2020/10/08 10:35

9月15日から受け取りが始まった「フェアトレード未来チケット」
チケットを応援くださった皆さま、本当にありがとうございました。

お店への訪問はもう済まされましたか?

それとも、もう少し先に楽しみを取っておられますか?

今日は、チケットの応援がたくさん集まった千葉・館山のフェアトレードショップ「田中惣一商店」の田中明美さんに、フェアトレードショップの今や、クラウドファンディングについて伺ったインタビューをお伝えします。

●フェアトレード未来チケットに参加したきっかけや、そのころの様子は?

3月、コロナ初期からご来店がぐっと減りました。フェアトレードのお洋服の動きが激減してしまい、三密を避けて細々とお店を開けている状態でした。

●フェアトレード未来チケットの企画を聞いて どう感じましたか?

もちろん参加しよう!と思いました。私たちが元気にならないと!というのは、私の気持ちにどんぴしゃりでした。 

田中明美さん(左)お客様と。お店は地域の情報発信基地になっています。

●参加中の様子は?

館山の市役所や、あらゆる人脈を辿って、フェアトレード未来チケットのチラシ(下の写真)を貼って回りました。ご来店のお客様には、もれなく声を掛け、丁寧にクラウドファンディングの意図や「フェアトレードな未来」についてお話をしました。

そして必ず、このチラシを手渡しました。その数、数百枚!
自宅のコピー機の「青色」のインクが切れて、何度も買いに走ったんですよ。(笑)


●声を掛けたお客様の反応は?

ガスの検針の方にも声を掛けましたよ!
主人の法要に来て下さるご住職さんにも。みなさん、納得して喜んで協力くださいました。

今回、声を掛けたみなさんが 「田中さんが頑張ってるんだったら~。 」、「大変な中がんばってるね!」「フェアトレードのチョコおいしいからね。」など、私とお店を信頼して応援してくれたのが本当にうれしかったです。


●クラファン中のご自分の気持ちはどんなでしたか?

金物店と並行しているうちのお店は70年の伝統があります。先代の父から「良い品は 良い友達」つまり、良い品はお友達と一緒で長~くお付き合いできる。良い品を売りなさい。と教えられました。

フェアトレードも、同じ姿勢で品質に妥協せず、20年向き合ってきました。
今回のお客様の反応を受け、誠実に信用を積み重ねて来られたのかなと、自信を持つことができました。

なによりも、お願いできる。「助けて」って言える相手がいる。って、ほんとうに有難いなぁ、と心から思いました。 

昨日も今日も、毎日毎日お店の中でドラマが生まれています。とにかく毎日ありがたいです。


●今、伝えたいことは?

2年前に夫を亡くし、お店って、一人ぽっちで切り盛りしていると、やもすると孤独なんです。

でも、フェアトレード未来チケットで、フェアトレードショップ同士の横のつながりができました。自分の世界だけでなく、57店のいろんな人と、お話できるようになって、一人じゃないんだって、世界が広がって、元気が出ました。ショップ同士の元気なやりとり、今も続いていますよ。

そして、チケットを応援してくださった皆さんの気持ちが、私の元気の源に。
「がんばろ!!」と思えました。

チケットを応援してくださった方への手書きの感謝状にも田中さんの決意が綴られています

コロナを機に、お店を見つめなおすこともできましたし。
お店のロゴを刷新したり、amazonへの出店にもチャレンジしたんです! 初めてのことでしたが、思い切って一歩踏み出して、いろんな人に頼ったり、つながったり、教えたり教えられたりしながら進んでいます。

●次のステップは?

次のステップで、フェアトレードのオリジナルエコバッグを300枚作ろうと思っています。それをコロナで今も大変なフェアトレード生産者を支える寄付金付きで販売できないかな。とか、色々アイデアを練っている最中です! 立ち止まりませんよ!

インスタも頑張っています。タイミング的にフェアトレード未来チケットに参加できなかったお客様にも、こんなことしてたんだ~って知ってもらって、また次の機会に応援してもらえたらと、投稿には#フェアトレード未来チケット のハッシュタグをつける工夫を続けています。

●最後にひと言

皆様には感謝しかないです。これを糧として、一層笑顔あふれる「フェアトレード」目指しますね!
本当にありがとうございました。

田中惣一商店 店主 田中明美

田中さん(左)お客様とお店の前で


●編集後記

「フェアトレード未来チケット」に力いっぱい参加してくださった田中さん。
「つながりのなかったフェアトレードショップ同士がつながれたことがうれしかった。
そして、助けてって言える相手がいること、それに張り切って応えてくれる人が周りにたくさんいてくれることが身に染みて有難かった。」という言葉が、とても印象に残り、自分のことのようにうれしかったです。

特にインドなど、フェアトレードの生産者の状況は、依然非常に厳しい状況です。そして、日本の小売店もコロナ不況の中、予断は許されません。

「フェアトレード未来チケット」という一か月半のプロジェクトで、多くの生産者やショップが、元気を振るい出し、再起を決意して今日も津々浦々でフェアトレードに真摯に向き合っています。

ぜひ、皆さまには、末永くフェアトレードをお心に留め、お買いものの選択肢としていつまでも愛し、楽しんでくださったら。そして、フェアトレードショップがその応援を受けて、全国で元気に営業を続けられたら。

さらにさらに、そんなフェアトレードショップでのお買いもので、皆さまの心の中に、ほっとあたたかい灯が灯るような穏やかで幸せなひと時が訪れたらと願っています。

本当にありがとうございました。

フェアトレード未来チケット事務局
人見とも子


田中惣一商店 https://more-tanaka.com/?page_id=4950 

↑ お店のリンクです。ぜひ、お出かけくださって、田中さんご本人から、たくさんのお話を直接聞いていただけたらと思います。


*フェアトレー未来チケットの受け取りは2020年9月15日よりご指定の店頭にて始まっています。
*チケットには有効期限がございますので、どうぞ、それまでにお買い物をお楽しみください。
*店頭にて、みなさまにお会いできることを、フェアトレードショップ一同、心より楽しみにお待ちしています。