本当にたくさんのご支援をありがとうございます!
毎日オンラインレッスンさせていただいております。
最低1日に2人はさせいただいており多いときは5人など、、
本当に感謝でいっぱいです。
自分がこの期間に専門の音楽に集中できること、
レッスンできることで経験値を上げ続けさらなる技術の向上ができていること
本当に嬉しく思います。
また生徒さんも、この期間でどうしていいかわからなかった気持ちが
レッスンをすることでこの期間の自分自身の課題を知り、やるべきことを見つけられているようです。
本当にありがとうございます。
今日はカレッタ汐留 キャニオンテラス3F「EJEVAR」にて
毎週金曜日の夜パフォーマンスをさせていただけるようになった経緯をまとめてみようかと思います。
※2020年5月現在、パフォーマンスは休止中です
私は音楽大学を卒業したあと、現在はミュージカル出演やショー、パーティーなどの公演に出演して報酬を得ています。
大学時代からプロとして活動するまでに音楽関係で報酬を得ていた仕事は
・結婚式の聖歌隊(アルバイト派遣)
・小学校で音楽の講師
・オペラやコンサート、自主企画等の公演の出演
結婚式の聖歌隊というのは、結婚式に行かれた方がある方であれば少し想像がつくかもしれませんがバージンロードを歩いたり、「誓いますか?はい誓います」のシーンで音楽の生演出を行なっているのが、ほぼ音大生や音大出身の方々です。(プロ歌手もいます)
オペラに出演されているような歌手の方々も、オペラ等の公演は毎日あるわけではないので聖歌隊でも働き続けられている方々もいらっしゃいます。
ミュージカル俳優の場合 劇団四季さんや宝塚さんのように固定給が出たり、稽古場があったり、毎日のように舞台がある、といった環境は他にはあまりありません。
この他の活動としては、主にオーディションを勝ち抜いて役を掴み取る、もしくは自主企画公演が主になります。その場合、今度は出演料の代わりに「チケットノルマ」があることが多いです
企画側を1度でもされたことがある方は理解できるかと思いますが、1つのライブや公演を企画するために
・会場費用
・開催日までの練習場�費用
・衣装代や小道具大道具などの必要なもの
・楽曲使用費
・フライヤーやチケット デザイン印刷代等
・人件費
・その他諸々...
そして、とにかく時間は もっともっともっとかかります。考える時間も増えます。
なので「チケット」を売ることは必須になってきます。時間と経費を考えると当たり前ですよね。ということはチケットを買ってもらえるような俳優に、観たいと思ってもらえるような作品やコンサートを作っていくしかないのです。
ですがここで問題があります。まず自分の活動をたくさんの方に知ってもらう必要があります。たくさんのライブや舞台に出演したり、SNS等での配信は必須になってきます。
ですが、まだ未熟な段階であまり良くない舞台や、コンサートを続けてしまっていると「お客さん」は減ります。1公演のチケットは5000円〜15000円と幅も広いですが、高いと思いますよね。5000円あればたくさんのことが出来ます。
最初のうちは来てくださっていたこともあるかと思いますが、もし高いチケットを売ったはいいけれど、その舞台があまり良くなければ、あなたがほとんど出て来なければ、観にきた人は「???」といった気持ちになり、次に舞台へ来てくれる可能性は下がります。
もちろんその中でも応戦し続けてくださる方はいます!感謝でいっぱいです。いつもありがとうございます。
たくさんの人に見てもらうためにライブや公演に出るけれどもチケットを売ることに必死になってしまって練習がおろそかになってしまったり、ライブを企画してもチケットが売れなくて赤字になったり。その結果、アルバイトや仕事をたくさんしなければならない環境になったり。
応戦してくださる方が多くチケットノルマ等に不安がなくても、舞台が続くと稽古期間で忙しくなるためにアルバイトは基本的にお店の融通が効く場所か、早朝か深夜のアルバイトが多くなったり、単発でできる派遣が多いです。
稽古期間は基本的にはお稽古手当等はありません。
舞台もステージ単価プラスチケットバック(規定枚数以上の場合のみもらえる制度)
なので、チケットはたくさん売れた方がいいです。
この状況を全て改善できる場所があればと思ったのは大学生の時です。平日は焼肉屋でバイトして土日は結婚式の聖歌隊の仕事後に焼肉屋でアルバイトをしてました。
でも声楽専攻だったから聖歌隊ができただけで、ミュージカルやポップスシンガーであれば聖歌隊の仕事はできなかったので、人前で仕事として歌わさせていただける機会は全くなかったと思います。
そして今、自分がヴォイストレーナーとして活動すると決め、準備をはじめた1年前。
もし私に習いに来てくれた生徒さんが「発表できる機会」がなければ...?
劇団四季に入りたい、ミュージカルに出演したいと思ってレッスンに来てくださる生徒さんがかなり多いです。ですが、今その現場にいるからこそオーディションに合格するということが、どれだけ、どれほど難しいということかを理解しています。
私もなんども落ちていますし、受かることの方が少ないです。受かり続けている方はただただ尊敬します。
そして、レッスンしているだけでは歌の技術は向上したとしても、パフォーマンス能力や魅せ方の力はつきません。やっぱり場数は大事です。
本番に立ち、チャレンジし、失敗や成功を繰り返して改善考えたりして、また本番に立ち...
その繰り返しがなければ「レッスン」を受けるプロになってしまいます。なんのためにレッスンを受けているのかがわからなくなりますね。
でも、チケットノルマを気にして舞台に立てないこともあります。
自信が無くてオーディションを受けられないこともあります。
自主企画をしたことが無くて戸惑っていることもあるかと思います
でも表現したい。歌いたい。舞台に立ちたい。
そんな頑張っている子たちをもっと多くの方に知ってもらえるようになりたい、そう思っています
その中で、ニューヨークにある「スターダストダイナー」というお店の存在を知りました。
ご存知でしょうか?
ここではブロードウェイミュージカルを目指す俳優の卵や俳優がウェイターをしながら、パフォーマンスをしています(ミュージカル曲オンリーではありません)
アドリブしていたり、男声が女声のものを歌ったりデュエットや、アンサンブル(合唱)だったりが繰り広げられているのです。
お客さんは「良いなあ」と思った方にはチップを渡したりしているのです!
日本はあまりチップ文化はありませんが、良いものには良いと表現してもらえる文化がとてもいいなと思っています。
俳優は日々の鍛錬を続けています。レッスンにも継続してしっかり通っている方がほとんどです。自己流でやっていると支障が出ることが多いのです。
なので生活費プラスにレッスン費用が重なります。なので働かなければならない、でもパフォーマンスを向上させるためには、表舞台に出なければいけない。でも舞台やコンサートをするとチケット売り上げが必要になってくる、ということは応援してくださる人に見つけていただかなければならない、
でもSNS配信等では限界がある、、どうしたらいいねん悪循環すぎる
じゃあもう、全てを解消できる場所作れないのかな?!!と思い始めたのがきっかけで、
「スターダストダイナーみたいな場所をつくりたいんです!どうしたらいいですかね?!」
というのを出会うひと出会うひとに一緒にやってくれないですか?!と言っていました。
1年間ずっと。
でもですね、飲食店てかなり大変です。
そもそもスターダストダイナーのようなものが
自体どれほどの需要が日本であるのかは分からない
パフォーマンスできる人間を集められるのか
カラオケ大会にだけはなりたくない
お店の家賃代、維持費だけでも相当なものです
そして立地。これは絶対に、新橋・日比谷周辺がよかったのです、これは私のわがままですが、
最初は、メンバーを募って いろんなお店に短期間だけお願いして企画イベントとして行っていこうと思っていました。
まずは企画をするために協力してくださるメンバー探しです。
ですが、正直 「スターダストダイナー」の存在はミュージカル俳優ですら知らない方が多いです。企画を起こしても集客力がかなり必要になってきます。ですが有名なひとを呼びすぎると今後の新しい世代が入りにくい。そう考えておりました
そんな中どう動いていくかまだ考えていた段階で、たまたま入ったお店が「EJEVAR」でした。このお店ではVRやシアタールームなど、様々な「空間」を創られていました。
まだOPENしたばかりのお店で、知る人ぞ知ると言ったお店に、迷い込んだのです。
本当に汐留カレッタの中で迷子になりました。
なので珍しい来客にお店の方が「EJEVAR」についてたくさんお話をしてくださり、1時間くらい話し込んだあとに
「私もミュージカル俳優たちが歌いながら働くレストランみたいなのやりたいと思ってるので、そういうの興味ある方いたら紹介してください〜」
とぽろっと言ったところ、
なにそれ?どんなの?やって見せて?
と言われて歌って配膳する姿をその場でデモしたところ
「やってみよう!」とその場で言ってくださいました。
その翌週から非公開だったり、周辺の方々だけに向けた告知だったりで試用運転が始まりました。
まず、ライブをするだけでも場所レンタル代がかかるのにそこを無償で。
音響設備も徐々に整えてくださっています。本当に感謝しかありません。
あとはこちらが毎週、そして毎日できる環境をどう整えていくのか。
そして日々進化できるのか、を模索しながら進めております。
いい案あればDMください。
EJEVARでチップ制度を入れたのも、目に見える評価があれば
各個人のパフォーマンスの向上に繋がるのではと思ったからです。
そしてそのチップで俳優が輝ければ応戦してる方も嬉しいと思いました。
私もチップは投げる方です。
まだまだトラブル続きの状態ですが、まだ始まったばかりです。
どんな状態が日本には合うのかなども模索しながらやっていきます。
再会したらぜひ、日々進化していくパフォーマンス空間を
そして新しいキャストのパフォーマンスを見に来てください。
そして、応援したくなるような俳優の卵を見つけて、どうか応援をしてください。
今は「がんばる」「がんばれ自分」と言い続けます。
与えられたときに頑張るのは当たり前
与えられないときに何ができるのかが勝負
自分はPDCAの「P」がとてもとても苦手です
※PDCAとは「Plan(計画)」、「Do(実行)」、「Check(評価)」、「Action(改善)」の頭文字をとったもので、業務の効率化を目指す方法の1つです。
DDPDDDDDCCAAAADDDDDDDDDDDDDDDDDPCAAADD......
みたいな感じです。
なので、ちょっとバランスをよくしていくことが目標です。
でもDoが私の取り柄な気もするので、どうか「P」「C」「A」を
バランスよくさせてくれるような仲間がいると最高だなと思っています。
ちなみに。STOPは自己嫌悪になるので大嫌いです。
自粛期間ももうすぐ落ち着きを見せてくるかもしれません。
顔晴れ!顔晴ろ! 精神で進んでいきます。
明日もレッスンさせていただきます。
本当にありがとうございます!