
こんばんは。タベモノガタリ代表の竹下です。
神戸市の西区に大きな被害を与えた台風20号。
私がお世話になっているきゅうり農家さんのビニールハウスもほぼ壊滅状態でした。

「頑張って育ててきたのに一晩できゅうりも傷まみれやで。もう全部捨てるねん。」
ってキュウリ農家さん。
その数はおよそ700本ほどのキュウリでした。
「捨てるなんで言わないでください。私が売ってきます!」
そう言って、SNSを使いながらキュウリを神戸〜西宮間を車で配達し回りました!

SNSの力はすごくって。無事に畑になっているキュウリ、700本を消費者の方に届け切ったわけなのですが...。
今日はそこから私が感じた、食の課題と可能性の話を今日は2つ、綴らせていただきます。
思ったことその①:自然災害時に農家を簡単に手伝える、消費者と生産者の関係がいい。
CSA(Community Supported Agriculture)という考えがあります。
一定の地域的なコミュニティの中で特定の農家から農産物を、消費者が直接購入するような仕組みです。
普段からそういった形で消費者と生産者が繋がっていれば、今回のようなことが起きても私みたいな中間者が入らなくてもいいじゃないかと思ったのです。
しかも、神戸はその可能性を持っている。
農業者が多い西区・北区があり、飲食店の多い中央区、その他の地域だって住民が多くいます。
神戸市の中で食が循環し、生産者を支えながらも消費者が良い食を選択できるような地域づくりができないものか。そう感じました。
思ったことその②:本当に農家は台風の被害から逃れることはできなかったのか。
キュウリを運んでいる中で言われたことがあります。
「九州の方は台風に慣れているから、いざというときはビニールハウスのビニールを全部剥がすんだ。農産物を捨ててでもハウスを守るっていう考え方だね。」
確かに神戸はそんな大きな被害を受けることは少ないと思います。
農家も台風への対応に慣れていなかった部分もあると思います。
(もしかしたら台風前にたくさん収穫しようとしても販路がなくて収穫しきれなかったのかもしれません。)
いろいろ原因はあるかもしれませんが、何か事前に被害を縮小することはできなかったのかと思うのです。
農業という産業をもっともっと考えないといけないと思いました。
キュウリを配達する中で「竹下さんは食都神戸を体現してるね!」とおっしゃっていただきました。
そこから思ったのは、竹下がいなくても今回のようなことが成り立つことが食都神戸なんだなって。
そんな都市をどうやって作るか。
これから農家・飲食店・小売、そして消費者の方々と、もっと神戸の食の仕組みや循環のことを考えて、実践していきたいと思いました。
食都神戸未来会議がそんな想いの第一歩になりますように。
がんばります。ぜひみなさんも一緒に一歩踏み出しましょう!





