こんにちは。
公益社団法人アジア協会アジア友の会の岡本です。
私たちは、1979年に活動をスタートした国際民間協力団体(NGO)です。
▲最前列左から2番目が岡本です。環境保全の一環として植林に取り組むメンバー
「放置自転車を再生し、世界の子どもたちに贈ろう!」
を合言葉にはじまったサイクル・エイド事業は、大阪府内市町村の協力のもと、放置自転車を修理・再生し、アジアの子どもたち等に自転車を贈るプロジェクトです。
家庭の経済的理由により進学をあきらめていた子どもたちが、寄贈された自転車によって学校に通い続けられるようになるなど、アジアの子どもたちの教育環境の改善に貢献しています。
また、寄贈された自転車によって女性が効率的に仕事や家事を行うことができるようになり、女性の社会進出や地位向上にも役立っています。
大阪府内の放置自転車の数は、年間約36万台あり、そのうちの約半数は引き取り手がないために各市町村で処分され、大きな社会問題となっています。
サイクル・エイド事業は、アジアの子どもたちなどに自転車を贈ることにより教育環境の向上をめざすだけでなく、放置自転車のリデュース・リユース・リサイクルの好循環によって、環境負荷を軽減し、地球環境にやさしい自転車の活用を促進することを目指しています。
昨年度、皆様のご協力で自転車が寄贈された地域では、今まで学校に通えなかった子どもや社会人が毎日安全に通学・通勤できるようになり、教育を受け、仕事につき、未来を変えていく機会を得ることができるようになりました。
(昨年度プロジェクトページはこちらです。
放置自転車を贈って東南アジアの子どもたちの教育や生活改善を応援しよう!)
また、地域でコミュニティワーカーや医療従事者が、巡回等の場面で、幅広く自転車を活用することにより、地域福祉環境の改善・底上げを図ることができています。
さらに、地球環境保全活動の一環として、自転車を使った教育プログラムも実施し、地域住民で有機農業や環境改善に取り組むなど、意識の向上につながっています。
このような活動を通じて、同じ地球に住む仲間として相互に理解し、協力し合うことで国際交流を推進し、信頼関係を構築する中で、今後、国際社会で活躍・貢献できる人材をさらに育成することができると考えています。
アジアでは経済発展の裏側で厳しい貧困状況から脱却できず、一日一日生き抜くことに精一杯の人々がいまだに数多く存在しています。毎日の食事も十分にとれない家庭においては、自転車を購入することは非常に難しい状況で、自転車を必要とし、順番を待っている人々がまだまだたくさんいることから、今年度もクラウドファンディングにチャレンジすることにしました!
▲昨年も子どもたち送り、喜んでいただけました!
小さなやさしさが子ども達の未来を照らします!
学校まで十数キロの安全とはいえない道を歩いて通学する子どもたち。
手軽で身近な交通・運搬手段がないために貧しい生活から抜け出せない村人たち。
サイクル・エイド事業では再生自転車を贈ることで、今まで学校に通えなかった子どもたちが毎日安全に通学したり、村人たちがより効率的に仕事を進められ、貧しい生活から脱却することを応援しています。
また、コミュニティワーカーや医療従事者等の移動手段として、自転車を活用することにより、活動範囲が飛躍的に広がり、地域全体の福祉環境の改善と向上にもつながっています。
さらに、二酸化炭素を排出せず環境に優しい自転車を通じて、地球環境保全への意識を高め、より環境負荷の少ない、持続可能な社会づくりに貢献しています。
寄贈先ではいろんな成果につながっています。
事業開始以来、30,073台の自転車が子どもたちや先生の通学、自警団や保健婦の巡回等幅広く活用されてきました。
また、資源のリサイクルによる循環型社会の構築や地球環境保全運動の一環として、このプログラムが寄贈先の新聞やラジオでも大きく報道され、地域住民の意識向上にも役立てられています。
国内では府内の自治体等との連携のもと、放置自転車・自転車盗難防止の意識付けも行ってきました。
さらに寄贈先の国との各種国際交流プログラムを開催することで、相互理解を深め、国際社会で活躍できる人材育成にも取り組んでいます。
▲送られていく放置自転車
サイクル・エイド事業によって、タイでは子どもたち等が安全に乗れるよう自転車専用道路や駐輪場が新たにつくられました。
また、カンボジアでは毎日学校に通えるようになり、一生懸命勉強に取り組んだ結果、成績優秀者となり、またクラスの中でリーダーシップを発揮している子どももいます。
フィリピンでは自転車を必要としている地域が多く、順番を待っている状況となっています。
一人ではできないことも、協力することで大きな力に!
グローバル社会が進む一方で、貧富の格差は大きくなり、必要なものが必要なところにないことも多くあります。
私たちは「Think globally, act locally(地球環境を考え足元から行動していく)」の精神で国境を越えて、今ある地域の問題の解消に少しでも協力できればと考えています。
みなさんのご協力が子どもたちの未来を変え、夢に近づく力になります。
一人でも多くの子どもや女性たちなどが、大阪から寄贈された自転車によって、自分の力で新たな一歩を踏み出し、未来を切り開いていけるよう、一緒に応援しませんか?
今回ファンディングする費用は、フィリピンとタイの自転車を必要としている人たちに届けるための輸送費として活用させていただきます。
2017年度サイクル・エイドプロジェクト予定
2017/4~2017/9 各市町村と台数を調整しながら自転車の修理・再生
2017/10 タイへの自転車輸送(350台)
2018/1 フィリピン又はカンボジアへの自転車輸送(350台)【輸送先については調整中】
2018/3 各地で自転車贈呈式
収支予定
【収入】270万円
公財)JKA補助金 149万円
自治体負担金 70万円
イベント出展他協力 21万円
クラウドファンディング 30万円←この部分を今回集めたいと思います。
【支出】270万円
フィリピン又はカンボジアへの輸送費 90万円
タイへの輸送費 79万円
国際交流プログラムの開催 101万円
2016年度の実績
FAAVO大阪を利用させていただき、
みなさまにもご支援いただいた2016年度は、
タイに375台、フィリピンに375台、合計750台の再生自転車を贈ることができました。
2016/10 タイへの自転車輸送(375台)
2016/12 フィリピンへの自転車輸送(375台)
2017/3 各地で自転車贈呈式典
その他過去の補助事業概要
最後に
私たちは、貧しい地域の子どもたちや女性たちの教育環境、生活環境の改善と地球環境保全のために、この事業をこれからも末永く続けていきたいと考えています。
そのためには、みなさんのご協力が大きな力になります。
どうぞご協力をよろしくお願いします。
--------------------
「アジア協会アジア友の会」設立のあゆみ
本会の創始者(現専務理事兼事務局長)である村上公彦がインドに留学し、 学校の休みを利用して農村一帯を廻っていたある日、ギラギラと輝く太陽が、体内の水分を容赦なく奪っていきました。この乾ききった体に、農家の人が、素焼きのかめから水をくみ出し与えてくれました。
その水は冷たくて美味しく、渇ける者にとってまさに”生命の水”でした。 しかし、数日後に腹痛と高熱によりインドの病院に入院。診断は腸チフスでした。そして、あの時の水が、農村地帯のどこにでもあるタンクと呼ばれる溜め池の不衛生な水であったことを、そこで初めて知らされたのです。
幸い、日々、病床を見舞ってくれたインドの仲間たちに励まされ、徐々に回復に向かいましたが、彼らと農村の環境改善を語らううちに、村上は安全な水の重要性を痛感させられました。
そして帰国後、アジア協会アジア友の会の前身である「エポスクラブ」を1970年に設立。さらに、インドの西ベンガル地震の被災者が「安全な水」を求めて困っている姿を見て、「水」の大切さを再認識し、1979年、アジアに井戸を贈る国際民間協力団体(NGO)「アジア協会アジア友の会」を立ち上げました。
村上公彦局長
【団体名】サイクル・エイド支援会議
【起案者】村上 公彦
【facebook】https://www.facebook.com/JAFS.NGO/