ドーンとした大木の姿は、やはり迫力がありますね!和精油は日本産の天然精油のことです。日本の国土は地球儀で見ると「縦長、斜め」といった感じですよね(笑)これが、「国土面積は狭いのに、多種多様な植物が採れる」という日本のアドバンテージなのです。暑い沖縄から、寒い北海道まで(実際はもっと広範囲ですが)四季があり、気温や高低差があり、植物学や森林学の観点から見ると、とっても面白いらしいです。(私は目下勉強中で、専門家ではありません)中でも、日本人でさえ、なかなか行くことができない「屋久島」。『もののけ姫』の森のモデルと言われている未知の部分が多い世界遺産。屋久島の世界遺産登録に当たっては、 登録当時、ユネスコ世界遺産センターのドロステ所長は、「自然遺産としての屋久島の価値は、多くの 人たちが暮らしていながら、すぐれた自然が残されていることにある。」と語っていたそうです。そんな世界遺産の島に自生する「屋久杉」の精油について、この度MUSE NESTで取り扱わせていただくことになりましたので、少しお話ししようと思います。「屋久島倶楽部」さんにコンタクトをとったのは、今後また雨の季節に入ってくるので、豪雨や台風被害が多い場所から、精油を仕入れていった方が活動が自然によって妨げられても多少のお力添えができるのかな、と考えたからです。営業の村松さんからお電話をいただき、屋久島倶楽部さんが昔から屋久杉の「土埋木」を使用して工芸品を作ってきたこと、そのため、通常だったら超高級な原料を使用して精油を蒸留することが可能になったことを教えていただきました。屋久杉とひと口に言っても、樹齢1000年を超えたものを「屋久杉」と呼び、1000年に満たないものは「小杉」と呼ばれる世界。(全然、「小」じゃない・・・)屋久杉原始林は保護対象ですので、伐採して原料にすることはできません。今から200〜300年前、江戸時代の人々は屋久杉を切り倒して建材に使用していましたが、当時の人力のみでは運搬力に限界があり、大きすぎて運び出せなかったものは致し方なく放置したままにしました。それが、土埋木。土に埋まっているわけではないんですね。その土埋木から水蒸気蒸留法で精油を抽出するのですが、1トンあたり、約 0.2〜0.4%しか精油を抽出できません。非常に貴重な精油です。通常だと1m3あたり200万円ぐらいの原料です(^^;)考えただけでも恐ろしい・・・アラブの王族じゃないと買えないレベルで、ひえ〜ですよね。ところが・・・屋久杉倶楽部さんの価格はなんと5ml で6000円。一体、どれほどお得なのか計算してみてください(笑)(つづく)