はじめまして。育児助成金白書事務局の浜辺と申します。
母体はWEB制作会社(株式会社luft)ですが、私たちでも子どもを笑顔にすることはできないかと模索して作ったのが、育児助成金白書、通称「イクハク」というポータルサイトです。
このサイトは、全国の子育て世帯が受けることのできる制度や相談窓口を無料で紹介しているコンテンツで、2015年6月にオープンしました。
全国1800を超える市区町村別に制度を手作業で集め、現在は33万を超える子育て制度と窓口を公開しています。
▲イクハクのトップ画面
ふつう、ママ・パパが知っている制度と言えば、児童手当や出産育児一時金などは有名ですが、他にも子育て世帯には国・都道府県・市区町村・けんぽ・NPO・企業・各種団体の制度などを全て集めると1つ家庭が受けられる制度が必ず100個はあります!
マクドナルドのハッピーセットが100円OFFになるうれしい制度から、子どもの命にかかわる重要な制度までさまざま!
ぜひ、以下のリンクよりお住まいの地域をクリックしてみてください。
必ず、受けることのできる制度の多さに驚かれることでしょう。
お陰様でイクハク(WEBサイト)に2016年は全国186万人の方に訪問していただきました。
メールによる無料相談窓口も年間100件を受けています。
お子さんの命が救われたという御礼の手紙もいただいたり、今までの苦労が報われている実感を噛みしめていました。この頃から共感していただける企業様からのスポンサー費で運営をサポートしてもらえるようになりました。
その矢先、このイクハクを見ている方は「制度や窓口の存在を知っている保護者」がほとんどであると実施したアンケートで分かりました。
そもそも、制度の存在を知らない方は探すことすらしませんよね。本来届けるべき保護者に届いていないことが分かったのです。
試行錯誤の末考えたのが保護者に直接教える「イクハクスクール」です。
イクハクで集めた私たちしか知らない制度や窓口の知識を、アドバイスやポイントも押さえて1時間弱の時間で伝える教室を開けば、確実に保護者に届くだろうという結論に達しました。
「1度だけやってみよう」
大阪市中央区在住の方に絞った、イクハクスクールを貸会議室を使って2016年の11月に実施しました。ジモティーとイクハク内の告知だけで参加者を募りました。保育士さんも1名お呼びし、簡易キッズスペースを作って。6組の参加者が来てくれました。
▲初回イクハクスクールの様子(2016年11月)。浜辺にまだヒゲがあります。
大好評でした。
自分のよく使っている店が割引になる子育て制度から進行していきます。そりゃ好評ですよね。
日本でこのスクールを開けるのはイクハクだけです。
右も左もわからない私たちでしたが、お子さんの声援(泣き声)も受けながら懸命に伝えました。
これが「分かりやすい」「知らなかった!」「もっと早く知ってれば・・」と大変好評をいただきました。今でも、制度や窓口をスライドを使って直接親に教える「イクハクスクール(大阪市版)」を自費で毎月開催しています。
私はこのイクハクとイクハクスクールを通じて、児童虐待死を減らしたいと思っています。
すごくニッチな分野ではありますが、子どもにとって世界そのものである、保護者の心にゆとりやセーフティーネットを知ってもらうことが私にできる防止策です。
直に保護者に教えるとこうも反応をいただけるのかと驚きました。
このスクールでは口下手な私たちでも、内容を分かりやすく伝えるためにスライドを利用しています。イベントや幼稚園などにも呼んでいただけるようになりました。
イクハクスクールは全国1800以上の市区町村別に開催できます。
まずは、大阪市内の全ての区で、それぞれの内容にあわせて開催したいと考えています。なぜ大阪市からなのかは、下部に<ポイント>を記載していますのであわせて読んでみてください。
イクハクスクールURL http://www.ikuhaku.com/ikuhaku_school/
▲2017年9月イオンモールにてイクハクスクールを開催した様子
スクールで使用しているスライドの一部をご紹介します。
スライドでは聞いてもらいやすい構成にも配慮しています。すぐに使えるお得な制度から導入し、命に関わる重要な制度や相談窓口へと進行していきます。
イクハクスクールのコンセプトは、「私たちには制度と窓口がある」ということを伝えること。
1時間弱のスクールでは全ての制度を理解してもらうのは残念ながら正直厳しいです。
でも、「ある」と分かるだけでイクハクで調べたり、該当施設で調べたりできるようになります。
▲大阪に住んでいる方はどんな地域でも150個以上の制度や相談窓口を受けられることを伝えています。制度を使った体験記も。
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●育児制度について
・知らずに損していない?/・育児世帯ならだれでも明日から使えるお得な制度&体験記/・住宅に関する制度/・子ども一時預かりに関する制度/・その地域独自の制度
●相談窓口について
・一番初めに相談するところ/・相談するときのポイント/・島田妙子先生(児童虐待対策の第一人者)からの動画メッセージ/・もし相談に乗ってくれない場合は
●(市区町村)の今後について
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の3部構成でスクールを開催しています。
▲イクハクスクールの動画
▲スクールでは、大阪府のママ・パパが相談できる窓口を全て掲載したA5見開きの「子育て相談窓口集」を株式会社オズ・ワーク様の提供でプレゼントしています。
たくさんの声をいただいています。
誰にも教えられていないことですので「知らなかった」と言ってもらえる自信があります。
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・知らない制度がたくさんあったので検索したいと思います。(泉佐野市 33歳 母)
・このような活動が子供達またその子達の世代へとバトンをして受け継がれて育児で悩む方々がいなくなるように、私もお手伝いできればと思っております(大阪市 39歳 男)
・市の制度などたまに見ることがありますが、文字が多く読む気も失せていました。今回分かりやすく説明していただけてまた申請もそこまで難しくないということが分かり良かったです。イクハクWEBも分かりやすくて良いです(大阪市 32歳 女)
・今日来て良かったです。早速登録してみます(吹田市 38歳 女)
・もう少し長めに時間を取って欲しい!知らないことばかりでメモが追いつきません(吹田市 女)
・マタニティの時にこれに参加できたら良かった!子連れでもゆったり聞ける会などもあるとなお助かります。(大阪市 30歳 女)
・約60分間で聞きやすく分かりやすい説明でした。JRの割引は初めて知りました(富田林市 49歳 女)
・早く知りたかったです。既に100万円は損してます・・・(大阪市 32歳 女)
・相談窓口の紹介は参考になりました。誰も教えてくれないことなので。(和泉市 35歳 女)
・日本にはたくさん制度があるのに対して、子育て世帯を持つ家庭の人が知らないという現実がもったいないことやと思いました(西宮市 24歳 男)
・自分には子どもはいないですが、おいっ子がいるのでぜひその母親に今日の事を紹介したいと思います。(不明)
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イクハクでは講師講習を定期的に開催しており、2017年11月現在35名の同じ想いを持っていただいているボランティアティーチャーとスタッフでなんとか運営しています。
▲ユウハウジング株式会社(大阪府和泉市)のスタッフ様。スクールティーチャー講習の様子。
美容師やバーのマスター、建築士、主婦など様々な立場の方にご協力いただいています。
▲ティーチャーになられた方の希望者には、カッコイイDMを制作しています♪
<ポイント1>なぜ大阪市?→大阪市は児童虐待が全国ワースト1
大阪府は全国でも児童虐待通報件数と児童虐待死亡率がワースト1。
厚労省の資料によると通報件数の2016年(速報値)は東京都12,494件に対し、大阪府10,118件。中でも牽引しているのが大阪市。6,020件と日本の都市でも群を抜いています。
保護者が然るべき制度や相談窓口を知ることで、この悲しい数字を減らすことができます。
▲厚労省:平成28年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値> より
<ポイント2>親は制度や相談窓口を知らない。自治体の限界。
2017年3月に全国でも稀に見る大規模な「子どもの生活に関する調査」が大阪府で行われました。300ページを超える報告書の中のまとめとしての1つに「行き渡るべき支援が子育て世帯に届いていない」という結果が出ました。
参考:大阪府 子どもの生活に関する実態調査(PDF/4.06MB)
皆さんは児童手当、出産育児一時金は知っていても、入院助産制度というものはご存知ない方が多いのではないでしょうか。どんな地域でも100を超える育児制度や窓口が存在します。それを全て知る方はいません。なぜなら、人生の中で育児制度や相談窓口を学ぶ機会が無いからです。義務教育でもそんな授業ありませんでしたよね。
イクハクは、全国の育児制度や相談窓口を調べていく当初、これは行政や自治体がすべきことでは?と考えていましたが、今の社会構造上、大変難しいことが分かりました。自治体は民間やけんぽ、ハローワーク等の制度やサービスを明示する義務がないのです。つまり、制度情報を全て親に伝えることは我々民間でなければできない現状です。
2017年4月に大阪府にイクハクとイクハクスクールを認めていただき、事業連携協定&府知事との共同記者会見を開かせていただきました。
【事業連携協定の主な内容】
・大阪府内でのイクハクスクールの実施
・SNSやポータルサイトを活用した子育て支援制度情報の周知
・講演会、育児イベントへの協力
・メールマガジンによる子育て制度と相談窓口情報の周知
・子育て支援施策の構築展開にあたっての情報提供
この度の「お返し」を大変迷いました。そこでチャレンジして実現したのが、イクハクMYBOOKです。
「あなた」の家庭が受けられる全ての制度と相談窓口を、33万制度の中から厳選して一冊にまとめてお渡しします。
住民票がある住所、年齢、子どもの人数、誕生日、家庭状況、加入保険など詳しくお聞きしまして、あなただけのオリジナルブックを作成します。出産祝い、プレゼント、企業内CSR(社員へ支給)などにも喜ばれるでしょう。
これを作ることができるのはイクハクだけです。
▲イクハクMYBOOK。直接面談もしくはアンケートか、専用フォームより情報を送信ください。プライバシーは厳重に守ります。※お名前は制度に関係ないので本来お聞きする必要がないのですが、郵送時に必要なのでお聞きしています。今回は大阪府に住民票がある方のみを対象とします。
イクハクMYBOOKは完全手作業で全国33万の制度からチョイスして作成するため、お渡しまで約1ヶ月間のお時間をください。社会保険労務士の筒井先生と育児制度アドバイザー高橋の監修の元、イクハクスタッフ総出で作成します。
▲イクハクMYBOOKが本当に実現可能か何度も打ち合わせを重ねました
イクハクスクールは、子育て世帯ならだれにでも聞いていただきたいのですが、1番は子どもが0歳の時に聞いて欲しいと思っています。
ですので、各自治体にイクハクスクールを初回の乳幼児健診後の保護者に受けてもらえるよう打診致します。※開催できる場所が無い場合は交渉します。
YESの自治体には子育て担当課と打ち合わせを行い、実施していきます。
NOや様子見の自治体は各地域のカフェなどの場所を借りて実施し、24区を回りたいと思います。
▲大阪市鶴見区のカフェでイクハクスクールを行った際の様子。会議室とは違い、和やかな雰囲気で開催されています。
現在の大阪市でのイクハクスクールは、育児助成金白書での告知、Facebook広告、ジモティーの3種類で行っています。平均23組程の保護者に受けていただいています。
●予算
【地域ごとのスライド制作費】
50,000円×23区=1,150,000円
【ティーチャー費用】
無料(※ボランティア)
【子どもを見守る保育士1名派遣費用】
18,000円×24区=432,000円
【プロジェクター+スクリーン】
無料(※育児助成金白書事務局や自治体で用意)
【場所代】
10,000円×24区=240,000円
※カフェの場合はお母さんからドリンク代もしくは昼食代として500円~1,000円程度徴収する場合があります。
【Facebook広告費用】
3,000円×24区=72,000円
【運営費・交通費・諸経費】
500,000円
合計 2,394,000円
【育児助成金白書の資金補てん】
△ 1,000,000円
【Favvo手数料】
上記合計額の20%:278,800円
合計 1,672,800円
多く集まった場合は、2回目、3回目の実施や大阪府内のスクール実施に回します。
少ない場合は中止とします。
2018年1月末 実施地域・場所決定
2018年2月より1年間で随時実施
→開催場所告知&報告はイクハクスクールのページにて公開
育児助成金白書事務局 06-6263-5353(平日10時~19時)
担当:高橋・後藤
※株式会社luft内
起案者情報
育児助成金白書事務局長 浜辺拡臣
育児助成金白書 http://www.ikuhaku.com/
イクハクスクール http://www.ikuhaku.com/ikuhaku_school/
イクハクFacebook https://www.facebook.com/ikuhakucom/
こだわり卵 福岡榮樹様(滋賀県湖南市)
イクハク立ち上げ当時から応援してくれている事務局長のイトコさん
占い師 Elly様(大阪府大阪市)
イクハクティーチャー。200人の生徒を持つ売れっ子占い師
美容室 Devinyl 松下様(大阪府大阪市)
イクハクティーチャー。日本選抜に選ばれるなどカットに定評あり
アウトドアウエア UN 太田様(岐阜県飛騨高山)
国内外問わずメディアを賑わせた元プロスノーボーダー。母体WEB制作会社のお客さんであり友人
おやじ(熊本県熊本市)
生きたカニをイクハク事務局に送ってきて女性スタッフを泣かせる
最新の活動報告
もっと見る毎日新聞大阪12/17版にイクハクが掲載されました
2017/12/18 18:36感謝です! もっと見る子育て専門誌「灯台」2018年1月号にイクハクが掲載されました。
2017/12/18 18:35感謝です! もっと見る市町村の子育て担当課さんと打ち合わせしました
2017/12/06 12:01イクハクスクールを我が町でも!と、大阪府内の7市町村よりご連絡いただきましたある自治体からは、「うちは小さい町なんで、、一度に5組(出生数)とかなんですが来てもらえるでしょうか?」と言ってもらいました。 ぃよろこんで行きますとも もっと見る