2020/04/24 20:46
『活動報告』①


ジャムをいれる瓶100個。


内容量は140g


詰めるジャムはスパイスジャム

香味野菜やフルーツを赤ワインビネガーでとことん煮詰めたモノ。


このジャムのレシピは

daniel et denise(ダニエル・エ・ドゥニーズ)と言うフランスのリヨンにあるブション と呼ばれる、、、言っちゃえばビストロ!

そこのレシピ。


5年前くらいにソフィーって言うフランス人とフランスの旅に出ていて、旅の3日目はニースに居た。

不運にもカンヌの大洪水と巡り合わせ、TGVは1週間ストップ(新幹線みたいな)

5日目以降の宿はリヨンで取っていた為、

明後日には出なければならない。

ただ、電車は無く飛行機はバカみたいに高いもう全然むりだ。詰んだ。


肩を落とすぼくにソフィーが出した案は

「ヒッチハイク」だった。

ここはフランスだぜ?? ヒッチハイク専用掲示板があって

そこに書き込みマッチングを待つ。


ほんとやだった。

しかもマッチングしたのがアラブ系の男性のくるまだと、、、

ターバン巻いたやつがくる、、、 ほんと怖かった。。。 こんなに毎日働いてやっとの思いでフランスにきたのに。

日頃の行い悪いのかな、、、 そんな風に塞ぎ込みながら待ち合わせ場所で待機した。

他の同乗者も集まり始めた

その内の1人は財布を盗まれた医者だった。


みんなどんだけ日頃の行い悪いねん。


待つこと30分。


突如近寄るBMW 。

ターバンがくる、、、、 出てくるはスティーブ・ジョブズ風の男性

なんならイケメンだしターバンは無い。


ハグし合うは日頃の行いの悪いフランス人達

え?知り合い?


そんなテンション。


君も来なよ

と言わんばかりの笑顔で呼ばれ

慣れないハグをしてクルマに乗り込む。


あ、アラブ系ってもフランス人なんだ。


そんな感想を伝える術もなく

黙って車はリヨンに向かう。


道中の車内はGoogle先生を駆使しつつ会話は弾んだ。 「それよりyouは何しにフランスに?」 フランス料理が好きって事と

リヨンのビストロめちゃくちゃ楽しみにしている事を目をキラキラさせて伝えたと思う。 「だったら俺の行きつけに連れてったるわ」


車内からリヨンのレストランを予約してくれ、目的地を遠回りしお店の前まで連れてきてくれた。


車を降りサヨナラとありがとうを伝える時

ちゃんと僕はハグ出来たと思う。


様々な不安から解放された安堵と

楽しみが突如目の前に現れて

子供のようなはしゃぎっぷりで扉を開けた


食事はもちろん美味しかったし

その後も色んなハプニングがあった事は此処でははしょります。


日本に帰りそれから程なくして

相変わらず料理書を漁りながら勉強する毎日


これ、、見たことある店だ。


フランスのビストロを特集する本に

daniel et deniseと書かれた

リヨンで行ったお店が載っていた。


過去にパテアンクルートで世界一を取ったお店だった。

その時ももちろんパテアンクルートは食べていたし、付け合わせのジャムが異常に美味しかった記憶もある。


本にはジャムのレシピも載ってる、、、 それから5年の月日が経ち

今回の企画

「会えない人にありがとうを伝えよう」

にこのジャムを入れることを決めた


あの時のジョブズ風のフランス人に

もう会えないけど今更ながらありがとうを。


もちろん彼には伝える事は出来ないけど

何かの形で残したくここに綴らせて頂きました。


彼も今はどこかで自粛しているのだろうか

ヒッチハイクアプリで人を乗せたがる彼は

旅は1人では寂しいからと言う性格だった。

元気にしてるといいなぁ。


会えない人にありがとうを、、、

ボックス早く完成させたいな