この1週間、新聞の取材が続いています。
どの取材でも毎回聞かれるのが、「なぜこの事業を始めようと思ったのですか?」という問いです。
「どんな問題が起こっているのか」
「さくらんぼが何を大事にして、どんな取り組みをしてきたのか」
「この事業にどう取り組んでいくのか」
何度も想いを語る中で、下宿の運営方針がどんどん整理されています。
福祉の中でしっかりと守り育んでいく必要のある子どももいます。
独り立ちに向けた巣立ちができる状態の子どももいます。
今回、私たちが支援の対象としているのは、後者です。
(問題の緊急度が低いことも一因かもしれませんが、後者への支援は非常に少ないのが現状です)
自分自身を振り返ってみても、20歳前後の年頃は、非常に危なっかしい時でした。
上手に失敗しながら過ごすのが、学生時代ではないでしょうか。
私たちの下宿では、今回対象となる子どもたちの傾向や特別なニーズは抑えつつも
「難しい問題に手厚い支援で応えるようなやり方ではなく、普通のこととして取り組みたい」と考えています。
例えるならば、昔、田舎から上京する際に遠い親戚を頼ったような距離感。
門限や生活のこまごまとしたルールを設けずに、極力ひとり暮らしに近い生活をしてもらうつもりです。
もちろん自然な形での接点は残しつつ。
事業運営で大事にしたいことを整理しながら、現在、入居規約をまとめています。
来週は、養護施設職員・アフターケア事業者さん向けの施設見学会を実施予定です。