2016/02/22 19:55

私たちが何気なく使っている木炭ですが、いったいどのように作られているのでしょうか。今回は炭窯をつくるところから、師匠に習うことができましたので公開していきます。

今回は師匠がずっと炭焼きを続けられてきた窯の土台が残っており、そこを活用する形でつくっていきます。土台は石組みのしっかりしたもので、底の部分に砂利を敷いてキッチリと水平状態にします。そしてそこの上に土を盛っていきます。川内村のこの地域の土は炭焼きに最適と言われており、適度な粘り気と乾燥しても崩れない強さを備えています。

床に当たる部分の土を詰めて固めたら、そこに炭にする木を並べていきます。この木の並べ方によって炭窯の形が決まるので、大きなものと小さなものを上手く組み合わせる必要があります。

木を並べた上に土を盛って、炭窯の天井をつくっていきます。このまま焼くことによって天井が固まり、炭を取り出しても炭窯として完成するわけですね。土は木でつくった杵で叩きまくることで固めていきます。叩き方が甘いと、そこにヒビが入って中から煙が漏れたり、空気が入って内部の木がどんどん燃えてしまう原因となりますから注意が必要です。

土が固まった窯は、ある程度水分を含んでいるために濃い色をしていますが、炭焼きをしている間に水分は飛んでいき、次第に明るい色になっていきます。

形が決まったら、炭の出し入れをする口を開けます。ここから火を焚くことで炭窯の内部の温度を上げていき、木から水分を飛ばしていくわけですね。

炭窯のつくり方は以上の通りになります。次回は実際の炭焼きの様子についてレポートしますね。お楽しみに!