2014/11/26 22:47
たかが映画、しかも大学生の撮った、期待、しませんか?
こんにちは、美術担当の王瀛迪です。
生粋の中国人、日本育ちの日本大好き20歳です。
私は高校の頃映画研究部に所属していました、と言っても見る専門、映画撮影には基本参加せず、週一回のDVD上映会だけは欠かさず見に来るただの映画好き幽霊部員でした。
そんな私が今回、なんの縁やら美術部所属にも関わらずこのプロジェクトへ。
ただ入ったはいいものの、それぞれの仕事や配役を決める話し合いには私用でことごとく参加できず、結局私だけ明確な役割がないまま気が付いたら空港、他メンバーの顔と名前が一致する間もなくベトナムに着き、地元のご飯に舌が慣れた頃には定位置の美術担当に落ち着いていました。
裏方は半分雑用、もう半分は臨機応変に各自担当している仕事を、撮影に合わせてまわしていきます。
現場ではキャスト第一、暑そうだったら仰ぐ!汗を書いていたら拭きに行く!!髪が乱れていたらとかしに行く!!!
セリフを覚えたり、カメラを向けられる緊張感がない分、気配りや、適時適時の判断の柔軟さは欠いてはならないものでした。
まさに映画を「側面」から作っていく感覚、ケーキで言うなら土台のスポンジ部分です、デコレーション担当のキャストがどんなに素晴らしい演技をして、観客の目を楽しませたとしても、下から支えるスタッフ達が上手く編集し、それらしい小道具を用意し、世界観に圧倒的な説得力を持たせられるような背景作りをしていかなければ、映画は命を得ることが出来ません。
ケーキの側面はどちらかというとデコレーション部分ですが…。
私達スタッフは、持ち込める限りのリアリティと創り出せるだけのファンタジーを詰め込んだつもりです。
大学生というリアル
青春というファンタジック
大学生が、大学生の映画を撮る、これほど嘘のつけない演出はありません。
映画「Tanpopo」は私達の作った作品であり、私達の見た世界であり、私達自身です。
制作陣として、美術担当として、ただの大学生として、一人の観客として、一人でも多くの方に、この映画を見て、何かしら胸に残るものを感じて貰えたらいいなと思っています。
そこに、ご支援を頂ければ。
応援、よろしくお願い致します。
映画『Tanpopo』制作チーム 美術担当 王瀛迪





