笑顔を繋げ!神輿復活小渕浜バスツアー

2011年の震災以降途絶えた、石巻市小渕浜に伝わる夏の伝統「五十鈴神社祭り神輿」を復活・継続させたい! 「バスツアー」という形で、観光地・石巻の魅力を満喫し、震災の学びの場を作る。 そして、復興のシンボル「祭り神輿」を皆で担ぎます!

現在の支援総額

371,000

106%

目標金額は350,000円

支援者数

40

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2016/06/09に募集を開始し、 40人の支援により 371,000円の資金を集め、 2016/07/14に募集を終了しました

笑顔を繋げ!神輿復活小渕浜バスツアー

現在の支援総額

371,000

106%達成

終了

目標金額350,000

支援者数40

このプロジェクトは、2016/06/09に募集を開始し、 40人の支援により 371,000円の資金を集め、 2016/07/14に募集を終了しました

2011年の震災以降途絶えた、石巻市小渕浜に伝わる夏の伝統「五十鈴神社祭り神輿」を復活・継続させたい! 「バスツアー」という形で、観光地・石巻の魅力を満喫し、震災の学びの場を作る。 そして、復興のシンボル「祭り神輿」を皆で担ぎます!

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私は小渕浜で過ごした夏に裏切られたことがない。最高の景色を見てきた自信はあったし、だからこそ多くの人にその景色を見せてあげたかった。2017年8月6日という無機質な日付は過ぎ去っていくが、私たちにとってはかけがえのない夏、そのものだった。    総勢35人の参加者を乗せたバスが小渕浜に到着し、私たちは落語会の準備に急いだ。三年来のお付き合いになる民宿あたご荘の大広間をお借りし、高座の背景に大漁旗を飾るアイデアは、女将さんを微笑ませた。法政大学をはじめとした関東大学の落語研究会に加え、東北大学落語研究会をゲストに招いた落語会は、集客のための奔走もあり無事盛況のなか終演を迎えることとなった。見慣れたお客様から初めましてのお客様の顔ぶれが、後輩の高座に大笑いしている様を袖からじっと見ていた。笑顔で高座を降りた後輩に「大トリ、頼みますよ」と声をかけられ、力なく「任せとけよ」と言った。その日は珍しく、緊張していた。      なんとか出番を終え、一息つく間もなく五十鈴神社でのステージイベントが始まろうとしていた。参加者全員の手形が刻まれたチーム出張寄席の大漁旗がステージの裏に高々と掲揚され、実業団団長大沢幸広さんの乾杯で前夜祭は始まった。緊張がほどけ、くだけた表情が参加者からこぼれる。落語演者たちは肩の荷が降りたようで、純粋な客としてステージに目をやっていた。参加者有志によるア・カペラは、知らないところで集まって練習を重ねていたようだった。その粋な心意気に胸を打たれ、惜しみない拍手を送った。その中の数人は引き続きステージの司会進行を買って出てくれ、メンバー四人では回らない部分を上手くフォローしてくれた。この場を借りてお礼を。ありがとう。    チーム出張寄席お抱え漫才師ソウルマンの内容はそれとして、今年も学生らしさが存分に発揮されたステージ公演となった。その学生らしさは、継続は力なりという言葉の通り、続けてきたことで浸透し認められていったのだろうと強く感じる。閉鎖的な地方の漁師町に、学生が持ち込む「楽しいコト」が一回目から理解されるとは思わない。けれど、メンバーの島田竜輔が率いるバンド演奏にバスツアー参加者の学生と地元漁師さん、地元の方々が耳を傾け身体でリズムをとる様子が、私にはたまらなく嬉しいことだった。独りよがりの奉仕になることなく、やりたいことと、できること。やれること、そして私たちに求められてることの四要素がひとつになった、チーム出張寄席の集大成のような一夜だった。        「前夜祭」が終わった、翌日。非日常な一夜から夢につき、小渕浜の日常である変わらぬ爽やかな朝を迎えた。昨晩の出来事からなのか、寝不足からなのかは知れないが、ぼんやりとした表情を参加者は浮かべながら朝食をとった。前夜祭という言葉の意味をだんだんと理解し始めたのは、神輿担ぎ当日の午前中に行われた、小渕浜の海をぐるりと漁船で回る漁師体験のときだっただ。昨年度まで団長を務め、無事任期を満了し引退した後藤幸市さんは船上で、「そろそろ目覚めたか?これから始まる神輿担ぎは、お前たちの仕事だからな」と参加者の笑いを誘った。    毎年、私たちは揃いのシャツを着て神輿を担ぐ。震災復興を祈願して作られた小渕浜Tシャツを参加者に配るとき、用意分が減っていくスピードと量にNPO団体小渕浜通信の河野透さんは笑いながら呆れているようだった。本当にこのメンバーで神輿を担ぐことになる。このことを目指して半年間準備していた私たちでさえ、高揚感を隠すことが出来ていなかった。午後一時、神社での祭礼を終えた神輿は学生参加者の手によって、一年ぶりに小渕浜の地に舞い戻った。    弾むようなお囃子の音色に合わせ神輿が揺れる。学生の威勢のよい掛け声が辺り一面の海景色に響く。今年度からの新しい試みとして、大漁旗を竹に括り付けた何本もの手振り旗が神輿の後を追うのだ。増えた担ぎ手の手持ち無沙汰解決策として提案した案が、漁師さんはもとより地域住民を喜ばせた。「今年の神輿は、今まで以上に賑やかだね」。失われた記憶を取り戻すだけでなく、新たな記憶を作り出す。懐かしさを超えたモノを届けたい。復興だけでは終わりたくない。夏を彩る祭り文化の新たな一ページを切り開けたような、そんな気がしていた。    休憩ごとに慣れない神輿を肩から降ろす。「神輿って思ってたより重いんだな」。参加者同士のそんな会話が耳に入る。知らない漁師町の祭りに参加し、神輿を担ぐ。縁もゆかりのなかった人たちが小渕浜で繋がってく瞬間をみるとき、私は何度でも嬉しくなる。それぞれの過ぎ去る夏の一日に過ぎないかもしれないけど、確かに私たちはここにいた。小渕に何年も住む人が、初めて訪れた学生に声をかける。「いいもんだっちゃ、小渕は」。揃いのTシャツを着た彼らは、まるで何年も小渕での夏を過ごしていたかのように見える。チーム出張寄席のアナザースカイが、参加者みんなのアナザースカイになればいい。        新コースとなった今年は、仮設住宅に住まれていた方の移転先である高台の復興住宅地が組み込まれていた。そこでは何度も仮設集会所での寄席に足を運んでくれた方々が、神輿の到着を待っていた。新居の庭先に腰かけ、神輿が闊歩するさまを笑顔を浮かべながら眺める。ある人はお賽銭を入れ、手を合わせる。子供がそっと近づき、旗を振ってみたいとねだる。ひとりひとりに刻み込まれる記憶が積み重なって文化はカタチ作られる。その場に立ち会えた自負があった。    日々私たちは漁師さんとバスツアーについて話し合うとき、私たちを厳しい言葉で叱咤することがある。心が折れそうになったことなんて数えられないほどにある。怒られても怒られても、それでも足を運び続けた。私たちの活動紹介動画を撮影するにあたって、漁師さんにこんな質問をぶつけ、その返答をカメラに収めた。「あなたにとって、チーム出張寄席とは何ですか?」はにかみ笑ったあと、「なんというか、ほっとけないんだよな」と。    全行程を終え、小渕浜での最後のときを迎えたバスツアー参加者を集め実業団の漁師さんは言葉をかけた。「ありがとう。おかげさまで小渕浜にとって最高の夏になりました。それが皆さんにとっても、なら僕たちも嬉しいです」。最後に団長の大沢さんは別れの挨拶をあの言葉で結んだ。「また、来てください」。チーム出張寄席が小渕で迎えた三度目の夏。それを今年も聴けたことが、かけがえのない財産だ。帰り際、私から参加者のみんなに改めてあの言葉を言おうとしたが、やめた。きっと大丈夫だろう。また妄想と隣り合わせの確信に私はひとり、ほくそ笑んでいた。       ※当バスツアーは、Yahoo!基金、小渕浜実業団、小渕浜通信、MSP株式会社の支援で成り立っております。各支援者の皆様、本当にありがとうございました。     文責:チーム出張寄席副代表/法政大学落語研究会 田辺康/酒乱苦雑派(しゅらんく ざっぱ)    


     二〇一七年八月六日は晴れの日だった。ひょんなことから小渕浜の神輿を担ぐようになって、今年で三年目になる。雨が降ったらどうするのだろう、と運営の学生だけで考えるのが恐ろしくて、お祭りを取り仕切る実業団の団長に相談をしたことがあった。「まあ、大丈夫だっちゃ」答えになっていない答えが、不思議と心強く聞こえた。実際に当日は晴れたのだから、今となればあとの祭りだ。「必ず当日は晴れる」という妄信と隣り合わせの確信を、私たちはいつも持っていた。そういえば。    震災から六年と半年が経った。三年前に私たちがチーム出張寄席として仮設集会所で寄席(のようなもの)を主催し始めたとき、お客さんが日々暮らす仮設住宅は「コミュニティ」として機能していたと思う。あの時私たちが一軒一軒訪問しては顔を出し、寄席のチラシを配っていた仮設住宅に住まれていた方々はいま、およそ半数程度になっている。復興住宅の建設予定地に足を運んだのは昨年のことだった。震災から五年という歳月。被災者に向けた新しい住まい提供への動き出しが早いのか遅いのかは私には判断しかねるが、既に少なくなっていた仮設住宅の住民の方は、「もう、ここでいいんだけどねえ」と呟いた。    その復興住宅に本格的に人が移りだした今年は、団長の判断で神輿担ぎの順路が大きく変更されることになった。高台に位置する復興住宅を含む、例年に比べて長くなった道のりを担ぎきるには多くの人が必要だった。昨年度ならば頭を抱えていたことだろう。しかし、もうひとつ変わったことがあった。学生参加者の飛躍的な増加。その変化が私たちの小渕浜への想いを強くし、さらに結託するキッカケとなっていた。    私は神輿担ぎの前夜祭当日、バスツアー参加者の到着を小渕浜で迎えた。見慣れた顔、見慣れぬ顔がバスから吐き出され、辺りを見回し伸びをしていた。そこに期待に溢れた笑顔があった。このメンバーで小渕浜の祭りを盛り上げる。私は再び襟を正し、小渕浜での最初の企画である民宿あたご荘での落語会の準備へと急いだ。仙台からバスツアーに帯同した東北大学落研の方々と簡単に挨拶を済ませ、参加者のチェックインを見届けたあと、近隣住宅への最後の告知へと向かった。    仮設集会所での寄席公演が私たちの活動の中心だったころ、開催を重ねるにつれて、来てくれるお客さんの数は減っていった。活動の比重が夏祭りへと傾いていったのも、それが一つのキッカケだったとも言えるだろう。夏祭りのステージ公演も落語自体も他演目に比べると不向きで、私の実力不足といえばそれまでなのだが、歯がゆい思いを感じていた。代表の大前健太とバスツアー開催から一か月前、ある話をした。それは「落語会の有無」についてだ。「チーム出張寄席」を彼と二人で立ち上げたとき、私は落研の活動の延長線上と捉えていたが、いつの間にか大学生活における課外活動の大きな二本柱へと形を変えていった。落研での施設から依頼を受けて伺う「慰問」ではなく、自ら企画し客を集め会を開く「自主公演」ができる喜びとやりがいをチーム出張寄席で感じていた。    集客という点に絞って言えば、集会所での「桜畑寄席」のピークは2015年2月の第二回公演ということになるのだろう。それ以来、客足は段々と遠のいていった。それでもやり続けることに意味があるとは思っているし、それ以降の公演も確かに見続けてくれたお客さんもいた。私が今年度バスツアーで「落語会の中止」という合理的判断に首を縦に振らなかったのは、小渕の客席を落語で笑顔にできたその景色が忘れられなかったからだろう。その光景を、後輩たちに見せてやりたかった。私が「チーム出張寄席」として過ごす小渕の夏は、これが最後だったから。   ~続~     文責 田辺康(酒乱苦雑派) チーム出張寄席副代表・法政大学落語研究会


お世話になっております。 チーム出張寄席副代表の田辺です。   一点お詫びがあります。 ワカメの配送が遅れております。早くて15日以降の配送となります。楽しみにしている方、申し訳ございません。今しばらく、お待ち下さい。   宜しくお願い致します。    


お世話になっております。チーム出張寄席副代表の田辺康です。 この度は、リターン品返送が遅れてしまい、誠に申し訳ございませんでした。 メンバー一同反省し、心よりお詫びを申し上げます。   そしてようやく、リターン品のご用意ができました。 われわれチーム出張寄席の集大成となった「小淵浜神輿復活バスツアー」。 ひと夏の出来事を、皆様と共有できれば幸いです。 皆様の温かいご支援、感謝申し上げます。 これからもチーム出張寄席の活動は続いてまいります。 また、どこかでお会いできることを楽しみにしています。 本当に、ありがとうございました。   チーム出張寄席 大前健太         田辺康         島田竜輔         中谷圭祐


  ご無沙汰しております。チーム出張寄席副代表の田辺康です。 先刻は「小渕浜神輿復活プロジェクト」にご支援いただき、ありがとうございました。 先だって、リターン発送予定を過ぎているのにも関わらず、そのことをお伝えできず誠に申し訳ございませんでした。この場を借りてお詫び申し上げます。     この度、リターンの詳細が決定しましたので、ここにお知らせします。   1000円支援者様:・あなたのためだけに送る映像出張寄席(DVD)          ・読売新聞×学生共同誌「キャンパス・スコープ」          (神輿復活小渕浜バスツアー特集号)   3000円支援者様:・あなたのためだけに送る映像出張寄席(DVD)           ・会報「こぶちはま便り」全7号          ・読売新聞×学生共同誌「キャンパス・スコープ」          (神輿復活小渕浜バスツアー特集号)   1万円支援者様: ・あなたのためだけに送る映像出張寄席(DVD)           ・会報「こぶちはま便り」全7号          ・読売新聞×学生共同誌「キャンパス・スコープ」          (神輿復活小渕浜バスツアー特集号)                      ・神輿復活小渕浜バスツアー 全記録収録DVD          ・宮城県石巻市小渕浜名産品ワカメ300g   3万円支援者様: ・あなたのためだけに送る映像出張寄席(DVD)           ・会報「こぶちはま便り」全7号          ・読売新聞×学生共同誌「キャンパス・スコープ」          (神輿復活小渕浜バスツアー特集号)                  ・神輿復活小渕浜バスツアー 全記録収録DVD                  ・宮城県石巻市小渕浜名産品ワカメ600g   尚、DVDの内容につきましては、   ・あなたのためだけに送る映像出張寄席(DVD):5分   支援者様一人一人へ向けて、出張寄席の公演を!      ・神輿復活小渕浜バスツアー 全記録収録DVD   チーム出張寄席 五十鈴神社公演ダイジェスト:10~15分     バスツアースライドショー:5~10分   を予定しております。 発送時期につきましては、11月後半〜12月初週を予定しております。     重ねて、本企画の活動・収支報告です。   1.実施期間  活動期間:平成28年7月18日(月)〜(火)   2.実施形態  共同主催:法政大学チーム出張寄席 東北学院大学災害ボランティアステーション  協力:小渕実業団(小渕浜地元の青年団)     宮城学院女子大学小渕浜支援学生チーム     小渕浜通信事務局長 河野透氏     NPO法人チームレスキュー   3.活動場所  日和山公園:宮城県石巻市日和ヶ丘2地内  石巻市立大川小学校:宮城県石巻市相野谷旧屋敷56  五十鈴神社:宮城県石巻市小渕浜入の沢19番   4.活動内容 ⑴日和山公園にて河野氏による石巻説明、自由散歩    ⑵NPO法人チームレスキュー様と大原小学校にて清掃ボランティア活動  ⑶チーム出張寄席による寄席  ⑷実業団との交流会(BBQ)  ⑸お神輿担ぎ    4.宿泊施設  あたご荘:〒986-2415 宮城県石巻市小渕浜カント14-4           TEL 0225-46-2075   FAX 0225-46-2085   5.参加者(敬称略) ※スタッフ ・チーム出張寄席(法政大学) 大前健太、田辺康、島田竜輔、中谷圭佑   ・小渕浜通信 河野透   ・東北学院大学ボランティアステーション学生 本間一輝、坂口歩夢、鈴木博久、加藤直斗、向井擢星、山田崇弘、菅原綾汰、加藤雄哉     ・東北学院大学ボランティアステーション職員    郭基煥、其田雅美   ・宮城学院女子大学 及川栞、阿部樹里菜、山岸茉央   ※参加者(法政大学社会学部3年) 鈴木大登、千葉岬、大出健介、清田悟、大村純平、戸田岳、鈴木聡、冷牟田鈴蘭 小林尚史、林雄太   ※参加者(外部生) 野崎翔 中央大学4年 今村義一 日本大学4年 井上勇志 青山学院大3年 岩浅翔大 武蔵大学3年 原真由子 和洋女子大学3年      学生参加者:15名    学生スタッフ:15名          他:3名                 計)36名   7.収支報告  収入:クラウドファウンディング295200円(手数料抜)     支出:⑴行きの高速バス代 83850円       ⑵帰りの高速バス代 65600円    ⑶宿泊費 56000円    ⑷ボランティア保険料 5700円    ⑸朝食費用 5000円    ⑹チーム出張寄席スタッフ交通費 高速代新宿〜石巻 12630円                    ガソリン代      10131円    ⑺小渕実業団への謝礼金 30000円    ⑻演者交通費補助 40000円    ⑼宮城学院女子大学交通費 15000円    ⑽チーム出張寄席ステージ費用 スイカ割りグッズ 1390円                   スタンドマイク 6000円                   花火 2094円    (11)小渕実業団実施の交流会費用 飲食料16032円                    炭 1702円                     着火剤 3321円    (12)クラウドファウンディングリターン費 20000円      計)374450円      ※不足分は学生で負担致しました。       改めて、本活動への温かいご支援・ご協力、誠にありがとうございました。 またどこかでお目にかかる機会を、チーム出張寄席一同、楽しみにしております。 本当にありがとうございました。   チーム出張寄席 大前健太 田辺康 島田竜輔 中谷圭佑      


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