2017/02/24 06:45

 

この1週間、新聞の取材が続いています。

どの取材でも毎回聞かれるのが、「なぜこの事業を始めようと思ったのですか?」という問いです。

「どんな問題が起こっているのか」

「さくらんぼが何を大事にして、どんな取り組みをしてきたのか」

「この事業にどう取り組んでいくのか」

何度も想いを語る中で、下宿の運営方針がどんどん整理されています。 

 

 

福祉の中でしっかりと守り育んでいく必要のある子どももいます。

独り立ちに向けた巣立ちができる状態の子どももいます。

今回、私たちが支援の対象としているのは、後者です。

(問題の緊急度が低いことも一因かもしれませんが、後者への支援は非常に少ないのが現状です)

 

 

自分自身を振り返ってみても、20歳前後の年頃は、非常に危なっかしい時でした。

上手に失敗しながら過ごすのが、学生時代ではないでしょうか。

 

私たちの下宿では、今回対象となる子どもたちの傾向や特別なニーズは抑えつつも

「難しい問題に手厚い支援で応えるようなやり方ではなく、普通のこととして取り組みたい」と考えています。

例えるならば、昔、田舎から上京する際に遠い親戚を頼ったような距離感。

門限や生活のこまごまとしたルールを設けずに、極力ひとり暮らしに近い生活をしてもらうつもりです。

もちろん自然な形での接点は残しつつ。

 

 

事業運営で大事にしたいことを整理しながら、現在、入居規約をまとめています。

 

来週は、養護施設職員・アフターケア事業者さん向けの施設見学会を実施予定です。