クラウドファンディング、最初に1週間が過ぎようとしています。ご支援や情報拡散、皆様の応援が心にしみます!
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さて、今日はこれまでおどりの輪に参加くださった方からのご感想を、承諾の上転載させていただきます。
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学校教育の視点からの事業の有用性を考えてみました。 学校では長年に渡って、福祉教育の一環としての障がい理解に取り組んできています。視覚障がいの方をゲスト ティーチャーに迎えて盲導犬との生活について教わったり、地域の作業所を訪ねて生産活動の様子を見学させて いただいたり、特別支援学校の同級生を学級に招いて交流したりする活動を通して、自分自身が小学生だったころと比べ、障がい者を特別視するような感覚が、ほとんど感じられなくなっていることは、取り組みの成果だと感じています。 また校内について考えると、個別支援級の児童は全員交流級で学校生活を送っています。当番活動や生活班、名簿の記載などに違いはなく、子ども同士も学級の一員であるという認識があります。当然のことながら、外部の障がい者よりも、共同感や連帯感はより強く持っています。
このように、障がいについての理解の深まりや意識の変化を強く感じながらも、一方で「障がい者」という意識 が完全に無くなったかというと、そうではありません。サランラップのように薄く透明だけど「健常者」「障がい者」を隔てている意識の膜があります。そこには共有・共同体験が大きく関わるように感じています。 個別支援級の児童についていえば、ほとんどの時間を交流級で過ごしていても、国語や算数など教科によっては、支援級で学習することがあります。「個に応じた支援」という観点では当然なのですが、そこに「国語・算数は一緒にできない人」という特異性が生じます。普通級に所属する子どもにも学習障害の傾向があり「国語・ 算数は、ほぼ理解できず、その場にいるだけ」という子もいるのですが、その場に参加していることで、意識の膜が感じられなかったりします。(個別級で個に応じた支援を受けられる子と、普通級にいるために個に応じた支援を得られない子と、どちらが本当の意味で恵まれているのかは、また別の話ですが。)
長い前置きが終わって、ようやく事業についての話になります。先日私たちも参加させていただいた、なつこさんたちのワークショップは、健常者、障がい者に関わらず、非常に質の高い共有体験が得られるところにあると 考えています。それどころか、外国人とも幼児とも老人とも、みんな同じ目標をもって、同じレベル・同じ目線で共有・共同体験ができます。(奇しくも先日私たちが参加したワークショップが正にそうでした。) 参加者全員が同じ目線で、互いの表現やできるようになったことを、競い合い、認め合い、教えあうことができます。
学校の教育活動の中では、上級生が下級生のお世話をしたり、教えてあげることはあっても、同じレベル・目線で活動できる教材は、ほとんど見つかりません。総合の時間などで、子どもたちがダウン症の方や、車いすの方 と共に、フォークダンスや盆踊りを踊ったこともありますが、その場合も子どもはエスコートするような感覚で 接していて、共同・共有体験をするという感じになりません。
おとたびをはいて足踏みをすると、小気味いい音がしました。ちょっと慣れれば素敵なリズムを刻めて、少し練 習するだけで思い思いの歌や曲に合わせて、自分がエンターティナーになった気持ちになりました。健常者と障がい者と子どもと大人と老人と外国人と…ありとあらゆる人が一緒になって笑顔で活動できる貴重な体験が得ら れること。子どもたちが本当の意味でのインクルーシブを体験する場が得られる事業だと思っています。 (8/25.26参加:小学校教諭)