ネパールをイメージした着物を大阪府茨木市で作ります!
今、日本全国で大きな取り組みが動いていることをご存知ですか?
一般社団法人イマジン・ワンワールドによる、2020年までに世界196カ国をイメージした196着の着物を制作するという取り組みです。
その名も着物-KIMONO-プロジェクト!!!
それらを着た196人が手をつないで「世界はひとつ」を表現する。
そんな、日本ならではの最高の「おもてなし」で日本中の皆さんと共に、世界中の人々をお迎えすることを目指しています!
みなさん、こんにちは。
「team茨木」KIMONOプロジェクト実行委員
立命館大学経営学部4回生、森田直樹と申します。
クラウドファンディングの担当を僕たち立命館大学の学生が担当させていただいています。
▲僕たち学生と兵江美香さん
大阪の茨木市発信のこの取り組みは地域の学生(福井高等学校・立命館大学)と茨木青年会議所。そして実行委員代表でもある茨木市在住の手描き友禅師 兵江(ひょうえ)美香さんと地元の有志が集まり活動しています。
2020年、世界中から注目される日本。茨木市からネパールのKIMONOを作り東京へ送り出したい!!でも、制作に200万円かかる。そのための費用の一部を皆様にお願いしたいのです。
team茨木について
イマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクトの理念を受け、茨木在住の手描き友禅師の兵江美香さんと地元の有志が集まり「team茨木」KIMONOプロジェクト実行委員会を立ち上げました。
他のエリアでは作家や大手のスポンサーで取り組みを進めていくエリアもありますが、茨木では、これから未来をつないでいく子ども達や取り巻く地域にも広く参加してほしいと強く感じ、福井高等学校・立命館大学シチズンシップ・スタディーズⅡ履修生もご一緒させていただいています
茨木がネパールを選択した理由
2017年5月現在。team茨木以外にも群馬ではポーランド、福岡ではスウェーデンなど、日本各地で取り組みが進んでいます(下図参照)。
▲実際にできあがった着物の一例
その他着物は、イマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクト一覧ページのページをご確認ください。
茨木市周辺は学校が非常に多い地域です。
アジア各地からの多くの留学生も訪れています。
国外留学生を送り出した初めての国が日本だったという歴史を持つネパール。
今もたくさんの留学生が来ていると聞き、制作国に決めました。
海外留学や交換留学が盛んになり世界とつながりを持つ機会が増え続ける中、「自国の文化や心を伝える」ことが大切なコミュニケーションの一つとなってきており、学校だけでなく地域社会の中にも関りが大きくなってきています。
そこで、地域の学校に協力を求めたところ、美術専攻を持つ大阪府立福井高等学校がデザインを一緒に考えてくれることに手を挙げてくれました。
ネパールをイメージしたKIMONO
立命館大学の秋吉恵准教授が学生たちにネパールの 生活のお話しをしてくれました。
ネパールは南アジアに属しています。
そしてアジア最貧国の一つです。
タライ平地からヒマラヤ山脈まで8000mの高低差がある生活環境の多様性。そして多くの民族がいて、様々な宗教を信じる人々が、それぞれの文化を守りながら暮らす国、それがネパールです。
毎日どこかでお祭りがあり、神様の数も人より多いと言われるほど信仰の厚い国。
毎年9月には真っ赤なサリーやクルタを着た女性が街のあちこちで集まり、都市や海外に出稼ぎに出る男性が無事に過ごせますように、素晴らしい伴侶が見つかりますように・・・と願いながら断食をして踊り、笑いあう華やかなティージ祭り。そこから女性の社会進出の環境が厳しく、伴侶がいなくなったら生活ができなくなる環境をうかがい知ることができると言えます。
それでも強く、しなやかに生きる女性たち。入念な化粧とアクセサリーを身に着けて自分のオシャレを楽しむ事も忘れません。大家族で大人も子どももそれぞれ家族で支えあって生活している。
と、説明を受けました。
日本の子ども達にとっては未知の国ネパール。
お互いの環境が違うと知ることから文化の共生は始まるのかもしれないと思いました。
2014年の地震で文化財の被害も大きいのですが、ライフラインの戻っていない地域も沢山あり、なかなか文化財の修復まで手が回っていないのが現状のようです。
ネパールの話をさらにいろいろ聞き込み、キモノと帯の制作をteam茨木実行委員代表でもある手描き友禅師の兵江美香さんが、高校生たちと一緒に授業を進め、ネパールをどのように表現しようか一年かけて考えました。
▲ラフイメージではこのような状態でした。
最終的に出来上がった下絵はこちら↓です。
少しイメージがしづらいかもしれませんが、完成はお楽しみです!
【ネパールKIMONO 制作ポイント】
●背景に日本古来の模様「市松模様」
●ネパールの国花 真っ赤なシャクナゲを配し、日本の国花のサクラとの融和を
●右袖:お釈迦様が生まれた地「ルンビニ」
●左袖:1956年に日本隊が世界初登頂した「マナスル」
●帯にはネパールの国歌を
具体的には以下の通りです。
●背景に日本古来の模様「市松模様」
高校生のデザインを墨書きで組み込み、ネパールの多文化・多民族・多様性を色にたとえ、カラフルに仕上げます。
国鳥ニジキジ・クマリ・イエティ・サイ・ゾウ・サル・青いケシ・ヤク・ブッダアイ。
色んなネパールの象徴が入る予定です。
●ネパールの国花 真っ赤なシャクナゲを配し、日本の国花のサクラとの融和を
着物全体を弧を描くように包み込むのはネパールの国花ラリーグラスと瑞雲。
裾で日本の国花のサクラと重なります。
サクラの起源はヒマラヤと言われており、何万年をかけて日本へたどり着く地球の営みを感じます。
人が思うよりもずっと世界はつながっている。
そんなヒマラヤ山脈は世界中の人が登山に訪れます。
この山では国も宗教も人種も関係ない。
畏怖と恐れ・・・そして人智の及ばない美しさ。
神々の山に敬意を払いつつネパールの国旗が振られます。
●右袖にはお釈迦様が生まれた地「ルンビニ」
これはネパール大使館から是非入れてほしいと言われました。
仏教の開祖、ブッダが生まれたとされる地。生まれてすぐに七歩歩いて「天上天下唯我独尊」と話したとされる。
手前には沐浴したと言われる池の脇に大きな菩提樹がしげっています。
●左袖には1956年に日本隊が世界初登頂した「マナスル」
8163m世界第8位の山。サンスクリット語で「精霊の山」から由来している。
初登頂は1956年5月9日に今西嘉雄、ギャルツェン・ノルブら日本隊によって達成された。
空前絶後の登山ブームを巻き起こすなど、マナスルは日本とネパールの国交樹立のきっかけとなった山であり今なお映画などにもなっています。
●帯にはネパールの国歌を
「何百という花からなるわれら」
何百という花からなる我々は一つの花環、ネパールの民
主権を持ちメチからマハカリまで広まりある
豊かなる自然の遺産に満ち溢れ
勇者の流した血により、克ち得た自由と確固・・・
ネパールの多様性・多文化・多民族をそれぞれ花にたとえ、花環とするその歌はキモノの市松模様に込められた想いと重なります。
大使館からも後援を頂きました。
特命全権大使 プラティヴァ ラナ氏
▲お喜びと感謝のお言葉をいただいております。
一つの国に一枚のKIMONO。
自国が日本の民族衣装にどのように表現されるのか。
まなざしは真剣そのもの。
完成が非常に楽しみだと激励していただきました。
イマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクト代表髙倉氏応援コメント
私たち(一社)イマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクト「世界はきっと、ひとつになれる」をスローガンにKIMONOプロジェクトを推進しております。日本が世界から注目される2020年までに、世界196ヶ国のKIMONOを選ばれた日本の工芸技術で制作し、世界の人々をおもてなしすること。日本の文化を通して、世界がひとつになれるという平和のメッセージを発信することを目的としています。
これまでに56ヶ国が完成し、ここ大阪茨木では、ネパールのKIMONOの制作が進んでいます。足掛け2年の歳月をかけ、福井高校の生徒たちと考えたデザインを元にして、デザイン案が完成し、あとは制作するばかりとなりました。
兵江美香さんをリーダーとしたチーム茨木の皆さんは、現在制作に必要な費用を集めるべく奮闘中です。どうか、世界一のヒマラヤを擁した親日の国であり、最近では震災の被害もまだ復興の途中であるネパールのためにも、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。
これまでと今後のスケジュール
これまでの活動は以下の通りです。
昨年2016年の夏から始まりました!
2016 2.22 「team茨木」KIMONOプロジェクト実行委員会発足
6 在大阪ネパール名誉総領事館訪問
7.9 福井高等学校でのネパールのKIMONO デザイン制作発表会
9 福井高等学校・美術Ⅱで授業開始
12.6 在日ネパール大使館から後援承諾を頂く
12 福井高等学校・美術Ⅱ授業終了
2017 1.21 茨木市国際交流の集いに展示発表
4 立命館大学の授業・シチズンシップスタディーズⅡと連携
5.5 茨木音楽祭にてワークショップと展示
5.末 下絵完成
6.15 在日ネパール大使館訪問、下絵を披露
7.21 faavo大阪によるクラウドファンディング開始
8.2~6 茨木青年会議所と共にネパールのキルプティール市へ親善訪問
7.24 茨木市ローズWAMにて講演会
9 福井高等学校文化祭展示
10.22 立命館大学いばらきキャンパス AsiaWeek参加予定
11.23 東京にてイマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクト発表会
集まった支援の用途とその内訳
team茨木KIMONOプロジェクトの『ネパール』の着物を製作するために
着物(生地・下絵・糸目・友禅・その他加工) 100万
帯 50万
長襦袢・草履・帯揚げ・帯締め・髪飾り・仕立て代他 50万
合計200万円が必要です。
しかし、現状20万円しか集まっていないですが、
学内募金活動や講演会での広報活動、そしてクラウドファンディングの3つの集金プランを行っています。
そのうち70万円を今回のクラウドファンディングでお願いしたく存じます。
現金でのご支援も受付ております。
支援の仕方がわからない!
クレジットカードを持っていない!
けどこの活動を応援したいととお考えいただける方には、
現金でのご支援も受け付けています。
以下までお問い合わせいただきましたら、
お振込口座をお伝えいたします。
担当:兵江美香
Email:teamibarakikimono@gmail.com
お気軽にお問い合わせください!
お返しについて
クラウドファンディングのお礼の品はネパールの製品を取り揃えました。
現地購入や特定非営利活動法人シャプラニール=市民による海外協力の会のフェアトレード商品を購入することで直接ネパールの方々も支援することになります。
大国も小国も一様に対象とされるKIMONO制作をとおして何か発信できればと思っております。
どうかネパールのKIMONOを製作させてください。
KIMONOの柄や技法には制限がありません。
これは民族衣装として極めて珍しいことなのです。
他の国や民族の柄や色合いを取り入れられる唯一の民族衣装だからこそ、他国の素晴らしさをリスペクトして「KIMONO」で表現することができるのです。
制作費 1か国 200万円。大国も小国も等しく手をかけます。
そして『世界はきっと、ひとつになれる』というメッセージを世界に発信していきます。
ネパールの方々の支援にもつながるこの取り組みにご協力心よりお願いいたします。
起案者情報
【団体名】「team茨木」KIMONOプロジェクト実行委員
【代表者】兵江 美香
【facebook】
【Twitter】@KIMONO_PROJECT_
【Instagaram】http://instagram.com/kimono_project.ibaraki
【本部HP】http://piow.jp/
兵江 美香さんプロフィール
キモノデザイン・手描き友禅師。
嵯峨美術大学短期部日本画卒。
京都室町の製造元卸に勤務。その後、瑠璃工芸に友禅職人として所属しながら京都染色試験場で本友禅技術を学ぶ。
特定の師匠もないまま独自の感覚と技法で友禅を続け現在に至る。
染色試験場光彩会グループ「YOU29」に所属。
2015年にイマジン・ワンワールドKIMONOプロジェクトで作られた東京・泰明小学校のインドのキモノに感銘を受け、地元の子供たちと一緒にデザイン・制作に取り組みたいとKIMONOプロジェクトに手を挙げる。
最新の活動報告
もっと見る返礼品の発送が始まりました!!
2017/10/25 14:13お待たせいたしました! 返礼品の発送が始まりました。 帯と染額、発表会のチケットを除く雑貨の詰め合わせを順次ご用意しています。 楽しみにお待ちくださいね!! もっと見る返礼品に関してのお知らせ。
2017/10/03 12:54染額と帯のコースの方へ ネパールのKIMONOの抜粋デザインの額・帯をご支援していただきありがとうございます。 着物の他に染袋帯も制作することになりました。 来年の春までに制作を完了しなくてはならない状況で、12月発送がむつかしいと判断。 楽しみにお待ちくださっている皆様には大変申し訳ないのですが、着物の制作がある程度めどがついたところで皆様へのお届け品の制作に取り掛かられていただこうと思っています。 なにぶん、人数のいる大きな工房ではなく細々と一人で手作業をしております。 ご理解ご了承ください。 取り組み時期、発送の時期につきましてはわかり次第ご連絡いたしますのでよろしくお願いします。 手描き友禅師 兵江美香 もっと見る皆さま、ありがとうございました!!
2017/10/03 12:40どれだけ感謝をしていいかわかりません!! 最終日。 増えていく「いいね!」の数とご支援の金額に驚きと涙が込み上げていました。 パソコンの前でゆっくりと終了のカウントダウンを見ていたかったのですが、ありがたいことに大阪いばらきの立命館OB会より総会にてKIMONOプロジェクトを紹介する機会を頂いたのです。 たどたどしい話だったにもかかわらず、賛同していただいた方からはごしえんも頂きました。 また、これからも立命館と学生たちをよろしくお願いします・・・と言われ。 こちらのほうこそお世話になりっぱなしなのにととても恐縮してしまいました。 立命館大学を愛し、これからの社会を担っていく学生に思いをはせているお気持ちがとても強く暖かく、しっかり答えないと!!という気持ちになりました。 総会の場には、立命館大学の応援団の方も来ていて演武を拝見しました。 勝手に自分の思い込みで、クラウドファンディング最終日を応援してもらった!!と。 途中、クラウドファンディングが気になり確認すると・・・たくさんの応援が!!! 素晴らしい日になりました。 みなさま、本当にありがとうございました。 来年春の完成発表をめざします。 この先の進行状況は、こちらでもお知らせしていきますが、インスタグラムやFacebookにてさらにマメにお知らせしていきます。 よろしくお願いいたします。 「team茨木」KIMONOプロジェクト 代表 兵江美香 もっと見る