いただいたメッセージvol.3
Nakasoneさんとの出会いは那覇市のとある新進気鋭の媒体会社。若手中心の会社にありがちな、体育会気質と、初めて経験する沖縄県内の会社という事もあり、自分は社内では、違和感を出しまくっていた。配属先の事業部の隣の席が彼女だった。慣れないウチナー社会での生活で感じる疑問等に、親子ほどの年の差に近い私に対して、懇切丁寧に答えてくれた。そして、企業セミナーに一緒に参加したりとか、それぞれの取り組みでお互いの珠を出し合ったりとか、ここで築かれた友好関係は、それぞれが別の業界に進んでいる今も変わらず続いている。
そんなNakasoneに感じたのは、世間一般で見逃されている言葉に対して非常に重く受け止めている人だなというのが、共感できる大きなポイントであった。また、良く知らない人は寡黙な人だなと思われがちだが、それは自分の言葉に責任を持っているからであって、彼女の口から出された言葉には非常に重みがあり、結論のみを連呼して、いかに知識家の様に振る舞う多弁家が、いくら言葉を並べたところで比べるべくもない。常々、この点には大いに感心していた。
前口上が長くなってしまったが、Nakasoneさんが今までの自分の体験を形にして表現したいというのが今回のプロジェクト”本「人魚の日記~マングローブの黄色い葉~」を作ります”である。恐らく、多くの人が内面にもやもや抱えつつも、実体のない世の中の流れというものに、自分の主張を心の奥に押しやっている人は多いと思う。Nakasoneさんはそんな人たちへ「自然」というメタファーを使って呼びかけようとしている。1人の女性が、日常で見逃されているシンプルな疑問に対して、敢えて向かい合おうとしているこのプロジェクト。是非とも具現化するのを見てみたい。その為には皆様のご協力が必要となります。その力が貴方の本当の自分探しのきっかけになるかもしれませんよ。
Tetsuya Uesato
上里さんは海外での経験が長く、人と自分を比べることなく優劣もつけない方です。自分を尊重する、相手も尊重する。時々、自分自身が主観のみで話していることを痛感させられます。上里さんのような寛容さを私も持ち続けられたらと思います。
仲宗根