はじめに
FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。「伊勢をあなたに届け隊」と申します。
「伊勢をあなたに届け隊」は伊勢市の皇學館大学の学生である中村葵、松島史、佐藤祐也を中心として、皇學館大学の岡野裕行先生とmarumieの堀敬治さんにサポートをいただきながら、活動しています。
今回は、三重県内で学生生活を送っている人たちに向けて、伊勢志摩地域でものづくりをしている人たちを紹介するフリーペーパーを制作したいと思っています。
学生による学生のためのフリーペーパー
このフリーペーパーを作るきっかけとなったのは、岡野先生が本作りに興味のある私たちに声をかけてくださった事からでした。私たちは大学4年生で就職活動中ということもあり、世の中にはどんな仕事があるのか、地元で就職するのか県外へ出ていくのかなど仕事や地元について考えることが多くなっていました。
そんなときにこの企画の話を聞き、これは改めて自分たちの力で伊勢について知り、考えられるチャンスだと思いました。学生であれば将来、地元で就職するかどうかという問題はいずれ考えなければいけないときが来ると思います。そんなときにこのフリーペーパーを読んで伊勢で働く12人の方のお話を読み、ここには自分の知らない仕事がまだまだあることに気づいたり、自分の地元にはこんなにも誇れるものがあると自信をもってもらえるといいなと思っています。
実際に出来上がったフリーペーパーは自分たちの手で地元の学生に手渡しで繋いでいきます。さらに、たくさんの人に知ってもらえるように地元の人に設置協力をお願いしようと考えています。 学生による学生のためのフリーペーパーとして、私たち学生が取材から撮影、文字起こし、編集まで行い、marumieの堀さんにサポートをしてもらいます。フリーペーパーの名前は、いくつか案を考えて、Facebookページ上でみなさんに投票して決めてもらおうと考えています。
学生による学生のためのフリーペーパーとして、地元の魅力をもっと知るためのツールとして活用されることを目指しています。
同じ地域で同じ時間を過ごしている同世代の人たちはもちろん、伊勢志摩地域に関心のあるさまざまな人たちに魅力的な情報を届けることで、「三重県内で大学生活を送る」ことの楽しさを伝えていきたいと思っています。

たとえば、最近「みのなる森とこよの郷」のブルーベリー農園を取材させてもらいました。
取材前は鳥羽と農作物がイメージで結びつきにくかったのですが、ブルーベリーはたくさんの品種があり、寒い地域だけではなく伊勢志摩のような温かい地域でも育てられることを教えてもらいました。海の幸のイメージが強い鳥羽で山の物を作り、初めてこの地に観光農園が完成しました。
海と山の両方から御食つ国としての鳥羽が盛んになれば良いなと感じました。また、とこよの郷さんには活動内容に賛同して頂き返礼品にご協力して貰っています。
他にも、返礼品にある「伊勢うどん」「伊勢木綿」「ヨーグルト」は、地元でつくられたもので、作り手さんのインタビュー取材依頼を快く受けてもらいました。これから、話を聞かせてもらい、皆さんに伊勢志摩の魅力を伝えていきます。作り手さんのストーリーと一緒に、ぜひ味わって欲しいと思っています。

▲ブルーベリー農園

▲農園の方の手入れ風景

▲ブルーベリー畑
ガイドブックには載らない伊勢志摩を届けたい
みなさまは「伊勢志摩」と聞いたとき、最初に何を思い浮かべますか?
観光地としても有名で、ガイドブックには必ず取り上げられる伊勢神宮やおかげ横丁でしょうか?
また、最近は伊勢うどんも話題に上がる機会が増えており、地元の食文化として、じわじわと全国的な人気も出てきました。
しかし、市販されているガイドブックにはなかなか出てこないような魅力が、伊勢志摩にはたくさん詰まっています。伊勢市内の大学に通う私たちでさえ、「えっ?!伊勢志摩でこんなものもつくられていたんだ!」と驚くこともあります。
私たちがつくるフリーペーパーでは、伊勢志摩地域でものづくりをしている人たちにスポットライトを当て、インタビューをしていきます。ものづくりをしている人たちの言葉を通して、学生ならではの視点から、伊勢志摩地域の魅力を引き出してみたいと思っています。
魅力は伊勢神宮だけじゃない
ほかの地域の人たちに「出身は三重県です」と言うと、「三重県ってどこですか?」と聞かれることがよくあります。
「伊勢神宮があるところです」と説明すると、大抵の人たち理解してくれますが、そのたびに「伊勢志摩の魅力は伊勢神宮だけじゃないのにな」と感じていました。
しかし、伊勢志摩のおすすめの場所や食べ物を紹介しようとすると、自分自身でもあまり分かっていないことに気づかされます。「伊勢志摩はいいところだ」ということが感覚としてわかっていたとしても、その魅力を具体的な言葉で説明し、伝えることができなければ意味がないことを痛感しています。
まずはこの地域に暮らしている私たち自身が、伊勢志摩という土地の風土・文化をもっと知り、たくさんの人たちに語り伝えなければならないと思っています。
三重県内で学生生活を送っている学生たちに、伊勢志摩の魅力を伝えることで、より充実した時間を過ごすことができるようなフリーペーパーをつくりたいと思います。
集まった支援の用途とその内訳
印刷費(16p・10,000部)
リターン品
取材費
私たちの平凡な毎日の暮らしを言葉に変えて
地域の文化をつくるのは、その土地に暮らしている普通の人たちによる、平凡な毎日の暮らしの積み重ねです。日々の食卓に上るおいしい食べもの、生活する空間をちょっとずつ良くする道具たち。
私たちの暮らしている伊勢志摩地域でつくられているものが、みなさまの生活にもちょっとした楽しさとして加わっていけると信じています。地元の大学に通う私たちがその思いをフリーペーパーにまとめ上げ、しっかりとみなさまに届けていきたいと思います。
伊勢志摩の風土が生み出す安心なおいしさと、肌に馴染むような使い心地とを、それらのつくり手が紡ぎだす言葉に耳を傾けながら、ぜひ手にとって味わっていただけると嬉しいです。
起案者情報
【団体名】伊勢をあなたに届け隊
【代表者】岡野裕行(皇學館大学文学部国文学科准教授)
【Facebook】https://www.facebook.com/iseshima2015