「NEXTゴールを目指します!」
ご支援いただきました皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで、目標額30万円を達成することができました!
ひとえに、ご支援や拡散にご協力いただきました皆様のおかげです。
次なる目標は、お蚕さんのより快適な飼育環境を整えるための空調設備の設置を目指し、NEXTゴールを50万円にします。
引き続きご支援・ご声援の程、よろしくお願いいたします。
2019年12月20日追記
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はじめまして、「いをぎ・まゆっこ倶楽部」会長の山脇 喜代市です。
この度は私たちのプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。
私たちが活動する滋賀県米原市の「岩脇(いをぎ)」や「多和田」は、かつて真綿の一大産地として栄え、明治・大正時代の最盛期には約230軒がこの地域で真綿産業に携わっていました。
しかしながら、昭和に入り海外から安い真綿が輸入され始めたことをきっかけに、国内の真綿産業は徐々に衰退していきました。現在、真綿製造に携わる事業者は全国で6軒、ここ米原市でも3軒のみと急減してしまいました。
このままでは国産真綿が完全になくなる!?
衰退の一途をたどる真綿業界。
真綿生産だけでなく、真綿を作るための「繭」についても生産農家が激減し、このままいくと、近いうちに国産の真綿は完全に日本からなくなってしまうという強い危機感を感じています。
養蚕を通じて「いをぎ」を元気に!
歴史と伝統のある近江真綿を守るため、そして後世へと繋いでいくため、地域をあげて養蚕に取り組むことに決めました!
養蚕による「いをぎ繭」の生産を通じ、かつて真綿の生産で栄えたこのいをぎ地区を再び元気にしたいと有志が結集し、令和元年5月12日、「いをぎ・まゆっこ倶楽部」を設立しました。
目標は純国産繭「いをぎ繭」の生産体制の確立、そしてこの地域「いをぎ」全体の活性化です。
かつての米原市「岩脇(いをぎ)」
▲昭和十年のいをぎ真綿組合の写真
江戸時代には彦根藩からその品質について「無類飛切御免」のお墨付きをもらった「近江真綿」の生産地・米原市岩脇。
その後も明治時代から大正時代にかけて、第1次世界大戦の戦争特需や大正ロマン文化の影響を受けて真綿が大いに売れ、岩脇は真綿の一大産地として栄えました。
▲真綿の製造風景。多くの女性職人たちが従事していました。
▲出荷の様子
▲出荷積込みの様子(米原駅)
自分たちの手で100%純国産のいをぎ繭を作りたい!
昭和以降、時代とともに厳しい現実に直面している真綿業界ですが、地域として、歴史と伝統ある純国産真綿ブランド「近江真綿」を維持し、次の世代に継承したい。
地域をあげて魅力と活力ある「いをぎ」を築き上げるため、21名の有志が集まり設立した「いをぎ・まゆっこ倶楽部」の活動がスタートしました。
とはいえ、養蚕については初めて取り組む素人ばかりです。本やネットで調べては実践というように、「いをぎ繭」の生産はまさに手探り状態でのスタートとなりました。
一つ目の仕事は桑の栽培です。休耕地を探しては整地し、桑畑として利用できるよう整備していきました。また、桑苗の植え付けから収穫までも、失敗と勉強を繰り返し手探りで進めました。
二つ目に蚕の飼育です。今年の春蚕は15,000頭の稚蚕を仕入れました。
15,000頭の蚕の生育をどのように揃えるか、試行錯誤の連続です。国内の養蚕農家さんや専門家に何度も確認しながら、飼育に取り組みました。
最後に繭の収穫です。目標としていた繭30kgを無事に収穫することができました。
まゆっこ倶楽部として養蚕に挑戦して、初めて収穫できた繭。その喜びは格別です!これまでの苦労が報われ、会員みんなで喜びました。
秋蚕は数を増やし35,000頭の稚蚕を仕入れ、繭70kgの収穫を目指しましたが、残念ながら目標達成できませんでした。来年は、今回の反省を踏まえ、50,000頭で繭100kgを目指します!
養蚕のスペシャリスト・寺本先生のご協力
▲指導してくださる寺本憲之先生
自分たちの手探りの取組みだけでは、やはり確実な成果を出すのは難しいです。そこで、養蚕に詳しい専門家にアドバイスを受けるべく、そのような方を探しました。
そして、縁あって滋賀県立大学客員研究員 寺本憲之先生に指導いただけることになり、養蚕の取組工程の全てで、その確かな知識と経験に基づく指導をいただいています。
寺本先生の確かな指導のおかげで、少しずつですが私たちの知識や作業レベルも向上してきました。
滋賀県の三日月知事も視察に来られました。
また、養蚕事業は滋賀県としても注目されており、6月18日には滋賀県の三日月知事、米原市の平尾市長を交えた養蚕プロジェクト現地視察勉強会を開きました。
県や市の職員、取引先や関係者など、多数の方が一同に会し、養蚕の需要や必要性、また、未来への可能性について勉強しました。
▲滋賀県の三日月大造知事
▲米原市の平尾道雄市長
▲勉強会の様子
▲養蚕現場の視察では、寺本先生に解説いただき、三日月知事、平尾市長はじめ、みなさん熱心に聞かれていました。
いをぎ活性化への思い
真綿は現在、真綿布団など繊維としての需要だけでなく、医療や化粧品、工業など様々な分野に応用しようと研究が進められています。
この「いをぎ」が、養蚕を通じてまちとして再び盛り上がり、活性化してくれることが私たちの願いです。
私たちと同じく、この「いをぎ」で生まれ育つ地域の子どもたちの未来のために、いをぎ・まゆっこ倶楽部としてこの愛する地域に貢献できるよう、取組みを進めていきたいと思います。
▲地域の七夕祭り。この子どもたちに誇れる産業として、養蚕を盛り上げていきたいと考えています。
ご支援の程、どうぞ宜しくお願い致します。
資金の使い道
まゆっこ倶楽部の活動費用の一部に充てさせていただきます。
(桑の苗代、資機材の購入費、人件費など)