
今日はシーカヤック事業の舞台、北部海岸に流れ着くものについてコラムのようなものを書きたいと思います。
海岸に流れ着くものなんてちぎれた海藻とかよくわからないゴミが関の山なんじゃないのか?とお考えの方もいらっしゃると思いますが、東通村が誇る北部海岸、流れつくものも一味違うのです。

この不思議な形の白い貝殻、おそらくほとんどの人は初めて見ると思いますが、これ実はタコブネというタコのメスが作った貝殻なんです!
タコブネはメスが最大でも8cm、オスはその20分の1と小さめのタコで食用として市場に出回ることはほとんどないそうですが、その分この貝殻の希少価値は高めで、東京など首都圏から探しに来る人もいるそうです。

殻の形状や大きさもそのタコブネに応じて変わってくるので、たくさん集まると小さな博物館のようで壮観です、人から貰ったもの・預かりものがほとんどですが、手元にはこのくらいのタコブネがあります(↑だと右から2番目がお気に入りです)
こんなタコブネですが、時化(海が荒れたとき)の後の北部海岸に中のタコと一緒に流れ着くことがあります。ただし朝の早い時間帯に拾わないと、中のタコ目当ての海鳥に殻を穴だらけにされてしまうので注意が必要です。早起きが必須になります。


ちなみにタコブネは自分の殻が傷ついたときは自分で直してしまいます。完全に元通りというわけにはいかないそうですが、小さな穴くらいなら塞いでしまうそうです。この殻がタコブネの分泌物で出来ているからできる芸当ですが、ヤドカリなど他の殻を持つと比べると随分家庭的で器用なように思えませんか?
FAAVO事業もクラウドファンディングである以上人の助けを借りないと成り立ちませんが、タコブネのように自助努力を忘れず、頑張っていきたいと思います。


少しニッチなコラムでしたがいかがだったでしょうか?タコに精通している人からすれば気になる点あるかもしれませんが、御容赦下さいます様お願いします。
では本日もどうかよろしくお願いします!1,000円でも結構ですので支援いただければ幸いです!





