前回のレポートから少し日が開いてしまいましたが、昨日、「みえ若者就業サポートステーション」さんで、ボードゲームを使ったコミュニケーション講座を開催しました。
この講座は2年前から、年3回程度、若者就業サポートステーションの利用者の方を対象に開催させていただいております。
様々な理由で就職をすることにハードルのある方がいます。
そのハードルの中に「コミュニケーションが苦手なため一歩を踏み出せない」という方がいることを知りました。
それならボードゲームが使えるかもと思い、通常の講座とは別に、何か楽しみながら気づきが生まれるようなものができないかな(何か力になることができないかな)ということで講座をさせていただきたいとお願いしました。
ボードゲームは、テレビゲームと違い、ルールの正誤判断やゲームの進行などを参加者同士が行います。
ズルをしようと思えばできるし、勝ったからといって何かもらえるわけでもありません(負けたからといってペナルティがあるわけでもありません)。
ルールを守りながら、限られた資源を有効活用し、みんなで楽しむ。
その行為はさながら「小さな社会」です。
「ゲームから何かを学ぶ」のではなく、「ゲームをすることから、人間関係や自分の性格など、様々なことに気づいていただく機会となる」ことを目的に開催しています。
ゲームに入る前に、コミュニケーションに関する30分程度の話を行います。
それを踏まえた上でゲームをしながら、自身のコミュニケーションについての課題などに向き合います。
楽しみながらも、「ちょっと自分は喋りすぎたな」とか、「うまく人の意見を尊重できなかったな」とか、「もっと意見を言ってもよっかたんだな」というような振り返りが各自で行われます。
この講座は即効性があるものではありません。
だけど、講座で気づいたことを普段の生活の中で少しだけ意識し、何度も失敗しながら、自分にあったコミュニケーション手段を見つけていってもらえればいいなと思い、続けさせてもらっています。
ボードゲームスペース「santas」という拠点ができることで、このような機会をより多くの人に提供できるのではないかなとも考えています。
残り約40日。
がんばります!