2020/04/29 14:44
ゲストの⼤場弘⾏氏(毎⽇新聞社)は「公文書クライシス」の連載で第19回「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞」を授賞されました。
受賞の理由は以下の通りです。
この連載は公文書問題に切り込み、日本の民主主義および歴史の積み重ねから成る国のかたちを問い質した。公文書は「国民共有の知的財産」(公文書管理法)であるにもかかわらず、その実態は米国などと比べて大きく見劣りしている。「クライシス」を認識させる発端となった加計学園問題は、将来もまた日本で繰り返されるのだろうか。この問いに答えるヒントが本報道にある。この報道シリーズでは公文書管理の状況や制度に着目し、政策現場の実態、日本の政治文化や私的メールの抜け穴、地方自治体の例、さらには欧米との制度比較などにも及び、多岐にわたる調査で日本の実態を明らかにし、さらなる課題を提起しており本賞に相応しい。公文書管理の発展には、国民およびその代表を務める者たちの問題意識が鍵を握る。メディアの力が試される領域でもあり、継続的な調査報道が期待される。(中林美恵子)