はじめに・ご挨拶
この度は、下呂市小坂町湯屋温泉 炭酸泉の宿 泉岳舘のクラウドファンディングをご覧いただき、誠にありがとうございます。
岐阜県でとっても有名な下呂温泉と大観光地の高山市との間に、
ひっそり佇む 湯屋温泉 泉岳舘の四代目 熊崎知里と申します。
父 母 姉 と二人の地元スタッフですべてを行っています。
コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月から売り上げが2割減、4月に入ると相次ぐキャンセルに8割減、売り上げがなくとも掛かる冷泉を沸かす燃料費、固定費も賄えず、どこまで持ち堪えればいいのか、終わりが見えないウイルスの感染拡大に存続危機に直面しています。
この度の、緊急事態宣言発令をうけ、様々な県から、御来館頂いている当館が、高齢者の多いこの小さな町にコロナウイルスの危険を持ち込むきっかけとなってしまうことに不安を感じ、自粛休館させて頂くことと致しました。
自粛休館することで、収入がなくとも、固定費等の支払いがあり、
給付金や助成金の申請もしていますが、いつまでも持ちこたえる体力はありません・・・ウイルスの終息がいつなのか、先が見えず、当館も関わりのある業者さんたちも不安を抱えています。どうか、収束してまた笑顔でお客様を迎えることができますよう、私たちの宿を助けて下さい。
ご支援賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
湯屋温泉 泉岳館とは
湯屋温泉 泉岳館は、117年続く古い宿です。
建物は木造建て、客室からは湯屋の山々と川底が透けてみえる清流が楽しめ、新しくはないですが、どこか懐かしいあたたかさでほっこりできるような宿です。
飲める天然の炭酸泉が胃腸病にきくといわれ古来より『胃薬よりも炭酸泉』といい伝えられてきました。
もともとは、湯治場で炭酸泉で炊く鉱泉粥を食べ療養していたそうです。鉱泉粥は、今でも湯屋温泉のお宿で名物として、また毎年お正月明けの寒粥祭りでは、その年の無病息災を願い、振舞われています。
天然の炭酸泉は、温泉大国日本でも、わずか1割もないというほど希少で、
また1000ppmを超えるものは、さらに珍しく療養泉といわれています。
今は、人工の炭酸温浴が手軽にできるようになりましたが、天然の良質な炭酸泉は非常に少なく、岐阜県ではこの地域だけです。この小さな町で炭酸泉があったことに、本当に感謝しています。
この地域は、冷泉で温度もわずか15度程度、鉄分が多く、湧き出る炭酸泉を沸かし続ける燃料費がとっても掛かります。
もともとこの地域は、『炭酸泉は飲める』という認識しかなくお粥や、鉱泉湯豆腐を売りにしておりましたので、炭酸泉をただ沸かして温泉にするということしかしてきませんでした。
どこがサイダー風呂なのかと聞かれることもしばしばありました。ですが、炭酸を沸かせば炭酸ガスが抜けるのはあたりまえですよ。と答えるだけ、それが私たちのの炭酸泉のあたりまえでした。
けれど、ある時、そのあたりまえに疑問を頂きました。
炭酸泉についての情報を集め調べるにつれ、『炭酸泉は未来を描く』という本にいきつき、
その著者であり九州で炭酸泉の普及活動を行っている、浦川医学博士とのご縁もあり、小坂の炭酸泉が過小評価されていたことと、自分たちがこの温泉の良さを生かし切れていなかったことに気づきました。
炭酸ガスを多く含み溶け込んだ温泉こそ、体にいいのだとわかり、
冷たい源泉でも熱伝達をして沸かすことがいいのだと行き着きました。
さっそく父の趣味の熱帯魚の水槽で炭酸泉を沸かす実験を開始。炭酸泉を水槽に注ぎ、ヒーターの近くに手を入れると無数の小さな泡が、手を覆っていきました。鳥肌が立つほどの感動と、炭酸泉の本当のパワーを感じた瞬間でした。ですが、それからも問題は山済み、お風呂の設備を直さなくてはいけない、常に沸かし続け、かけ流す必要があり燃料費が半端なく掛かる、湯量が少ない、鉄分が多い・・・様々な問題をひとつひとつ解決しながら、宿の方向転換を決意した約10年前・・。
現在は、何度もお越し頂けるリピーターも増え、天然の炭酸泉を求めて、全国からたくさんのお客様にお越し頂けるようになってきました。
そして、うちの炭酸泉に惚れ込んで美容に使いたいと何度も足を運んで頂いた、株式会社 東洋炭酸研究所の石川社長との出会いもこのころでした。
石川社長も、今回のことをとても心配して頂き、東洋炭酸研究所の 商品を無償提供いただき、ご支援頂きました。
本当に感謝しております。
石川社長には、炭酸泉と美容という新しい繋がりを教えていただき、
当館でも宿泊のお客様に炭酸泉を使ったパックやミストを体験して頂くサービスを始めました。
今後も、炭酸泉と健康 飲用 入浴 美容 身近に感じて頂くサービスを何かないかな・・と、積極的に考えて楽しみを提供していきたいと考えています。
ここまでこれましたのは、私たちが前向きに取り組んできたことと、出会いがあったからだと感じています。私たちを育ててくださったすべての出会いに感謝しています。
小坂町という町
このクラウドファンディングを行うにあたり、飛騨小坂という町を、もっとたくさんの人に知ってもらいたいという思いも大きくありました。
下呂市の北部 霊峰御嶽山の西に広がる飛騨小坂。約2500mの大きな標高差と御嶽山から湧き出る豊富な水が織りなす渓谷から、200以上の個性豊かな滝が流れ落ち、日本一の滝めぐりの町として知られています。面積の98%が山林で占められている山間地域です。
かつては、木材価格が高かった時代、林業が栄え活気があったものの、木材価格の下落とともに林業が衰退し、新たな産業への転換がうまくいかなかったことで働く場が減り、人口の減少へとつながりました。
農業就業者も年々減少し、新たな担い手対策も急務となっています。
こうした中、『小坂200滝』を活用した小坂の滝めぐりが、アウトドアファンに人気を集め、若者を呼び込むひとつの要素となってきています。また、御嶽濁河高地トレーニングセンターでは、スポーツ選手の誘致を行っており、小坂町は今、地域活性に向けて新たな挑戦をしています。
私たちの地域の炭酸泉もそのひとつ。小坂の女将たち4人からなる 『シュワシュワ会』では、年に数回のイベントを女将たち自ら考案し、炭酸泉まつりや飛騨の郷土をお客様と一緒に味わうイベント行っております。
プロジェクトを立ち上げた背景
先にお話しをさせて頂きました通りですが、
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、売り上げが激減、3月には2割減、4月には8割以上減、そして現在、自粛休館をしております。5月6日までの休館予定ですが、ウイルスの拡大が収まらなければもっと長引くこととなるでしょう。
先の見えない不安、収入はゼロ。既存融資の返済、スタッフのお給料、固定費の支払い、今は、待ってもらえるものもありますが、なくなるわけではありません。私共の旅館と関わる業者の方も不安を感じています。給付金や、助成金できるものはすべて申請はしておりますが、どこまで体力がもつのかわかりません。営業を再開しても、冷泉という特性上、温泉を沸かす燃料費が、お客様があってもなくても大きく掛かります。また、ウイルスが終息していなければ、高齢者が多いこの小さな町に、不安を持ち込むことになります。
このままでは、炭酸泉に情熱をかけ、代々つないできた旅館がなくなってしまいます。
炭酸泉は、本当に素晴らしい温泉です。これからもきっとたくさんの人を喜ばせてくれる温泉です。
また、きたよ!と言ってくれるお客様のためにもこの宿をどうしても守りたい。
今は来れないけれど、あの時は大変だったねと言いながら、笑顔で、お迎えしたい。
どうか今を乗り切り、泉岳館の未来を守るため ご支援賜りますようお願い申し上げます。
ご支援いただいた方へのお礼
今は、世界中が自粛となっておりますが、
収束を信じ、収束のそのとき
【未来のご宿泊にお使い頂ける宿泊券】や、
当館の炭酸泉をこよなく愛し、炭酸商品を世に生み出している株式会社 東洋炭酸研究所の
【炭酸美容商品】をお送りさせて頂きます。
資金の使い道
今回のプロジェクトでご支援いただいた資金は、コロナウイルスの影響で滞っている業者の方々へのお支払い等、運転資金にさせて頂きます。
最後
このような状況を予想もしておらず、
世界中が大変なときに支援をお願いすること迷いました。
ですが、どうしてもこの宿を守り、次へ繋いでいきたい。またお客様をお迎えしたい。
私たちは、この宿と炭酸泉が本当に本当に大好きです。
この宿をなくさないために、今、できることを!
という気持ちでクラウドファンディングに取り組むことにしました。
ご支援いただいた方に、
今すぐにご恩をお返しすることはできませんが、収束し、当館へお越しいただけましたら、感謝の気持ちを スタッフ一同でお返しさせて頂きます。
どうかご支援賜りますよう、お願い申し上げます。
スタッフ一同よろしくお願い申し上げます。
岐阜県下呂市小坂町湯屋427-1
TEL 0576-62-3010
HP http://www.sengakukan.co.jp
Instagram sengakukan
<All-in方式の場合>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見る6月の営業再開に向け準備中です。
2020/05/16 13:09岐阜県も、緊急事態宣言が解除となり、町も少しずつ自粛から、普段の生活へと動き出してきました。まだまだ安心できる状況ではありませんが、営業再開にまずはほっ、と嬉しく思います。これも、皆さまのあたたかい応援のおかげです。ありがとうございます。今後も、感染拡大防止に気を配りながら、お客様の大切なひとときをお手伝いしていきたいと思います。よろしくお願いします。 もっと見る
目標達成のあたたかいメッセージありがとうございます
2020/05/08 14:17目標金額達成し、あたたかいメッセージをたくさん頂きました!当館のプロジェクトを見守り、一緒になって喜んで頂きありがとうございます!今日は、湯屋温泉の薬師堂にてご祈祷がありました。湯屋温泉、炭酸泉の起源が記されてあり、今のように、安全性もわからず、確かな情報がないなか、炭酸泉をみつけ、飲んだ 昔の方々がいたから、今の湯屋温泉があり、私たちが旅館を続けていけるのだと感じました。感謝です。クラウドファンディング期間中、引き続き見守って頂ければ幸いです。 もっと見る
300万円達成!ありがとうございます!
2020/05/05 22:10本日、目標金額を達成致しました!!皆さまご支援いただきありがとうございます!この先の見えない状況のなか不安とともにスタートしたプロジェクトでしたが、皆さまからのご支援、応援メッセージを何度も何度も読み返して、気持ちを助けられ、勇気をもらいました。本当にありがとうございます。当館は、緊急事態宣言延長により、5月末まで休館を延長せて頂くこととなりました。まだ、踏ん張らなくてはなりませんが、今は、営業再開に向け、ご支援頂いたお客様を笑顔でお迎えし、素敵な旅の思い出つくりのお手伝いができますよう、前向きに努めてまいります。クラウドファンディングも、期間内引き続き、頑張っていきます。皆さま、本当にありがとうございます! もっと見る
私たちの会社の状態と似ており、とても共感しております🙆 頑張ってください!
応援に参加しようと思っております。 質問なのですが、一度の宿泊で複数の未来宿泊割引券を使用することはできますか? 予定では2泊したいのですが、割引券の枚数制限等がありましたら教えて頂きたいです。10000円分を2口応募したいと考えております。恐れ入りますが、返答をよろしくお願い致します。
質問ですが、例えば30000円の支援をして、35000円分の利用券を貰ったものの、こちらに訪問した際に35000円以下の利用だった場合はその差額はその次に使えるのでしょうか?