前回の活動報告の中で記載した「ローカル」の話。
実は、この大森山王ビールの第1弾、NAOMIとGEORGEを作るにあたって、
すごく大事にしたのが「ローカルとグローバル」でした。
大森のビールを作ろうと歴史を調べていく中で、
ある年配の女性が評した
「大森は色気と田舎くささのまち」
というのがすごく頭に残りました。
NAOMIとGEORGEは谷崎潤一郎の「痴人の愛」から拝借しましたが、
その自らハイカラだと名乗る小説の舞台が大森であったこと、
そしてなぜ谷崎潤一郎が大森を舞台にしたのか?と調べていくと、
倫理学の楚を築いたと言われる、和辻哲郎も大森に住んでいたことがありました。
そんな和辻・谷崎の残した文章から察するにハイカラとは
「色気(=グローバル)」と「田舎臭さ(=ローカル)」の融合のことではないだろうか。
単にグローバルだけを目指すのではなく、
その土地でしか味わえないローカルも大事にする。
当時の進む近代化、西欧化一本主義に対して谷崎は文学で、和辻は倫理学で示した。
それがこの「大森」をきっかけにして生まれ、舞台にして描かれた。
この「ローカルとグローバル」という概念は、
先日の「みんなと近く」にも当てはまると思っていて、
私たちは、こんな時代だから尚更、地域で活動を続けることの意味は深いと考えているし、
見えるひとを超えて、最高の乾杯シーンを作りたいというグローバルも大事にしたいと考えるのです。
だからこそ、今回は、支援を見える友人へのプレゼントの支援ではなく、
見えない人、それは「最前線で戦う人にエールを」の言葉にも込めていますが、
思いを馳せることへの支援に重きをおきました。
そんな思いはもし少しでも伝わったり、それを元に深い議論ができたら嬉しいです。
きっと、僕らもその考えを常にアップデートしていかないといけないと考えています。
今日もありがとうございました!