まず、この文章には、もしかすると自分の作品の【ネタバレ】という要素を含むかもしれません。ただし作者としては、【プレイ前にわかっていても問題ないこと】【知って頂きたいこと】だと考えていますが、それを望まない人がいるかもしれないので、【作品を遊ぶ前に一切の先入観を持ちたくない】人は、以下を読まないでください。
以下より本文です。
7月18日、俳優 三浦春馬さんが亡くなられました。
私はとても好きな俳優さんだったのであるのと共に、同世代として、君に届けやごくせんなど、リアルタイムな時をドラマや映画で感じさせてくれる俳優さんでした。またそして、ご存知の通り、マンガの主人公が出たきたかのような、存在感は本当に素晴らしい俳優さんでした。
勿論面識があるわけでもないですし、関係者でもありません。
しかし、私が何かの作品を作る時や、物語の「主人公」というものをイメージし、それを頭の中で映像化するとき、その主人公のイメージは、三浦春馬さんでした。そして、たぶんこれから作る多くの作品もそうでしょう。
50年経っても、私の中の三浦春馬さんは、いや、私の中での「主人公像」は、昨日までの、今皆さまが見ている画像の、イケメンで、カッコ良くて、正義感あるれるような、誠実で堂々たるような、三浦春馬さんのままです。
ずるいですよ。これじゃあ、次の世代の俳優さんが出てきた時に、自分の中での主人公像が変えられないじゃないですか。
全部の作品で、同じようなキャラがいるねって思われてしまうじゃないですか。
でも、本当に素晴らしい俳優さんでした。まだまだ見ていない作品もたくさんあるので、これから見たいと思います。
そして、以下に述べることは、ご批判もあるかもしれませんが、敢えて記載致します。(以下大きくネタバレします)
私の作品では絶対に自殺しません。
私の作品は、「(殺人は犯罪であり殺されるべき人間など存在しないが)、被害者は殺されても仕方がないのでは」と思われるような被害者であり、そしてその被害者に対して加害者(犯人)の「殺しても仕方がないか」と考えられる動機がある。
という点を作品の一つの考えとしています。
そして、人はみないろいろな苦しみを抱えながら生きていますが、
自分を、自分の手で殺してはいけない。それはどんな理由があっても
と思っています。それはなくなられた方の本当に辛い思いやそういうことに至る様々な背景があることは勿論承知しています。事実そういうことがあったとして、「私はそうなってほしくない」「そうあるべきではない」と思っています。
だから、私の作品では、絶対に被害者は自殺しません。
OneEaterという作者名は「一人を食べる」という意味からつけています。それは
「一人で遊ばない」→「みんなで楽しむ」
「一人で遊んでいる人をいなくする」→「みんなが仲良く遊べる世の中にしたい」という思いをもっています。
こんなネタバレをしてまで書くようなことか、と思われる方もいらっしゃると思いますし、マーダーミステリーという「人を殺す作品」を書いておいて何を言うんだ、というご批判も承知の上で記載しています。
以上、長文失礼致しました。三浦春馬さんのご冥福を心からお祈りいたします。
そしてもしこれを読まれている方で、そうした少しでも辛いことを感じている方がいれば、誰でも良いです、その気持ちを分かちあってください。あなたが死ぬ理由など、どこにもない。