イラスト満載「飛騨弁の辞典」作ります!
飛騨高山でデザイン・イラスト業を営んでいる大森貴絵と申します。
2014年にFAAVO飛騨・高山で「飛騨弁の本出版プロジェクト」を立ち上げ、沢山の方に支援いただき「ひだのしゃべりことば」という本を出版させていただきました。
このたび「飛騨弁の本 第2弾」を出版し、さらに沢山の人に届けるため、動き始めました。
前回出版した「ひだのしゃべりことば」では、飛騨ことばのある日常風景を一コマ漫画のように描き、標準語訳と短いコラムを添えました。 おかげさまで沢山の反響をいただき、2回の重版を経て、現在も地元書店やカフェ・雑貨店などの委託先様や通信販売にて販売中 です。
今回は飛騨弁の本第2弾「ひだのことばじてん(仮)」として、50 音順で飛騨ことばの意味や使用例を調べられる辞典形式の内容を考えています。
前回の出版から5年ほどの間、周りで使われている飛騨ことばを収集してきました。これにイラストも添えてわかりやすく編集し、
「この言葉、どういう意味だろう?」と疑問に思った時に調べることが出来るような内容にまとめます。
たった一人でのプロジェクトですが、
「イラストで紙面に登場してコメントしていただく」
「地元企業さまに紙面でアピールしていただく」という
参加型のリターン企画も用意しました。
飛騨弁を愛する方に作る側へも参加していただいて、みんなで楽しめる「飛騨弁の辞典」を出版するプロジェクトです。
ビジターや移住者も飛騨弁に興味を持っている
「暖かいしゃべりことばを胸に響かせて、飛騨への気持ちに火をつけてもらいたい」
そんな想いから作った第1弾の本は、時には海も越えて、沢山の飛騨を想う方とのご縁を運んできてくれました。
飛騨の日常会話をそのまま切り取った内容は、特に飛騨弁の中で育ってきた地元出身の方に懐かしく届いたようです。
一方、「もっと沢山の言葉を載せて欲しい」「地元出身でないので気になる言葉を気軽に調べたい」などの声をいただくこともありました。
また近年、飛騨を舞台としたアニメ作品がブームとなったこともあり、これをきっかけに「飛騨弁を覚えてみたい」という新たな 飛騨ファンの方からの反応も出てきました。
そこで今回は辞典形式にすることで、
地元の方は「あったあった、こんな言葉!」
移住者の方や飛騨ファンの方には「へー!こう いう意味だったのか!」
どちらの立場からも楽しんでいただけるものを目指します。
そして在住者・出身者だけに限らず、広い範囲の「飛騨ファン」「飛騨地方の関係人口」へアプローチし、中からも外からも飛騨を 盛り上げていただけるきっかけ作りになればと願っています。
どんどん使われなくなっていく飛騨弁を形に残したい
飛騨弁があまりわからない飛騨人が増えていると感じます。
それは移住者さんだけでなく、飛騨に生まれ育った子ども・若者達の間でも起き始めています。
第1弾の本では、わたし自身が幼い頃を一緒に過ごした祖父母(大正・昭和初期生まれ)が話していた言葉もかなり採用しました。
この本を読んでくださった方からは
「懐かしい、じいちゃんやばあちゃんが言っとったなあ」「こんな飛騨弁、久しぶりに聞いた」
という感想が多く寄せられました。
「じゃんけんし!」を使う子どもも少なくなりました。
現在30代のわたしが子どもの頃には、日常的に会話に使われていた言葉たち。
これらがたった一・二世代を経ただけで「めったに聞かない」「めずらしい」などと言われるようになってきています。
情報が届きにくかった昔と違い、子供の頃からテレビやYouTubeなどで気軽に映像が見られる現代では便利な反面、方言は廃れていきやすいのかもしれません。
大正、昭和初期生まれの祖父母や周りの大人から直接話しかけられてきた言葉を、本という形にして残したい。そんな想いもこめて本作りをしていきます。
祖父母がかけてくれた、なにげない飛騨ことば。
● 支援金の使いみち
・制作・印刷製本費用 23万円
・リターン品準備費用 7万円
※目標額は1,000 冊の印刷を想定して設定しています。
いただいた支援額に応じて冊数・ページ数に反映していきます。
● 今後のスケジュール
7月7日 FAAVOプロジェクト開始
7月8日 ひだ国分寺「八日市」出店
(会場にて現金でのFAAVO 支援受付可能)
7月31日~8月6日 古い町並「うさぎ舎」にて展示販売
(会場にて現金でのFAAVO 支援受付可能)
8月8日 ひだ国分寺「八日市」出店
(会場にて現金でのFAAVO 支援受付可能)
8月31日 FAAVOプロジェクト終了
7月~10月 書籍編集・制作作業
11 月末~12 月頃 出版・リターン品発送
ことばは、きっかけ。
「この本に出会えたおかげで、飛騨が大好きになりました」
飛騨弁のことを発信するようになって、こんなうれしい声をいただくことができました。
正直、若い頃は地元よりも便利で華やかな世界の方が楽しかった時期もありました。
しかし、一度ここを離れて戻ってきた時、久しぶりに聞いた飛騨の訛りは一瞬で
「ここに生まれ育って、また帰ってきてよかった」という想いにさせてくれるほど温かいものでした。
それは大人になったからなのか、それとも一度外の世界を見たからなのかは分かりませんが、
その時飛騨弁がきっかけで芽生えた想いをきっかけに、今のわたしは胸を張って「ここは良いところやよ!」と言えます。
高山市民時報(2016 年2 月8 日)飛騨弁への想いを掲載いただきました。
共感してくださるみなさんと一緒に、すてきな本を作り上げていきたいと思います。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
● お問い合わせ先
アトリエプリーツ
大森 貴絵
【メール】<a href="mailto:info@ate-pleats.com">info@ate-pleats.com</a>
【WEB】https://www.ate-pleats.com
【facebook】https://www.facebook.com/atelierpleats/
最新の活動報告
もっと見る印刷加工が仕上がりました!!
2020/11/07 16:23大変お待たせいたしました!「ひだのことばじてん」の印刷・製本加工が無事仕上がりました!この土日に梱包作業を行い、来週初めより発送となります。ご登録のご住所宛に「クリックポスト郵便」にてお送りさせていただきます。 ポストに投函となりますので、直接のお受け取りは不要です。お申し込み数の書籍と、直筆サイン入りイラストカードも同封いたします。まずはリターン品をお送りした後に、書店等での販売や通販も進めていく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。 もっと見る
バーコード取得できました
2020/10/15 11:50大変おまたせしております。無事、書籍に付与するこの本専用のバーコードを取得できました。これを裏表紙に表示することで、書店で流通できるようになります。これからイラストの着色が残り少しと、内容の総確認や、印刷屋さんで紙厚から本の幅を割り出していただいて、「背表紙」のデータを作成したりと⋯まだい細かい仕上げ作業は続きますが、出版日が確定しましたらいち早くこちらでご報告いたします。画像は本の中身チラ見せ。「ま行」の最初のページです。行ごとに探しやすく色分けしています。親しい人につける飛騨ならではの敬称「〜ま」最近はなかなか聞くことが少なくなりましたが、残していきたいやりとりです。 もっと見る
書籍コードを申請しました。
2020/09/24 18:53「ひだのことばじてん」プロジェクトを応援してくださりありがとうございます。ようやく出版のための「書籍コード(JAN)」申請にこぎつけました。書店で販売するために必要なバーコードが2種類あり、「出版コード(ISBN)」というものは「ひだのしゃべりことば」の際に取得しておりました。今回申請したのはこの「ひだのことばじてん」専用のバーコードです。申請順で対応していただけるとのことです。スムーズに手続きが進みますように。 紙面はページ数がほぼ決まり、160ページ超えとなりました!申請と並行し、細かい部分の制作を仕上げていきます。ひきつづきよろしくお願いいたします。 もっと見る