本日もシェアや閲覧、そしてご支援ありがとうございました!
公開する前も夜は眠りにくかったのですが、公開した後もどんな反応があるのか気になって起きてしまうという、ドキドキした日々を送らせていただいております。
昨日、乾杯=人間関係と書いたのですが、今日はその点を少し掘ってみたいと思います。
大森山王ブルワリーとして、大事にしている言葉があります。福沢諭吉がビールを評した
「ビィール」と云ふ酒あり。是は麦酒にて、其味至て苦けれど、胸膈を開く為に妙なり。亦人々の性分に由り、其苦き味を賞翫して飲む人も多し。
(「西洋衣食住」/『福澤諭吉全集』所収)
というものです。当時、士農工商が撤廃されたとは言え、どこかであった差。だけどビールがある場ではその差が無くなる。そんな風に考えたのかなと僕は思いました。
この、福沢諭吉は、社会という言葉を「人間交際」と訳そうとしたと言います。人と人との交際がsocialであると言ったわけですね。関係よりもさらに深い意図が伝わってきます。
そう考えると、乾杯とはみんなで「乾杯」ではなく、その場にいる一人一人の杯の重なり合いと交際の総和が乾杯であるということで、その主役は参加している一人一人であるということですね。
そこから考えると、僕らも「みんな応援・支援してください!」ではなく、その人その人に丁寧に言葉を紡ぎ、接するすなわち、応援・支援してくださる方、一人一人が主役であると思うわけです。
それは言ってしまうと「みんな」というものは存在していないとも言えるのかもしれません。
だからこそ、「みんな」で全て片付けてしまうのではなく、目の前、近くを大事にしてこれからもやっていきたいと思いますし、そういうことがローカルということなんだと考えています。
そして、そんなことを考えるいい機会なのではないかと強く思います。
「今できる最高の乾杯を!」ですね。
大森という地の話だけではなく、ローカルという概念そもそもを大事にこれからも活動していきたいと思います。