公共の場のあらゆる所に菌やウイルスの付着の可能性があります。特に、エレベーターのボタンや券売機、公共交通機関のタッチパネルは不特定多数の人が集中するので直接指で触れてしまい、口にしている可能性があります。
そこで、非接触ツールの開発をはじめました。
ところが、試作品をいくつか作ったときに気がつきました。
ツールがむき出しになっていてはいくら殺菌効果がある銅合金とはいえ、
菌やウイルスが死滅、不活化するまでの数時間は拡散のリスクがあります。
現在販売されている非接触ツールの大半が、本体がむき出しの状態です。
これでは、いくら抗菌、殺菌作用を持つ素材でできていたとしても、そのツールについている菌を手で触ってしまっては、感染、拡散の危険性が高いことになります。
私たちは、もっと多くの人に、非接触ツールは必ずキャップで接触部分を覆うなどして管理しなければならない事を伝えたいのです!
私たちが考える日常の感染リスクを下げる方法は
この2つのコンセプトをウイルス拡散防止機能のついた非接触ツール「タッチレスヘッド」「タッチレスロッド」で製品化しました。現在、海外への展開も計画しています。(特許申請中)
製品1:「タッチレスヘッド」
菌やウイルスの付着が不安なボタンやタッチパネルは多機能ペンでタッチ。
菌やウイルスの付着が心配なボタンやタッチパネルに直接触れたくない。
普段使用しているペンが非接触ツールになったらいいのに。
そんな思いがこの製品を生み出すきっかけになりました。
製品の特徴① 多機能ペンの消しゴム部分を「タッチレスヘッド」に入れ替え
多くの人が多機能ペンを一本は持っているのではないでしょうか。
多機能ペン(三菱鉛筆㈱製 uni JETSTREAM)の消しゴム部分を我々が作成した真鍮製の「タッチレスヘッド」に交換し、この部分で接触が不安なボタンなどに触れてください。銅には銅イオンによる殺菌作用(微量金属作用 ) があり、銅合金である真鍮にも同様の効果があります。
※ タッチレスヘッドは三菱鉛筆㈱(uni)JETSTREAM MSXE5-1000
(0.38mm、0.5mm、0.7mm) 専用です。
※上記の品名以外のuni ジェットストリーム(例:ピュアモルト ジェットストリームインサイド)や他の多機能ペンや消しゴム付きシャープペンシルには対応しません。
銅イオンの微量金属作用には、細菌類を死滅させる性質があります。
2008年3月、米国環境保護庁(EPA)より、「銅、真鍮、ブロンズなどは人体に有害な致死性のある病原体を殺菌し、公衆衛生に効果がある」という表示が法的に認可されました。
また、北里大学では、ドアノブの金属素材による殺菌性能の比較を発表。ステンレス製に比べ、青銅製、黄銅製のものがきわめて高い殺菌性を持つことが確認されました。
一般社団法人日本銅センター は、(一財)北里環境科学センターの協力のもと、インフルエンザウイルスに対しても、銅が感染性不活化に効果的であることを確認しました。
現在、銅の殺菌性が社会に認知され、国内外の病院や学校、空港の設備に銅や真鍮が採用されています。
◆出典◆ 一般社団法人日本銅センター (2020年6月2日時点の情報を元に)
「銅について知る」→「銅の殺菌性」 他、抗菌特設サイト
(一般社団法人日本銅センターではさまざまな実証試験を行い、銅の抗菌効果を科学的に実証しています。)
(※この製品が全ての細菌・ウイルスを除去、殺菌するわけではありません)
製品の特徴② ツールはキャップで管理してウイルスの拡散を防ごう!
そして最も重要なのは、タッチレスヘッドに付着している菌やウイルスが感染力を有している数時間の管理です。
菌やウイルスが感染力を有している数時間、接触パーツをそのまま露出していては、
またどこかに移動させてしまい拡散の可能性が大いにあります。
しかし、多機能ペンの消しゴム部分にはもとよりキャップがあります。
接触パーツに付着した菌やウイルスは数時間の間は感染力を有していますが、
その間、しっかりとキャップをして死滅、不活性化を待ちましょう。これで拡散の危険は厳重に管理されます。
《 使用比較① 》
「タッチレスヘッド」と「手持ちのカギ」を比較
※ タッチレスヘッドは三菱鉛筆㈱(uni)JETSTREAM MSXE5-1000
(0.38mm、0.5mm、0.7mm) 専用です。
※上記の品名以外のuni ジェットストリーム(例:ピュアモルト ジェットストリームインサイド)や他の多機能ペンや消しゴム付きシャープペンシルには対応しません。
※ 反応するタッチパネルは感圧式のみです
※ 商品に多機能ペンは含まれておりません
「さりげなくスマートに。だけどきちんと衛生的に」
「エレベーターのボタンや発券機のボタンに着いている菌やウイルスが気になる、
けど、手持ちの鍵やカード、ハンカチを使ってボタンを押したりも不自然で変。
特に、職場の同僚や友達などと一緒にいるとあからさまで気が引ける。周囲に判られないようにしたい。」
こんな思いを持っている人も多いと思います。
「タッチレスヘッド」は胸ポケットやカバンからスッと取り出して使えるので、さりげなくごく自然にボタンを押すことのできるツールです。
◆当商品が適合するジェットストリーム◆
商品名:uni ジェットストリーム 多機能ペン 4&1
品名: MSXE5-1000(0.38mm、0.5mm、0.7mm)
(当商品と交換できる消しゴムのサイズ/直径4.6mm)
※上記の品名以外のuni ジェットストリーム(例:ピュアモルト ジェットストリームインサイド)や他の多機能ペンや消しゴム付きシャープペンシルには対応しません。
製品2:「タッチレスロッド」
キャップのついた非接触ツールでドアの開け閉めも実現
このコンセプトを実現するもう一つの製品は、この「タッチレスロッド」です。
我々が作成した真鍮製のタッチレスロッドは、タッチレスヘッド同様の拡散防止機能を有します。
ロッド(棒)の大きさは一般的なペンと同程度なので携帯に適しています。
大きな特徴は、ツール先端の「カギ」部分です。
このカギ部分でさまざまなドアや扉を開け閉めできます。
このカギ部分もキャップに収納されるので、菌やウイルスが感染力を有している数時間を厳重に管理できます。
《 使用比較② 》
「タッチレスロッド」と「手持ちのカギ」を比較
(反応するタッチパネルは感圧式のみです)
(この製品が全ての細菌・ウイルスを除去、殺菌するわけではありません)
社会課題を乗り越える。
そんな製品を生み出すんだ!
新型コロナウイルスが日本や世界に広がろうとする最中、私達は何かできないかと考えていました。
金属を扱う者の中で、銅の殺菌作用は周知の事実です。その機能を活かした製品のアイデアを考えることはコロナ禍前からの日常でした。
私たちの商品が発想から完成まで極めて迅速なのは、金属加工の町、燕三条地域のものづくりの歴史と経験、技術が根底にあるからです。
私たちの商品が誰かの不安を少しでも和らげる事ができれば、ものづくりの端くれとして非常に嬉しい事です。
メイドイン燕三条の確かな技術で製作します
この製品は、渡邊が代表を務める栄電機株式会社で製造されます。
リターンについて
◆リターン①◆ タッチレスヘッド2個1セット
1.ペンの収納はシーンに合わせて複数に。
1つはスーツのポケットに。もう一つはビジネスバッグの中に。
2.身近な方とご一緒にお使いください。プレゼントにも。
職場の方、ご友人、ご家族とご一緒にお使いいただきたい。プレゼントにもどうぞ。
◆リターン②◆ タッチレスロッド
拡散防止用のキャップとペンクリップが付属します。
ペンと同様の収納が可能ですので、場所をとらず自然にお使いいただけます。
◆リターン③◆ タッチレスヘッド2個1セット と タッチレスロッド1本のセット
リターン①とリターン②を合わせたものです。
最後に
このプロジェクトは『Team CSD』の渡邊真和、熊倉英樹、品田正嗣の3人で立ち上げました。
それぞれに新潟県燕三条地域を中心に金属を取り扱う仕事をしています。
同じ金属を取り扱う仕事と言っても、業種はそれぞれ違います。技術も分野も違います。
しかし、共通することはB to Bが現在のビジネス形態だということです。
3人がそれぞれに思っていたことは、いつかB to Cのビジネスにチャレンジしてみたい、という思いでした。
現在のB to Bの製品は、自動車の部品であったり何かの産業機械の部品であったり、社会になくてはならない仕事という自負があります。
ですが、我々のB to Bでの商品は消費者や使用者にそのまま渡るものではなく、購入者の声を直接聞くことができません。
自分の手がけた製品が購入者に直接届き、生活において安心や喜びにつながるような仕事をしてみたい。購入者の声を聞いて商品の改良や技術向上に励み大きな遣り甲斐を得たい。そんな思いがありました。
今回の製品は、B to Bで培ってきた技術をもって、B to Cビジネスにチャレンジする我々にとって小さくとも価値のある一歩です。
直接、消費者に向けて商品を販売する経験に乏しい私たちが今回の2商品を消費者にとどけるには、クラウドファンディングはとても適した手段です。
アイデアがあっても資金に乏しい、販売の方法やチャネルがない、そんな人たちにとってクラウドファンディングは非常に価値のあるサービスです。
クラウドファンディングが資金調達やマーケティングの1つの選択肢と認知されてきてはいますが、
未だに、その仕組みやメリットを知らないものづくりの人達が多いのも事実です。
私たちのチャレンジが、燕三条地域でB to Cビジネスへの興味を持つ人の背中を押すようなプロジェクトとなれば非常に嬉しい事です。
左から品田正嗣、渡邊真和、熊倉英樹
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