▼ご挨拶
はじめまして、こんにちは!
乗馬クラブ エクイヴィラよりプロジェクトを発起しました中村知永(ちえ)と申します。
『乗馬クラブ エクイヴィラ』とは…
この度岐阜県土岐市に新しい乗馬クラブを設立しました。
エクイ(Equi)=馬の、ヴィラ(Villa)=邸宅より、馬の「生涯の居場所・家」となる乗馬クラブを意味して名付けました。
働ける現役馬が余生馬を支え、また余生馬となった前現役馬を次世代の若馬が支えていく。
つまりは、余生馬の生活費は現役の馬たちの働きによって馬が馬を助け養い、天寿を保障されるシステムを持った馬たちの最後の家となる場所です。
ここに来た馬全頭が天寿を全うできる乗馬クラブです。
▼エクイヴィラの在り方とは
近年競走馬引退後の馬の終末を変えるべく、セカンドキャリアとして乗用馬への転用、第二の馬生に目が向けられてきました。
では第二の馬生、晴れて乗用馬となったその後の馬たちはどうなるのでしょうか。
一般の私たちに身近に寄り添い馬に乗る楽しさ、馬の癒しの魅力を教えてくれる乗馬となった馬達ですが、高齢や不調の都合で廃用=殺処分とされてしまう場合があることもまた現実です。
オーナーが付かない限り、第二の馬生の先でも馬の天寿が保証されることはありません。
しかし、オーナーが付かなかったということは、即ちより多くの人を背中に乗せ、私たち人間のために働いてくれたということです。
20年以上も人を背に懸命に働いて頑張ってくれた馬達に、
人を乗せれないからという理由で「お疲れ様。今までありがとう。さようなら。」と
見切ることはできません。あまりに悲しいです。
エクイヴィラは第三の馬生、『余生』を保証し、
「お疲れ様。今までありがとう。これからもよろしく。」
にするべく、新しく発起した次第です。
▼エクイヴィラ始動のきっかけ
私は小学生の時に乗馬クラブで初めてポニーと触れ合い馬の魅力に魅了され乗馬を始め、中学生の時にお世話になった1頭の馬に特別な思い入れを持ちました。
その後高校・大学進学でその馬と離れてしまいましたが、忘れられず大学在学中アルバイトでお金を貯め乗馬クラブへ会いに帰りました。
その時その馬は20歳。元々の身体の構造上、乗馬を続け人を乗せるには身体に負担が大きく乗馬を引退する間際にいました。
その他にも馬が約50頭といたので、仕事の出来ない馬の世話・面倒は後回しになり毎日馬房で過ごしていました。
部屋にずっと居たため、馬にとって大切な蹄は湿気や雑菌で傷み、病気にかかり腐臭がしていました。
私はそれまで、乗馬引退後こそ自由で楽しく過ごせるんだろう。なんて考えていましたが、働いていない馬達は生きているとはいえ、はたして今を幸せと感じているのだろうか、と疑問を持ち始めました。
以降その馬のメンテナンスケアをするべく乗馬クラブに高齢馬・休養馬の世話ボランティアとして通い、7頭の馬の面倒を見る中、馬を馬房の外に連れ出し、脚に負担をかけすぎない範囲で放牧やお散歩に行き、身体の手入れをし、蹄の治療をし世話をしてきました。
今では馬体は年齢相応には見えないほど若々しく保たれ、病気で穴が空き、蹄の裏は腐り腐臭がした蹄は装蹄師さんに褒められる程状態も良くなりました。両後ろ足に問題を抱ええてはいますが、今も元気に瞳をキラキラさせています。
ですが、それまでの乗馬クラブでは方針が変わり働けない馬達は廃馬・殺処分する。と決まり、このままでは処分されてしまう!
急いで仕事ができない馬でも充実した余生が送れる理想の乗馬クラブを立ち上げようと決めました。
そして同じくクラブにいた他の処分対象となっていた高齢馬2頭も一緒にレスキューし、合わせて3頭の命の期限を付けられた馬達を連れてエクイヴィラは生まれました。
▼これまでの活動
前の乗馬クラブより高齢・故障を理由に行き場を失い殺処分対象となった馬達を生かすべく、新たな住まいとなる土地を確保し、その土地を自ら開拓し、厩舎を建て、命の期限前に馬達を連れ出し生き延びらせるところまで来ました。
レスキューした今いる余生馬だけではなく、今後余生馬となる馬達、未来の馬達も、
今後の馬達の天寿を全うさせる為に、みなさんのお力添えをどうかよろしくお願い致します。
▼ご支援していただきたい馬の紹介
前乗馬クラブよりレスキューしたこちらの2頭。
銀河 アラブ種 セン 29歳
アラブ系競馬で走っていたらしく、なんと御年29歳!
20歳を過ぎて生涯を終えれば老衰と言われるなか30代の大台手前です。
人間でいうと120歳近いおじいちゃんです。
そしてなんと、銀河、軽くならまだ乗れちゃうほど健康体!
乗馬では馬場馬術の馬として活躍し、多くの人を銀河の乗り心地と愛嬌で魅了してきました。
29歳ということもあり、視力が落ち、加齢による影響から常に頭が傾いたままです。
馬房で寝転んだあと起き上がるのも一苦労ですが、食い意地は衰えずオヤツは無限に食べられます。
サブレ サラブレッド種 牡馬 24歳
競走馬として生まれましたが乗馬に転用され23歳までバリバリの現役馬でした。
障害飛越の馬として、障害初級者さんを背に、飛ぶ楽しさ気持ちよさを教えてくれる頼もしい先生でした。
正真正銘の男馬ですが、興味があるのは自分だけ…という変わり者です。
サブレも加齢による白内障により目がほとんど見えません。
腰も弱くなり、少しの運動でよろめいてしまいますが、放牧となると立ち上がるほど喜びます!
馬房掃除の後はすぐに寝転んで熟睡してしまうマイペースな馬です。
どちらの馬も適度な運動、適度な負荷をかけて身体を動かし筋肉を保持していかなければ、健康を維持できません。
運動も放牧も馬場を使い、馬場の砂は運動の時は脚の負担軽減、放牧した時はクッションの役割をしてくれます。
放牧に出すと喜んで寝転がり砂浴びをしますが、加齢のためスムーズに起き上がれなく、
十分な砂がなければ身体を傷つけてしまうのです。
さらに馬場と馬体のケアには大量の水を必要とします。井戸は用意できたのですがポンプがなく馬場への散水、馬のシャワーが充分に行えないと想定されます。
この2つは今後も増える余生馬たち、その余生馬の助けとなるこれからの現役馬に大切に使い引き継いでいくものです。
▼資金の使い道
・支援馬2頭のしばらくの生活費
ご飯代・馬房の敷料費・医療費・装蹄費など約半年分 850,000円
・余生馬・現役馬共に使用する馬場の砂
蹄、脚、身体の保護に川砂を馬場に敷きます 200,000円
・井戸水をくみ上げるポンプ(井戸は確保済)
汗をかいた馬へのシャワー・馬場への散水に活用します 200,000円
計1,250,000円
▼最後に
現役馬が働きサイクルが生まれるまでの余生馬のご支援ご協力が今、必要です。
今の余生馬達を、皆様で支えて余生を与えてあげてください。
どうか何卒よろしくお願いいたします。
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