夢の乗り物「タンデム自転車」で大阪を明るくしたい!
皆さんこんにちは!「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」会長の鈴木昭二です。

▲右が起案者である鈴木昭二です。
タンデム自転車には、サドルとペダルが2つずつ付いていて、2人が一緒に同じ自転車をこぐことができます。視覚に障がいのある人、発達に障がいのある人、足腰の弱い人でも、後ろの席ならサイクリングを楽しむことができる夢の乗り物です。私たち「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」では、この自転車の楽しさを普及する活動をしています。
「自由に好きなところに行きたい!」「誰かと一緒だとなお楽しい!」
日頃、外出をしたり、自由に移動ができない人たちの願いをかなえてくれるタンデム自転車が大阪の街中をあちこち走れるようにして、乗っている側も、見ている側も楽しい気持ちになるような元気で明るい街にしていきたいと考えています。
視覚障害者の交通手段として、タンデム自転車が当たり前に走る未来へ
健常者の皆さんが当たり前のように乗れる自転車も私たち視覚障がい者は乗れません。当然介助は必要ですが気軽に交通手段として乗れるタンデム自転車は我々の夢であり希望の乗り物に成り得ます。

▲後ろにのっているのが私です。
私自身、全盲の視覚障がい者です。
24才までは自動車で配送のお仕事を普通にしていましたが突然眼底出血し「ベーチェット氏病症候群」を患い両目を失明。失意のどん底から這い上がって生きていこうと、社会福祉法人日本ライトハウスに入所し、歩行訓練を始めました。例えば転んで方角が分からなくなっても周りの環境の音や触感、匂い風などの感性を頼りに自力で帰れる訓練も行います。
そんなある日タンデム自転車に乗って訓練した事がありました。しかし当時は訓練の一環として2,3回乗ったくらいでそれ以降自転車に乗る事も無く20年以上の歳月が流れます。
ところが今からさかのぼる5年前、「視覚障がいの立場からみた自転車被害のクレーム調査をしたい」とある団体から協力依頼がありました。接触事故や杖を折られるなど視覚障がい者にとってある意味敵対するほど危険な自転車。少しでも啓蒙活動になればと視覚障がい者を集めて討論会をしたところ、一人が「自転車に乗ってみたい!」と突然言い出します。嫌いなはずの自転車に乗れるなら夢みたいな話だと会場の皆の意識が変わりました。
そのとき、
「そうだ!むかし歩行訓練で乗ったあのタンデム自転車なら皆で乗れるかも!」と閃いたのです。
さっそくタンデム自転車の体験会を実施したところ、生まれて初めて自らペダルを漕ぎ、バランスを保って風を切って走る体験に皆さんは大喜び。その後「八尾ライオンズクラブ」からはタンデム自転車15台が寄贈され「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」は発足されました。

▲試乗会の様子
しかし、タンデム自転車を作っているメーカーは、国内でどんどん減っており、台湾など海外からの輸入に頼っているのが実情です。しかも大阪の条例では、2人乗り用に作られたタンデム自転車であっても、自転車の2人乗り扱いとなってしまうため、公道ではタンデム自転車は三輪でしか走れません。タンデム自転車の二人乗りが禁止されているのは、日本だけで、海外ではそんな観念がなく海外から輸入されるタンデム自転車は二輪車のものだけです。
ただ広島、愛媛などはタンデム二輪車走行可能で、しまなみ街道は人気スポットです。その他、山形、長野、兵庫、最近では佐賀、新潟でもタンデム自転車が走れるようになり、ちょっとずつタンデム自転車が単なる二人乗りではないと認められてきています。ここ大阪からももっとタンデム自転車を普及させ、後輪のタイヤが一つか二つかは見た目変わらないのに二輪車と三輪車と区分けされる日本の法律を変えていきたい。そして、タンデム自転車が我々視覚障害者の交通手段として当たり前に走れるようにしていきたいです。
大阪でもっと試乗会を開催して、「パイロット」を育てたい!

▲前に乗っているのが「パイロット」です。
タンデム自転車の前に乗る人を「パイロット」といいます。自転車のハンドル、ブレーキ操作をする役割です。視覚に障がいのある人がタンデム自転車で移動したいとき、サイクリングしたいとき、パイロットは欠かせません。しかし、そんなニーズがまだまだ知られていないため、いつもパイロットが不足しています。また、快適なサイクリングを可能とする自転車も不足しています。

▲タンデム自転車
FAAVO大阪のクラウドファンディングを通じて、
タンデム自転車の存在や楽しさ、障がいのある人からのニーズを多くの人に知ってもらいたいと思います。そして、集った寄附金では、タンデム自転車を購入し、大阪のあちこちで試乗会やツアーを開催することで、多くのパイロットを育てて、いつでも、好きなときにタンデム自転車を楽しめる環境をつくりたいと思います。
タンデム自転車に実際乗ってみた方々の声
大タン楽のタンデム自転車体験会(2012.8.11)に参加されたMさん(視覚障がい者)の感想
どようびは、おつかれさまでした。 しんぱいだった、てんきは、くもりで、たんでむびよりだったかな? はしりながら、かぜの、なかに、しおの、においを、かんじ、うみに、ちかく、なると、それが、きつく、なるんです。こんな、たいけんは、たんでむだから、あじわえるたのしみだと、おもいます。 なみの、おとを、ききながらの、さんぽも、さいこうでした。 あきの、つめたい、かぜのころに、また、いって、みたいです。
タンデム自転車をレンタルされたお父さんと娘さん2人から届いたお便り
プロジェクト実施スケジュール詳細
8月初旬 タンデム自転車購入
8月中旬 チラシ作成
※次の試乗会にて、毎回、パイロット講習会を開催し、タンデム自転車に乗れる人を育成していきます。
8/24(日)大阪府内で試乗会(場所未定)
9/21(日)御堂筋サイクルピクニック(集合:中之島公園)で一般道走行、試乗会
10/19(日)よどがわ河川敷フェスティバル(淀川河川公園西中島地区)で試乗会
支援金用途・内訳
タンデム自転車購入費
100,000円×2台=200,000円
チラシ作成・印刷費(1000部)
30,000円
タンデム運搬トラック代
10,000円×3回
チラシ作成、お返し業務賃金
850円×40時間=34,000円
お返し諸経費
20,000円
FAAVO大阪手数料
60,000円
合計374,000円
これら経費の一部として支援金を使用いたします。
お返し詳細
御堂筋サイクルピクニックグッズ

—御堂筋を10,000人で走りたい!—
御堂筋サイクルピクニックは、歩行者も自転車も安心して通行できる環境づくりを、自転車ユーザー側から求めるために2011年に始まりました。御堂筋に自転車レーンを作って欲しい!とアピールするのが目的ですが、それだけでなく、自転車が本来走るべき「車道」を走行することを通じて、自転車マナーの啓発もアピールする新しい取り組みです。毎年、春と秋の年2回開催しています。
<公式サイト>
http://cycleweb.jp/cyclepicnic
https://www.facebook.com/cyclepicnic
御堂筋サイクルピクニックオリジナルグッズとして、ステッカー、ふろしきをお返しとして用意します。
マッサージ
大阪でタンデム自転車を楽しむ会の会長であり、整体・鍼灸師でもある鈴木昭二さんが提供します。
オリジナルロゴ
当会の副会長・武田亥三男さんが作成されます。
武田さんは、当会のロゴマークを作った人で、日頃、似顔絵やイラストを描いておられます。
大阪を「タンデム自転車の街」へ!
現在、大阪でも核家族化や高齢化が進み、独居や家で引きこもりがちな人が増えるなど、地域の中でのコミュニケーションが希薄になっています。そんな中、タンデム自転車をコミュニケーション・ツールとして活用して頂き、人と人との繋がりを取り戻していけたらいいなと考えています。
「今まで外出をあきらめていた人が外出をする」
「サイクリングで体を動かして、気持ちをリフレッシュする」
「誰かと会話をしながら、ペダルをこいで、楽しくなる」
タンデム自転車が大阪の街を走る姿を日常の風景にして、観光に、お出かけに、あらゆる場面でタンデム自転車が活躍する日がくることを願っています。
誰にでも自由に移動する権利があります。
タンデム自転車という夢の乗り物で、みんなが元気になればいいなと思います。
皆様の御支援、どうぞよろしく御願い致します!
大阪でタンデム自転車を楽しむ会
【HP】
http://www.tandem-osaka.com/
【FB】
http://www.facebook.com/osaka.tandem