はじめに・ご挨拶
当店「薩摩おごじょ 新宿店」は、鹿児島県知覧町出身の先代オーナーである私の母「赤羽礼子」が50年以上前に始めた歴史のあるお店です。
現在は、礼子の息子であり知覧特攻の母といわれた鳥濱トメの孫である私「赤羽潤」と、女将を任せた妻とふたり、二人三脚で皆様をお迎えしております。もちろん、お店を手伝ってくれている仲間もおります!店名の「薩摩おごじょ」とは鹿児島の女性(美人)という意味で、気立てが良い・優しい・芯が通ったしっかり者などというイメージが定着しているようです。しかし、それだけではない命名の理由はのちほどご紹介します。
コロナウィルスに負けるわけにはいかない!
世界中を震撼させている新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、大切な命を守るためにもお店は営業を自粛し、4月4日から5月31日(予定)まで休業を余儀なくされています。
新宿三丁目という土地柄もあってか、今ではまったく街に人がおりません。意を決して昼間にテイクアウト販売等をしたとしても、お客様がこの地域にはまったくおいでにならないのです。
営業再開は今のところ6月初めを予定していますが、緊急事態宣言や東京都の休業要請などの解除がなければ、お店を開けてもほとんどお客様に来ていただけず、それどころか、このままでは営業を再開することすら危ぶまれている状況です。だからといって、私は祖母と母から受け継いだこのお店を、絶対に絶対に閉めるわけにはいかないのです!
「薩摩おごじょ 新宿店」が開店した背景
母・赤羽礼子が「薩摩おごじょ 新宿店」を開店するまでには、長い長い物語があります。
私の祖母の代までさかのぼってお話させてください。私の祖母、鳥濱トメは鹿児島県の坊津町という田舎に生まれました。幼いころから相当な辛酸を舐めながら成長しましたが、良き伴侶に出会って、27歳のときに鹿児島県の知覧という町に小さな食堂「富屋食堂」を開きました。昭和4年のことです。
昭和16年になると日本は大東亜戦争(太平洋戦争)に突入、その翌年に「富屋食堂」は陸軍指定食堂となり、多くの兵隊さんたちが毎日のように祖母の作った料理を食べに訪れるようになりました。しかし戦争末期になると、爆弾を抱えた飛行機ごと敵艦に突入する「特攻作戦」が始まり、昭和20年3月に知覧はその最前線基地となりました。それから富屋食堂に多く訪れるようになったのは、特攻隊として全国から集められた10代~20代の若き隊員たちでした。自分の娘たちと歳の変わらない彼らのことを、私財を投げ打って食材を用意して心づくしの料理を振る舞い、そして彼らの最期の出撃を見送ったのが私の祖母、鳥濱トメでした。それが知覧特攻の母といわれる所以です。
その時、母の礼子は15歳。知覧高等女学校の女学生(今の中学生)でしたが、いわゆる女子挺身隊の「なでしこ隊」として、特攻隊員の方たちの身の回りの御世話をしていました。母は自分自身が多感な時期に、明日は沖縄の海で死んでしまう、ほんの少し年上の若い特攻隊員の方々を見送り続けることになりました。どれだけ、胸が苦しかったことでしょうか。私は幼いころから何度も何度も、母や祖母から特攻隊員の方々のお話を聞いてきました。
戦後20年余り経って、東京に住んでいた母のもとに少しづつ元・特攻隊員の方たちがお酒やつまみを持ち寄り集まるようになりました。彼らもまた特攻出撃しながらも何らかの理由で生還し、それぞれが苦悩しながらも戦後の混乱の中、日本の復興のために必死に生き抜いていた方々です。そんな方たちのために、母は小さな鹿児島料理の店「薩摩おごじょ 新宿店」を開店することを決めたのです。昭和40年代初めのことでしたから、もうかれこれ50年以上になります。
そんな母も病には勝てず、平成17年、ちょうど戦後60年目の節目の年でした、祖母や特攻隊員の方々の待つところへ旅立っていきました。
私は、祖母と母、そして元特攻隊員の方々の想いが詰まった「薩摩おごじょ 新宿店」を受け継ぎました。
このお店の名は、母が「なでしこ隊」の一員だったときに特攻隊員の方から勧められた名前で、母の当時の日記にもそのことは書いてありました。母はお店を開くときに隊員さんとの大切な約束を思い出して、約束通りお店に「薩摩おごじょ」と名付けたのです。祖母、母から受け継いだこのお店のことは、舞台「帰って来た蛍」で戦時中のトメと特攻隊のことを世に広めてくれているカートエンターテイメントさんが、映画「さつまおごじょ」として上映してくれました。今は「大河巡る~生まれ変わっても忘れない~」という作品でDVDやダウンロードでも観ることができます。鳥濱トメ役は伊藤つかささん、母礼子役には竹島由夏さんが演じてくれました。こんなにありがたいことはないと思っています。
私のお店のこだわり
「薩摩おごじょ」は、ほかでは味わうことのできない鹿児島ならではの料理が、ここ東京・新宿で堪能できます。そしてそれは同時に、かつて戦争中に特攻隊員が味わった「特攻の母・鳥濱トメの味」でもあります。ご紹介させていただくならば、きびなご、からいも(さつまいも)、にがごい(ゴーヤ)など鹿児島直送の素材を使ったお料理のほか、旬の時期には枕崎港から届く新鮮なかつおなど、数々の料理に舌鼓を打つこと間違いなしです。それらのお料理を引き立てる、鹿児島など九州地方独特のお味噌や甘めのお醤油を使うのもやはり、私の店のこだわりです。
そしてそれらのお料理は何と言っても芋焼酎との相性も抜群です!当店では料理だけではなく、なんと100種類以上!の芋焼酎を取り揃えております!
鹿児島と言えば、芋の香りが心地よく酔わせてくれる何と言っても「芋焼酎」でしょう。
当店でご用意させていただいている芋焼酎をここに少しだけご紹介させていただきます。
「島美人」「黒伊佐錦」「三岳」「伊佐美」「南之方」「粒露」「魔王」などなど・・・。
とにかく一度味わっていただければ、そのとりこに。
「南之方」「粒露」は鹿児島限定で出荷されている焼酎ですが・・・当店ならご堪能いただけます!
また、店主の地元知覧ならではの焼酎「ほたる」や「武家屋敷」などももちろんお楽しみいただけますので、新型コロナの苦難を乗り越え落ち着きましたら、ぜひご来店いただきご賞味ください。
リターンのご紹介
鳥濱トメ、そして母・礼子から受け継いだ鹿児島の郷土料理の数々。お店でご提供している「かごんま料理(鹿児島料理)」はとびっきりの美味しさです!
その、かごんま料理と美味しい焼酎が一緒に楽しめるリターンを複数ご用意しています。
また、お食事券のほか「薩摩おごじょ新宿店」3時間貸し切り券なども御用意させて頂いております!
店主の私に鹿児島料理はお任せください!
ご来店の皆様のとびっきりの笑顔が見られるように、一生懸命作らせて頂きます!
プロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトが実現すれば、母の作った「薩摩おごじょ」が私だけでなく、皆さんの想いの詰まったお店として生まれ変わる気がしています。
とにかく、この「薩摩おごじょ」を絶対に続けていきたいと思っています!
資金の使い道・スケジュール
祖母・鳥濱トメと母・礼子が残した想いは、必ず後世に伝え継いでいかなければなりません。このお店はそんな想いの原点です。年内に立て直したい!
皆様からのご支援は全額、お店の維持、運営資金、感染防止対策費として使わせて頂き、ご来店された皆様に鹿児島の美味しいものをお届けしていきます!
最後に
コロナ禍を乗り越えて鹿児島料理と芋焼酎の美味しさで皆様を元気にします!
私だけではない、祖母や母、特攻隊員の皆さん、常連のお客様や支えてくれる皆さんの想いがたくさん詰まったこのお店。
絶対に、絶対にこの魂の火は絶やしません!
お店が営業再開した際には是非、皆様お誘いあわせの上、お店に来てくださいね!
ご来店の際には・・・
ぜひ、下記の電話番号にご予約のお電話をお願いします!せっかく、せっかく『コロナも収まったね!』と、お店に来てくださったときに、ご支援してくださったお客様が満席で入れない!などということはできるだけなくしたいと思います!
*公開初日に目標金額を達成いたしました。皆様のご支援に心より感謝申し上げます!
ご支援いただいた皆さんのコメントを読んで涙がこぼれました。
今は緊急事態宣言解除後に備えて、店舗存続のために使わせて頂くことを考えてさらに続けてまいります。何卒よろしくお願い致します。撮影済みの動画を追加いたしました。(2020.5.20)
店舗住所
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-10-3 末広亭向かい
TEL.03-3354-9394
都営新宿線/副都心線など 新宿三丁目駅「C3」出口を出て左へ、末広亭向かい。約1分。
*末広亭を背にしてななめ左方向をご覧になりますと、路地に看板が見えます。
営業時間(予定)
月~土曜日 17:30~24:00(LO23:30)
日・祝祭日 休
※本プロジェクトは、CAMPFIREの新型コロナウィルスサポートプログラムを利用させていただいております。 機会を提供いただいたCAMPFIRE様に感謝いたします。
※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るいよいよ本日終了となります!
2020/06/26 12:07ご支援くださった皆様、本ページをご覧になってくださった皆様、誠に有難う御座います。薩摩おごじょ新宿店の店主、赤羽潤です。プロジェクト開始からご支援くださった皆様、ご声援を送ってくださった皆様には心より感謝申し上げます。いよいよ本日、本プロジェクトの最終日となりました。東京都のロードマップもステップ3となり24時まで営業可能となりましたので、当店も従来の営業時間での営業を再開しました。しかし、まだまだお客様のご来店は伸びず、週末である程度お客様に来ていただけることもありますが、雨天や平日にはおひとりのお客様にも来ていただけないことも続いており、コロナだから仕方がないといって諦めるわけにもいきません。祖母・鳥濱トメと母・礼子から受け継いだこのお店を潰すわけにはいかない、私たちは絶対に負けるわけにはいかないのです! 私たちは新型コロナ感染防止対策を充実させ、ぜひ、皆様に安心してお店においでいただけますようにご準備をして、皆様のご来店を心よりお待ち申し上げております。いよいよ本日迄となりましたプロジェクト、終了後も末永くお店を継続していけるように精進してまいりますので、ぜひ、変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。*写真は母がお店に立っていた時のもので、今はお店の奥の神棚のところに飾っている写真です。知覧特攻の母鳥濱トメの孫薩摩おごじょ新宿店店主赤羽潤 より もっと見る
厳しい状況が続いております。
2020/06/02 19:59ご支援くださった皆様、本ページをご覧になってくださった皆様、誠に有難う御座います。薩摩おごじょ新宿店の店主、赤羽潤です。プロジェクト開始からご支援くださった皆様、ご声援を送ってくださった皆様には心より感謝申し上げます。全国的に緊急事態宣言が解除され、東京都のロードマップもステップ2となり22時まで営業可能となりましたので5月26日からお店の営業を再開しました。再開初日は5組のお客様にご来店いただき、誠に有り難う御座いました。好感触のスタートでございましたが、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底的にご用意しても、やはり、正体の見えないウイルスは簡単に克服できるものではありません。週が明けて6月に入った昨日のご来店者数はなんとゼロ。仕方がないという言葉では言い尽くせないものがあります。頑張ろう、なんとかしようと考えてもなかなか思い通りにはいきません。しかし、私たちは負けるわけにはいかないのです!私たちは、お店に来ていただいた皆様に感染して欲しくないですし、私たちも絶対に感染してはならない、私たちも無症状の感染者かもしれないと考えながらお店に立っています。ぜひ、安心してお店においでくださいますよう、心よりお待ち申し上げております。また、プロジェクトは6月26日までとなっております。プロジェクト終了後、末永くお店を継続していけるように精進したいと思いますので、ぜひ、変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。知覧特攻の母鳥濱トメの孫薩摩おごじょ新宿店店主赤羽潤 より もっと見る
お店を再開させて頂きました!
2020/05/29 15:08ご支援くださった皆様、本ページをご覧になってくださった皆様、誠に有難う御座います。薩摩おごじょ新宿店の店主、赤羽潤です。プロジェクト開始からご支援くださった皆様にはたくさんの勇気を頂き、多くの薩摩おごじょファンの存在を知り、本当に心から頑張ろうと決意を新たにすることができました。心より感謝申し上げます。このたび、当初の予定よりも早く緊急事態宣言が解除され、飲食店への休業要請も緩和となり夜22時まで営業可能となりましたので、26日からお店の営業を再開しました!初日は5組のお客様にご来店いただき、感謝の念しかありません。誠に有難う御座います!薩摩おごじょは皆様のご支援に応えるべく、新型コロナウイルス感染防止対策を用意してお迎えしています!入口とトイレにはアルコール消毒液を用意し、入店のお客様には手指の消毒をお願いしています。また、1組ずつご利用の度にテーブルとイスはアルコール消毒を実施、店内は換気扇とサーキュレーターで換気を行い、テーブル席はビニールシートで仕切り、カウンターご利用の方やご来店のお客様よりご希望がありましたら、貸し出し用のフェイスシールドもご用意しております!せっかく来ていただいた皆様に感染して欲しくない、そしてお店を長く続けていくためには私たちも感染しない、何よりも応援してくださっている皆様のご期待を裏切るわけにはいきません!是非、皆様もおいでくださいますよう、心よりお待ち申し上げております。プロジェクトは6月26日までとなっております。末永くお店を継続していけるように精進したいと思いますので、ぜひ、変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。知覧特攻の母鳥濱トメの孫薩摩おごじょ新宿店店主赤羽潤 より もっと見る
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