この度は、アルマジロクラウドファンディングにご支援・ご賛同頂き、誠にありがとうございます。
また初めてMusic Bar アルマジロのプロジェクトをご覧頂いた方につきましても深くお礼を申し上げます。
連日、数多くの皆様からご支援を頂き、おかげさまで昨日4日目にして既に200万円近いご支援を賜り、厚く厚く感謝御礼を申し上げます。誠にありがとうございます。
本日は、緊急事態宣言の最中、本クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げた経緯に付いて、改めて詳しくお店の実状・心の内などをお話させて頂ければと存じます。
少し長くなります事をお許し下さいませ。
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2月に新型コロナ感染が広がりを見せ、早くも2ヶ月が経ちました。
大阪ライブハウスでのクラスター発生で各所ライブハウスの状況は一気に変わり、
多くのイベント自粛が相継ぎました。
当店もクラスター発生報道を受け、4月の回復を祈りながらもなんとか乗り切ろうと、
早期に「一時休業」とするなど、感染防止策を取りながら頑張って参りました。
しかし現実には悪化の一途を辿り、ついには「緊急事態宣言」が発令。
世界的にも未だかつて無い危機的状況に瀕し、収束も全く先の見えない状態です。
何よりも「人命が最優先」です。
当店も、「コロナ収束迄の全休業」を何度も考えました。
ですが当然、収入ゼロとなっても家賃・人件費・その他固定費は掛かり、待った無しです。
音楽に限らず、多くの事業者様が「安全に自粛、自宅待機したい思い」と、
「補償が無く、縮小規模でも営業を余儀なくされる現状」の狭間で揺れている事と思います。
愛知県は独自の緊急事態宣言を出しました。
ですが「具体的な強制力」と、それに伴う「補償」は何もありません。
国の救済措置は「3年間の【実質的な】無担保無利子融資」に留まっています。
ですが、結局のところは借金です。
コロナ収束後も、恐らく暫くは皆様がライブハウスなどに行きづらい事実は変わらないでしょうし、
そうなった場合の長期売上低迷から来る「経営・閉店リスク」は避けられません。
現在コロナ融資の他に、個人事業者に向けては最大100万円補填される、給付金の創設案が打ち出されました。
ですが、当店を含む多くのライブハウスはクラスター発生を受けて早期自粛〜一時休業を行っており、
2・3月の時点でそれより多くの損害が出ている筈です。
仮に「満額100万円」だったとしてもその額の補填にも足りず、その実、給付時期・期間・条件も何も確定しておりません。
休業要請を受け入れ、この事態を乗り切るにしても、
何らかの支えや動きが「今」無ければ、融資というただの「借金」のもと、「アルマジロ」は閉店致します。
そしてまた勿論、出演頂いている「プロミュージシャン」の皆様につきましても同様の緊急事態なのです。
勿論、危機的状況にあるのはライブハウス・音楽業界に限らず、全てに当てはまります。
このまま無策に感染を増やせば、医療崩壊も目の前です。
第一に「感染者数」を減らさなければなりません。
先月、東京都で「#save our space」という取り組みが
ライブハウス・音楽業界関係者から発信され、数多くの反響を呼んでおります。
正に「ライブハウス・劇場・文化施設業界」の困窮した現状を赤裸々に発信されておりました。
「補償無しの自粛」に対しての限界をありのまま伝えておりました。
音楽業界の著名人らも数多くそこに賛同・署名し、活動の広がりを見せているものの、
助成金交付への国からの明確な返答はありません。
結局のところ自粛による経営難をどう乗り越えるかは店側に委ねられています。
そして、この返答は文化業界に限らず、全ての業種に同様の返答です。
既に4月に廃業を決めている店舗・ライブハウスが出ております。
本当に本当に悲しい事です。
コロナ収束がいつになるか分からない今、今後も閉店となる店舗は増えていくと思われます。
そしてコロナ収束はいつになるか分からないのです。
この長期を想定する危機的状況を、国に頼り切る事無く乗り切り、
「店を存続させる為」に私たちはこのプロジェクトを立ち上げる道を選びました。
本当に苦しみ、悩んだ末での決断です。
無観客配信ライブでも、最大限の感染防止策を持って、ライブを提供する。
この収束の見えないコロナの時代に、
自宅で「安全」に「安心」して「楽しい時間」を楽しめる
一つのエンタメコンテンツ・ライブハウスの形を提供、普及出来ればと思っております。
勿論それは、ミュージシャンの皆様と協議の上、最大限の安全を確保した場合に限ります。
無観客ライブだからといって、多くの出演者様でひしめき合えば何の意味も無い事でございます。
このまま国内での感染状況が倍増していけば、会社等へ出勤自体も禁止される日が来るかもしれません。
そうした場合、当然当店も完全休業に動かなければなりません。
刻々と変わる状況に対応し、最大限の感染防止をしながら生き抜くつもりでございます。
当店のような弱小店舗ですが、私たちの動きで当店はもとより、出演頂いているミュージシャンの皆様、
そして今後プロジェクトを通して他のライブハウス・ミュージックバー・ライブカフェ、
その他音楽業界に少しでも何か良い影響が与えられるなら幸いです。
そして何度もお伝えしている通り、これは文化業界に限ったお話ではありません。
「飲食業」「小売業」「宿泊業」「レジャー・商業施設」「衣服・化粧品」
「航空」「機械」「自動車」「交通」etc...
ありとあらゆる業界が打撃を受けており、その上で自粛を迫られ、体力無き事業者は廃業を迫られております。
そして、その状況をなんとか繋ぐため、「医療業界」の皆様が頑張っておられます。
辛いのは我々だけではありません。
勿論私どもにこだわらず、医療業界をはじめその他業界の、本当にご賛同頂ける業界・プロジェクトを応援頂ければ、大変嬉しく、本当に素晴らしい限りです。
この現状で私たちが出来る事は、
各々が声を上げ、協力し、感染を防ぎながら、
生き延び戦って行く事だと考えます。
当店はこの状況を、頂いたプロジェクト支援をもとに奮起し、
コロナ収束迄、駆け抜けたいと考えております。
詳細な活動を随時活動報告にてご報告させて頂ければと存じますので、
引き続き変わらぬご支援・応援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
最後に、一早い新型コロナ収束を願い
そしてご覧頂いている皆様・全てのコロナと戦う皆様の
ご無事とご健康をお祈り申し上げ、ご挨拶とさせて頂きます。
プロジェクト募集終了のその日迄、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
そして改めまして、この主旨にご賛同頂ければ、引き続きの応援・拡散のご協力を、何卒宜しくお願い致します。
アルマジロ店主「岩尾」
アルマジロスタッフ一同