さて、昨日の続きです。(写真はデザイナーの縄稚貴靖さん)
「年に6回来てほしい!」をアピール(!)する、サポーターカード。
そして、6回来てくださったかたにプレゼントする、中津万象園のサポーターの証である、非売品のオリジナルグッズ。
それは…
手ぬぐい
です。
「なんや、ありがち~」と思ってはいけません。なんと、モチーフはこちら。
中津八幡宮に大正7年に奉納された、絵馬なんです。
中津八幡宮の由来については、1073年に創建。その後1599年に土地の豪族である中津将監為忠(武勇に優れ並ぶものがなかったため、鬼中津と呼ばれた)の後裔・遠山甚太夫が再建したと言われています。
普段は中に入れませんが(予約すると開けに来てくださいます)、境内には江戸時代~大正時代にかけて描かれた、数多くの絵馬が奉納されています。
きっと、地元住民の信仰が篤かったんですねー。
今回モチーフとする絵馬も、その中のひとつ。
大正7年5月吉日に奉納されたもので、当時の所有者により再整備され、多くの観光客が訪れるようになった頃の中津万象園の姿を描いたものと考えられます。
「いや、なんか古くて何描いとんか分からんで…」というかたのために、模写を。
これは、中津万象園が今の形で一般公開された頃に、美術館部門に所属していた学芸員・Fさんが模写したもの。
今回の手ぬぐいでは、これを元にさせていただきました。
手ぬぐいを制作するに当たっては、現在の宮司さまである山北八幡宮さま、中津八幡宮の総代のFさまに、ご協力を依頼。
快くご了承をいただけたので、この模写を元にナワチアトリエのナワチタカヤスさんが、一から手描きで起こしてデザインしました。
それがこちら!
やー…・素敵すぎる!!!!!
なんと、「お殿さまを探せ!」的な小ネタもあるんです。(手ぬぐいの中に、お殿さまが歩いてるんです。右端の大きいのとはちゃいますよ!(笑))
想像以上にええ感じのグッズができてきました。
ちなみに、縄稚さんは、平成26年度の丸亀市提案型協働事業で制作した「お殿さまとお散歩マップ」や、今回のお礼の品でもある「琴峰公の漢詩をモチーフにしたオリジナル絵葉書」のデザイナーを担当してくれたかたでもあります。
実はそもそも、今、中津万象園の歴史やエピソードをわたしが語れるのは、この縄稚さんと、京都造形大のMさん、岡山のOさんが、真鍋のお尻を叩いて一緒に調査をしてくださったからなのです。
ぜひ、年6回訪れて、この手ぬぐいを手に入れてくださいね