2014/12/16 16:36

高崎経済大学経済学部 教授 矢野修一先生からメッセージをいただきました。奮い立ちます。
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「見る前に飛べ、落ちながら考えろ。」
田中幸城がメガホンをとった映画「Tanpopo」のキャッチコピーである。考えるより先に動け。ここには若者らしい「気合い」と「危うさ」が同居しているのだが、このコピーは、幸城の大学生活そのものを表しているのかもしれない。
何かをしたい。何かになりたい。そう思いながら、実際にはそれに向けて、具体的に動き出せていない。何も着手できていない。世の中にはそんな若者が多い。思ったのなら、やり始めればいい。できることをやればいい。具体的に動けていないということは、それほどやりたくないということ。本人の思いはどうあれ、少なくとも周りはそう判断するから、だれもその「やりたい」という気持ちを助けてくれない。応援してくれない。そのくせ、具体的に動けていない奴ほど、他人の「小さな一歩」を小馬鹿にする。
幸城には具体的に一歩踏み出す決断力と行動力がある。ベトナムと日本の若者の交流を題材に、映画を撮りたいと思った。あちこち駆け回った。カメラを回した。そして映画を完成させた。素人が撮った映画と馬鹿にしてはいけない。大切なのは「着眼大局・着手小局」「Think big, start small !」まずは内野ゴロエラーでも塁に出る。その前に、打席に立ってバットを振る。
「気合い」を入れて映画「Tanpopo」を完成させた幸城を応援したいと思い、このメッセージをしたためた。ただ、ゼミの指導教員としては、ゼミでの研究ぐらい「もう少し、ちゃんとやれ」と言っておく。このままじゃ、やがて「危うさ」が際立ってくる。
タンポポの綿毛のように、飛んで、空中を漂うところまでは実行した。そろそろ、「考えろ。」





