毎年、春と秋に全国で行われる「あしなが学生募金」は新型コロナの影響により全面中止となりました。あしなが学生募金は、街頭で毎年約2億5,000万円のご寄付をいただき、一般財団法人あしなが育英会を通じて病気・災害・自死などで親を亡くしたり、親に障がいがあるために働けない家庭の学生のための奨学金を支援していました。2020年5月現在、全国に高校、大学・短大、専門学校あわせて約6,500人の奨学生がいます。
街頭募金が中止となり、遺児の現状や、夢を諦めている遺児たちがいることをみなさまに伝える機会が減ってしまいました。新型コロナは保護者から”仕事”、子どもたちからは大切な仲間と出会うことができる”学校”という機会を奪っています。
私たちは通常、街頭で、ご通行中の方々に向けて呼びかけを行っています。それにより、自分自身の経験や遺児学生の声をみなさまにお伝えしていたのですが、今回の中止によって、その機会を失ってしまいました。
このプロジェクトページでは遺児学生の声や自身の経験を掲載しているのでぜひご覧ください。
あしなが育英会の調査によると、遺児家庭の平均月収は14万6,380円(*1)となっており、生活保護受給率は12.8%(*2)に及びます。奨学金なしでは大学・専門学校の学費を捻出できる水準には到底達していません。
(*1)2018年奨学生家庭の生活と教育にかんする実態調査(主査・副田 義也=筑波大学名誉教授・社会学)
(*2)生活保護の被保護者調査(平成30年7月分概数厚生労働省)
そのため多くの遺児学生たちは、学費を奨学金で、生活費をアルバイト代で賄っています。
しかし、学生のアルバイトはそのほとんどが接客業です。昨今の情勢のなかでアルバイトのシフトが日に日に削られ、思うように生活費を稼ぐことができなくなっています。
さらに、街頭募金の中止により奨学金の資金源確保にすら暗雲が立ち込めており、遺児学生とそのご家庭の多くが、並々ならぬ不安感を抱えながら日々を過ごしている状況です。
一人でも多くの学生を継続的に支援できるよう、みなさまのご協力を必要としています!
本キャンペーンでいただいたご寄付は全額、一般財団法人あしなが育英会への寄付となり、あしなが育英会が支援する遺児学生(日本・アフリカ)のための奨学金として使われます。
※今回の取り組みはAshinaga Global 100 Challengeの一環であり、一般財団法人あしなが育英会と連携して取り組んでおります。
<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
はじめまして。あしなが学生募金事務局・北海道エリアマネージャーの池本充希(いけもとみつき)と申します。
あしなが学生募金は毎年、春と秋に街頭募金活動を行い、病気や災害、自死で親を失ったり、親に障がいがある日本国内外の子どもの奨学金を支援しています。いま、あしなが育英会から奨学金をうけている学生は全国で約6,500人、北海道だけでも200人以上おり、みんな日々勉強に励んでいます。
私が初めてあしなが学生募金の活動に参加したとき、後輩遺児たちの想いを聞いて自分の力不足を思い知る、様々な場面に出くわしました。そこから、より多くの方々に子どもの貧困に興味を持ってもらいたいと思い、あしなが学生募金事務局・北海道エリアとして国際協力のイベントに参加したり、企業の方々に説明会を行ったりして、遺児学生の状況に関する情報発信に力を入れてきました。
私にはこの活動を通して出会った友人がいます。彼の両親には障がいがあり、彼はアルバイトをしながら高校で勉強をしていました。「大学に行きもっといろいろな勉強をして、高校生活だけでは知ることができないことをたくさん学びたい」という想いがありましたが、お父さんやお母さんを支えるため、進学を諦めて就職することを選びました。
別の友人は、進学し、夢に挑戦する機会を得ることができましたが、学費や教材費を支払うためにアルバイト漬けの日々を送っています。他にも、生活費を確保することが優先となり、勉強する時間を作ることができず、留年・退学してしまう学生もいます。
”お父さんや、お母さんがいない家庭で育ってきた子どもたち”
”お父さん、お母さんに障がいがあり働けない家庭で育った子どもたち”
行きたい学校へ行き、学びたいことを勉強するということは、そのような子どもたちにとって当たり前のことではありません。
大好きな家族の負担を減らすため、子どもたちが夢を諦めてまで必死に働くのは、
まぎれもなく「生きるため」です。
私たちあしなが学生募金事務局は、そうした遺児の子どもたち・学生たちが困難な状況を打破し、進学や夢に挑戦する機会を手に入れられる環境を作るために、みなさまからのご支援を必要としています。
私自身、あしながの奨学金のおかげで進学を果たせた学生の1人です。
両親が離婚し、母は病気を患いながらも私をここまで育ててくれました。私は高校生の時にある部活に所属していましたが、部活で使う道具の購入や定期代の支払いもままならない状態でした。
そんな時にあしなが育英会の奨学金と出会うことができました。大学に進学して勉強したいという思いが強かった私に、母は「あんたは大学に行って勉強しなさい」と背中を押してくれました。おかげで進学し、今も勉強し続けることができています。私の背中を押してくれた母と、母の背中を押してくれた奨学金には感謝してもしきれません。
あしなが奨学金は私にとって希望の光です。
そして、遺児家庭、障がい者家庭の遺児たちにとっても、あしなが奨学金は希望の光です。
あしながの活動を通して、進学の意志を持ちながらも経済的な理由で夢を諦める後輩遺児たちをたくさん見てきました。苦しいながらも運に恵まれ、進学することができた遺児の先輩として、私は1人でも多くの方々に、遺児の現状や夢を諦めている学生たちの存在を伝えなければならない、そんな想いがあります。
”進学” ”夢”に挑戦する
これらは、すべての人に与えられた権利だと思います。でも実際には、親を亡くしたから、親に障がいがあるからという理由で当然の権利を奪われている子どもたちが多くいます。
私たちは、彼らの、 ”声なき声” をこれからも伝え続けていきたい。
私たちは、彼らの「進学したい」という夢を叶えてあげたい。
私はみなさまにお願いすることしかできません。それに、1人の力では何もできません。しかし、みなさまのご協力があれば多くの遺児たちが進学し、夢に挑戦することができます。
ひとりでも多くの遺児たちが、夢や希望を追いかけ続けられるよう、みなさまのご理解とあたたかいご支援をよろしくお願いします!
50年の歴史を持つ遺児支援のための募金運動団体で、学生だけで運営されています。毎年春と秋の4日間、全国約200か所で実施している街頭募金活動では、毎回のべ1万人のボランティアスタッフの参加があり、年間約2億5千万円の寄付を募っています。募金はすべて一般財団法人あしなが育英会へ寄付し、あしなが育英会の奨学金事業(国内奨学生事業・AAI事業)のために使われています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga-gakuseibokin.org/
病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした学生や、親に障がいがあり働けない家庭の学生たちを経済的・心理的に支援している非営利の財団法人です。国などからの補助金・助成金は受けず、全事業を寄付によって運営しています。半世紀に及ぶあしなが運動により、これまでに11万人以上の遺児たちが高校・大学への進学を果たしてきました。現在、日本国内では約6,500名(高校・短大・専門学校・大学・大学院)、サブサハラ・アフリカ教育支援事業では世界各地あわせて約120名の奨学生に奨学金支援(貸与・給付)と心のケア、リーダーシップ育成プログラムを提供しています。
ウェブサイトはこちら:https://www.ashinaga.org/
『すべての遺児に教育の機会と心のケアを』というスローガンのもと、世界中から私たちの活動に賛同・支援してくれる100名のファンドレイザーを募集し、2021年3月までのキャンペーン期間中に100億円の寄付を達成することを目指す、グローバル・ファンド・レイジング・キャンペーンです。このキャンペーンのもと、日本だけでなく海外でも、大小さまざまなキャンペーンを実施していきます!個人でもグループでもご参加いただけます。
コメント
もっと見る