コロナ禍にも負けず、高齢者の方々へ季節と新しいエンターテイメントを届けたい―春山社長のこのような熱い想いを聞いたのは、お花見自粛が呼び掛けられ始めた頃のことでした。

この頃、私は香港に留学しており、毎年のように日本に花見に来る香港の友人たちから、桜が見られない悲しさをぶつけられていたところでした。春山さんの話を聞いて、このプロジェクトは、世界中の移動を制限されている全ての人の励みになるものではないかと、秘めたる可能性を感じ、できる限りのお手伝いをさせていただきたいと思いました。

このバーチャルツアーの特徴は、単に映像を届けるというだけではなく、食事や名産品をも提供することで、「旅」そのものを安全に体験してもらうことにあると理解しています。移動すらままならない中でも、旅行を体験してもらうという試みであり、ポストコロナ時代に大きな価値をもたらしてくれることを願ってやみません。

香港中文大学　留学中

弁護士（大阪弁護士会所属）

　増山　健