2017/01/14 18:40

2017年がはじまりました!先日は松阪市内の病院へ演奏に伺いました。今回は私ひとりで、伴奏CDを流すラジカセ片手に訪問です。

こちらは病院内の緩和ケア病棟、長く入院が続く患者さまと、そのご家族のかたが私の演奏を聞いてくださいました。演奏中、ある男性の患者様が「この曲は音楽の教科書にのっていた・・・」と小さな声で話されたそうです。私は初めてなので知りませんでしたが、そのかたはこれまで全く誰にもお話をすることがなかったそうです。音楽は医学的な治療はできませんが、聞く人の心を動かします。私も一昨年、大きな手術を2回して入院していました。その時、聞いたボランティアのかたの演奏に涙が止まりませんでした。初めて、実際に心が動かされた思いを経験したのです。そしてまた歌えるようになったら、私も同じ活動をしようと決めました。また、私事ですが、昨年末長く入院していた父が亡くなりました。ベッドの上の患者様に父の姿が重なり、色々な思いがこみ上げました。私たちが糧としている音楽が、一方通行ではなく、一人ひとりのこころに響き、わずかでも何か残れば嬉しいです。今年も気持ちを新に、ひとつひとつの活動に取り組みたいと思います。