『石見神楽』って知ってますか?

▲石見神楽東京公演2013(渋谷・大和田ホール)
FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。石見神楽東京社中(以下:東京社中)・代表の小加本行広です。
島根県浜田市の出身で、首都圏での石見神楽の認知度向上と、石見地方の観光誘客につながる各種の取り組みを実施するため、2011年6月に首都圏在住の石見地方出身者(石見神楽経験者)を集め、東京社中をスタートさせました。
現在は20名のメンバーで、伝統芸能「石見神楽」の伝承に一生懸命取り組み、石見の地に息づく伝統文化の魅力を多くの方に知ってもらうため、首都圏にて年間40回程度の奉納、公演を行い、島根関連イベントのみならず、あらゆる地域のイベントにも積極的に参加し、神楽の認知度向上と石見地域への誘客の促進を図っています。
社中幕をつくり、より多くの人に石見神楽の魅力を伝えたい
石見神楽は、島根県西部の石見地方に伝わる郷土芸能です。
元々、神の御心を和ませるという神職によっての神事であったものが、
明治初期からは土地の人々のものになり、民族芸能として演舞されるようになりました。
昨今では、地域の物語などを神楽化した創作神楽も台頭しており、
時代と共に変革をもたらす伝統芸能としては希な広がりを見せてきているのも石見神楽の特徴です。
神事でありながらも、演劇的要素を持ちストーリーも明快で、初めて見る人でも自然とその魅力に引き込まれるはずです。

▲首都圏在住の石見地方出身者(石見神楽経験者)が集まった石見神楽東京社中
皆様は石見神楽に限らず、神楽というものをご覧になったことがありますか?
舞台の正面後方には神楽幕が張られます。
神楽幕は、幕の向こう側の神々の世界と、幕のこちら側(観客席側)の
現世を仕切るという役目があるとされ、神楽にはとても大切なもので欠かすことのできない道具です。
また、舞台空間の演出や、幕自体に「石見神楽」や「社中名」の文字を入れることによって、
初めて見られる方にも一目で何をやっているのかPRすることができる、広告としての役割もあるのです。
首都圏でのPR効果をより高めるべく、神楽幕の役割は非常に重要だと感じています。
予てより東京社中には神楽幕がないため、公演を行うたびに地元より幕借りを余儀なくされていました。
その神楽幕制作資金を今回FAAVOで募らせて頂きたいと思っています。

▲舞台における神楽幕の役割
観光資源としての石見神楽

▲神楽を知らない東京の子供たちも、石見の子供たちと同じ眼差しで神楽を見ています!
一昨年、東京で公演した「旅フェア日本2012」や「石見神楽東京公演」において、アンケート調査を実施しました。その結果首都圏のほとんどの方は、石見神楽を初めて見る方が大半を占め、また見たいという方々は全体の9割でありました。さらに「現地で神楽をみたい」という意向の高い方が全体の7割と多く、観光資源としてのポテンシャルが感じ取れます。
その一方で、首都圏における神楽の認知度が若年層を中心に非常に低いこともわかりました。
神楽を紹介・説明するリーフレットなどは地元が作成し存在していますが、特に効果が出ていません。「神楽の観光資源」としての魅力を、もともと神楽を知らない人に対して訴えても意味がなく、神楽の魅力が十分に伝わってないのが現状です。
そんな課題の解決に向けて、神楽の背景的な知識を含めた魅力を伝えるコンテンツとして東京社中が情報発信を行っています。
東京社中はこれからも、地域の魅力・伝統芸能「石見神楽」の保存・継承するとともに、
首都圏で石見神楽を体感していただき、観光PRおよび地域の活性化に向けた積極的取り組みを行ってまいります。
首都圏で石見神楽を発信する社中幕制作へのご支援をお願いします!
これまで順調にこれたような東京社中ではありますが、現実経済的な問題といった悩みも抱えています。
軽量で堅牢な和紙面、まばゆいばかりの衣装、この上なく独創的な蛇胴。
石見神楽という芸能は、様々な職人の手による、種々の工芸品の上に成り立っています。

▲東京社中の公演の様子、大蛇(上)、恵比須(中)、塩祓(下)
どれもそれなりに高価なもので、収入の大半はそういったものの購入・修繕に充てられます。
さらに首都圏となると、道具の保管・運搬、練習場の確保と、すべてにおいて経費がかさみます。
活動拠点が県内でないこともあり、行政の支援もなかなか受けにくいのが現状です。
それでも地道な活動で資金を貯め、少しづつ必要な衣装や道具を買い揃えてきました。
しかし、高価な神楽幕については、なかなか手を出すことが出来ないものでした。
神楽幕がない為に、毎度地元社中より借りる調整や費用といった負担が大きく、
この問題をまず解決したいと考えております。
東京社中の幕が出来ることによって、公演活動がスムーズになり、結果より多くの人々に対して
石見神楽をPRすることが出来ると思います。
また、舞台演出も豊かになり、神楽本来の魅力をより一層伝えることが出来ます。
それこそが石見地域への誘客に繋がっていく大切な要素だと考えています。
今回ファンディングする費用はこの神楽幕制作費全般に充てさせて頂ければと思っています。
東京社中公演スケジュール
2014.01.04 新春石見神楽 (にほんばし島根館)
2014.01.05 新春石見神楽 (雑司ヶ谷大鳥神社)
2014.01.14 ふるさと祭り東京2014 (東京ドーム)
2014.01.15 ふるさと祭り東京2014 (東京ドーム)
2014.02.22 石見神楽東京公演 (東京芸術劇場) http://iwamikagura.com/project/
2014.04 神楽幕完成
2014.07 神楽幕お披露目公演(予定)
集まった支援の用途とその内訳
神楽幕製作費:250,000円
起案者情報
【団体名】石見神楽東京社中
【代表者】小加本 行広
【HP】
http://www.iwamikagura-tokyo.com/(制作中)
【facebook】
http://www.facebook.com/iwamikagura.tokyo
【Twitter】
http://twitter.com/iwamikagura_tky
最後に
東京社中は、中学生や大学生も多く在籍しています。
古き良き伝統の継承と地元の活性化に励み、また若者を育てています。
地元石見を離れた大人たちも、東京で仕事をしながら、ふるさとに想いを馳せ、
社中員一同大好きな石見神楽に一生懸命取り組んでいます。
東京での石見コミュニティを形成しているのです。
これからも観光の一翼を担い、また、郷土芸能としての神楽を高めていきたいと思います。
このことを今回のプロジェクトを通して伝えていきたいのです。
神楽の魅力を探り、私たちの誇れる文化を広く国内外へ発信し、未来へつないでいきたいと思います。
みなさまのあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。

▲東京社中を支えてくださっている皆さんと