みなさん、こんにちは!この度はプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。起案者の佐藤俊晃(さとうしゅんこう)と申します。
15年間の沈黙から復活した伝統行事「葛黒火まつりかまくら」
秋田県北秋田市のごく小さな集落に伝えられてきた小正月行事「葛黒火まつりかまくら」。無病息災と五穀豊穣を祈願する小正月行事として約300年という長い歴史と伝統があります。ところが当地域では急速に進む過疎化を理由に一度、伝統が途絶えてしまいました。それから15年間という空白の時間が過ぎるなかで、「このままではただただ地域は衰退していくばかりだ」と思い、地域の有志が集って、4年前に「葛黒火まつりかまくら」を復活させました。
まつりの開催を通じて地域に元気を届けたいという一心で、多くの人たちに支えられながら、復活後は順調に開催を続けてきました。昨年は初の試みでFAAVOを通じて資金調達を行い、全国各地の方々から多くのご支援を賜わりました。その結果、我々の取組みがテレビや新聞等のマスコミに取り上げられ、当日の来場者数も過去最高を記録し、大盛況のうちに終えることができました。
▲昨年開催された「葛黒火まつりかまくら」の様子
二十数年前、まだ小学校入学前の長男を連れ初めて「葛黒火まつりかまくら」を見に行った時の感動を今でも覚えています。それから間もなく開催困難となり休止されていましたが、地域のみんなとどうしても再開したいと思い、4年前の復活につながりました。復活以来、毎年ご神木を起ち上げるたびに、ここに暮らす人々の気持ちまで奮い起こされていくように感じています。
たくさんの人に来てもらいたい、だからこそ迎え入れの対応も必要。

復活後、順調に開催を続けてきたまつりですが、一方でかつては心配しなくとも良かったことが問題となってきました。それは、当日来場されるみなさまへの対応です。かつては50戸あった集落も、現在は20数戸半減してしまった葛黒集落です。復活後は、おまつりの準備作業に参加するボランティアが150~200名。まつりのメインとなる御神木点火時の観客は500~600名。来場者やスタッフの車両は約200台と大規模なものとなりました。
年々規模が大きくなるなか、会場および駐車場の圧雪整地、発電機、夜間照明、仮設トイレなどはリース機器で対応していますが、その予算は20万円を超えるようになりました。当日、会場へと足を運んでくれる方にまつりを楽しんでもらうためには、当然会場の環境を整えなければいけません。「小さな集落のおまつり」は大勢の来場者への対応という新たな課題を抱えることになりました。
復活直後は行政からの補助金によって開催費を賄えましたが、現在はその補助金も打ち切りとなっています。そこで復活後5回目を迎える今回も昨年に続き、クラウドファンディングによる資金調達に挑戦したいと思います。どうかみなさまのお力を頂戴したく、会場整備資金の援助をお願いします。

「葛黒火まつりかまくら」を起爆剤に地域へ活力を与えたい!

復活当初は一部の集落の人間だけで行なっていたものですが、回数を重ねるごとに徐々に知名度も上がり、現在では地域内外から多くの方が訪れます。「葛黒火まつりかまくら」は今、「一部の集落で行われてきた小さな行事」から「地域内外から人を呼び込む地元のおまつり」という新たな段階へ進化しつつあります。

先人たちが築き上げ、守り続けてきた伝統・文化を地域内にとどまらず、地域以外にも積極的に発信することで様々な交流が生まれ、人と人との繋がりが形成されます。地域外の方にはこのまつりを知ってもらうだけでなく、是非とも会場まで足を運び、実際に体験していただきたいと考えています。間近で見るご神木の迫力、大きな炎をあげて燃え行く姿には、どこか神秘的なものを感じることでしょう。
地元の住民にとっては「葛黒火まつりかまくら」が一つの心の拠り所となるよう、また、地域外の方からはまた来たい、もっと知りたい、ここに住みたいと関心を持ってもらえるような行事に育てていくためにも今回のプロジェクトを成功させなくてはなりません。
みなさまからのご支援・ご協力を心よりお待ちしております。どうかよろしくお願い致します。
● 支援金の使いみち
お預かりする支援金は以下のように使いみちを考えています。
1)ユンボ一台(三日間)+運搬費+燃料費 9万円
2)照明器具+運搬費 5万円
3)仮設トイレ+運搬費+清掃費 5万円
4)リターン品+送料 5万円
5)FAAVO手数料 6万円
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小計 30万円
● 実行スケジュール
平成30年2月16日(金)~18日 会場整地作業
平成30年2月18日(日) 「葛黒火まつりかまくら」開催
平成30年3月~ 順次リターン品を発送
● お問い合わせ先
◎葛黒火まつりかまくら実行委員会
事務局1佐藤俊晃 e-mail ryusen301@gmail.com
事務局2長岐賢一 電話 090-6101-8906
最新の活動報告
もっと見る火まつり、無事に開催できました。みなさまのご協力に心から感謝します!
2018/02/19 08:26たくさんのご支援をいただいた私たちのプロジェクト「葛黒火まつりかまくら」が昨日無事に終了しました。 おかげさまで多くのご来場をいただき、例年よりも一回り大きなご神木が立派に起ちあがりました。 心から感謝申し上げます。 ご来場いただいた方の中には、運営のしかたなどいろいろお気づきのことありましたら、どうぞ遠慮なく教えて下さい。 来年へ向けてひきつづきがんばってまいります。 もっと見る特製切り絵灯籠 100個参加!!
2018/02/06 15:04いよいよ近づいてきた葛黒火まつりかまくら。 ここにうれしいニュースが! 葛黒地区を含む七日市地域の「七日市婦人会」のみなさんから、当日「特製切り絵灯籠」が100個提供されることになりました。 ごらんのような「かまくらのごんごろう」をモチーフにした切り絵が、七日市地区のお母さんたにちよる手作り灯籠として会場を飾ります。きっと夜には幻想的な光景になることでしょう。どうぞみなさん、お出でください。 エントリー期間もあとわずか、おかげさまで90%を越えることができました。あと一息のご支援をよろしくお願いします。 もっと見るぼくたちの葛黒、そして火まつりかまくら
2018/01/16 14:33ここに紹介するのは、「地域を明るくするために」と題した、鷹巣南中学校2年 堀部瑞穂君の作文です。 平成28年「第66回 社会を明るくする運動 作文コンテスト」で入賞した作品です(北秋田地区保護司会編『横暴作文集』より)。火まつり会場の集落に住む、中学生児童のすなおな気持ちがとてもよく伝わってきます。 私たちの取り組みが堀部君の言葉で励まされ、そしていっそうこの火まつりを大切に続けていかなくてはという気持ちにさせてくれました。どうぞ読んでみて下さい。 地域を明るくするために 鷹巣南中学校2年 堀部瑞穂 「おーい、かまくらのごんごろう」 たくさんの人たちの声が、今年も葛黒の空に響き渡りました。会場のみんなの顔は、燃えさかる御神木の火に、明々と照らされていました。 僕の住む北秋田市葛黒地区は、周囲を山に囲まれて自然豊かな所です。 三十世帯ほどの小さな地区で、中学生はぼく一人しかいません。みんな顔見知りで仲がよく、安心して暮らせるとてものどかな地区です。 けれど僕は、自分の住んでいるこの葛黒のことがあまり好きではありませんでした。近所に同じ年頃の友達がいないこと。登下校に時間がかかること。ちょっとした物を買うだけでも、市の中心部まで出かけなければならないこと。理由を挙げればきりがないほどです。中学生の僕としては、若者が魅力を感じるような物や施設があり、いつもたくさんの人でにぎわっている場所にあこがれを感じていました。 以前、葛黒地区には二百五十年以上も昔から続く、「火まつりかまくら」という伝統的な祭りがあったそうです。山から切り出してきた10メートル近い木に、ワラや豆ガラをつけて大きな御神木にし、会場となる田んぼに立て、火をつけて燃やします。家内安全と翌年の五穀豊穣を願って行われてきた祭りなのだそうです。 その時、燃える御神木の周りに集まって、みんなで「おーい、かまくらのごんごろう」と叫びます。「かまくらのごんごろう」とは、その昔、どこか他の土地からやって来て、乱暴を働いたり、盗みをくり返したりし、葛黒人々にいろいろな迷惑をかけた不届き者のことです。 葛黒の人達が協力して「ごんごろう」をこらしめたあと、彼は回心して毎日夜回りをし、死ぬまで葛黒を守ってくれました。「火まつりかまくら」は、その「ごんごろう」に感謝するために始まったのだそうです。 けれどこの祭りは、約20年ほど前から行われなくなってしまいました。地区の過疎化や高齢化による人手不足と、農業の機械化が進んでワラなどが手に入りにくくなったことが主な理由だったそうです。僕の生まれる前のことなので、詳しいことはよくわかりませんが、祭りの中止が決定したとき、葛黒に住む人達はとても残念だったに違いありません。 しかし、僕が小学校5年生の時、火まつり復活が決定しました。人手不足は学区内の小中学生や市内からボランティアを募り、材料不足は市内外の農家から協力してもらって補うことになったのです。 僕が通う小学校でも、火まつりの復活には全校をあげて協力することになりました。高学年の児童が、低学年に火まつりの由来を教えてあげたり、みんなでかけ声を練習したり、当日参加してくれた人達に配る缶バッチなどのグッズを作ったりもしました。 火まつり当日、葛黒地区は朝からたくさんの人で活気づいていました。200人以上の人が会場のあちこちで準備を進めていました。こんなにたくさんの人が葛黒にいるのを、僕は生まれて初めて目にしました。御神木が立った頃には、あたりはもう薄暗くなっていました。 復活した火まつりは、たくさんの人の協力で大成功に終わりました。そして火まつりは一昨年、昨年と、回を重ねるごとにボランティアや参加者が増えていきました。昨年は秋田市などからもボランティアが来てくれ、参加者を輸送するためのシャトルバスも運行されました。 のどかで安心して暮らせる葛黒ですが、明るさや活気に満ちているとは言えません。そして、過疎化や少子高齢化が進んでいる秋田県では、葛黒のような地域は他にもたくさんあると僕は思います。そうした場所では、もうその地域の力だけでは、地域を明るくしたり活気づけたりするのはむずかしいのではないでしょうか。 そこで、葛黒のように、外の人達から力を借りて明るさや活気を取り戻しすという方法も地域を明るくするための手段として有効だと僕は思います。 来年の二月、復活して4回目の火まつりかまくらが行われます。僕はその日を、いまからとても楽しみにしています。 もっと見る



