうか。