情報ステーションの取組み

皆さん、こんにちは。情報ステーション代表の岡直樹です。
我々は10年間「まちづくり」をテーマに様々な活動を行ってきました。
当初は、地域の情報を発信するWEBサイトを作り、特に市の顔である中心市街地の活性化に取り組みました。そして、実際の街なかでは「野菜の直売会」「路上ライブ」「フリーマーケット」など各種イベントを行いました。
その過程において、バーチャルや単発のイベントではなく、
いつでも人が集まれる場所の必要性を感じ、「民間図書館」を作るようになりました。民間図書館は、広く皆さんから戴いた寄贈本を、ボランティアのメンバーが交代で店番をしながら無料で貸出しをする民設民営の公共図書館です。みんなで作り、みんなで育てていく事ができますので、自然と地域のコミュニティが生まれます。

[FACEビルの中にあるふなばし駅前図書館]
識字率がほぼ100%の我が国において、本や図書館は世代や所得を選ばず誰もが参加しやすい取り組みであり、寄贈本やボランティアも既に日本中に存在する資源ですので、お金もかからず誰もが取り組める活動です。
我々は、この民間図書館の仕組みを全国に広げる事で、地域コミュニティやまちづくりに貢献できたらと思っています。
情報ステーションは、これからのまちを作るのはまちに住んでいる皆であると考えています。今回の冊子作りはみんなが自分の住む町について考えるきっかけとなるようにとの想いを込めて制作するので、制作過程から市民の皆さんに関わって欲しいな、と考えて今回クラウドファンディングをしています。皆様の船橋を大切に思う気持ちをほんの少しで構いませんので、分けて頂けたら幸いです。
民間図書館で何を目指すのか?

短期的に見れば、民間図書館は「居場所・生きがい・社会とのつながり」の提供ができる場所として、福祉面での効果が期待できます。
高齢化が進む現在、最も人数の多い団塊世代の方々がいまちょうど退職の時期を迎えています。日中のほとんどを会社で過ごした彼らが、今後はどこで過ごす事になるのでしょうか?彼らを含め、これから日中を自宅の近くで過ごす人は増えていきますが、街なかで毎日を楽しく過ごす事ができる空間は限られています。
僕らが目指すのは、そんな皆さんが気軽に立ち寄れる
「交流空間」です。
自分の暮らす街について考えよう!

情報ステーションの活動は、たくさんの方に支えられて続けてくる事ができました。
・正会員となってくれた方は約100名
・ボランティアで参加して下さった方は約600名
・図書館を利用してくれた方は約10000名
これだけたくさんの方が関わってくださったという事だけでも、ある程度の成果はあったと思います。しかし、漠然とした活動・なんとなく良さそうな事ではなく、この民間図書館という仕組みが、どれだけ地域にとって効果があるのか?を、きちんと整理したいと思います。
今回の冊子では【人口】と【住宅】をメインテーマに、様々な地域の課題を考えながら、今まで船橋がどのような形で発展をし、これから先どのような形になっていくのか。そして、今ある問題やこれから起こるであろう課題に対し、我々がどう関わっていく事ができるのかを検証したいと思います。
今回作りたいもの

「船橋構想~民間図書館が目指す未来~(仮称)」を作成するにあたっては、自分の暮らす街に関心を持って頂くという事が一番の目的です。情報ステーションの本拠地が千葉県船橋市ですので、今回は船橋についてまとめたいと思いますが、これから民間図書館を全国に増やすにあたっては、各市区町村にて同様の検討をしたいと思っており、プロトタイプとしての意味もあります。
限られたリソースの中で、できるだけ多くの方に伝わる方法をと思い、今回は3つの形での作成を目指します。1つ目はA4サイズの
レポート版です。詳しい数字や写真など、作成に当たり我々が調べた資料をできる限り多く盛り込みたいと思っています。2つ目は
要約版です。A5サイズの冊子を予定していますが、多くの方に気軽に手に取って頂き、より伝わりやすくコンパクトにまとめられたらと思います。そして3つ目が
WEB版です。ここでは、レポート版と要約版の中間ぐらいを想定しています。
今回皆さんに支援をお願いするのは、これらの制作・印刷費です。出来上がった物は皆さんにもお届けしますが、おひとりの支援で約50名の方に冊子を届ける事ができます。
たくさんの方に、まちづくりについて考えるきっかけを持って頂き、また同時に僕らの取組み「民間図書館」について知ってもらう事で、地域活動やNPO、新しい公共の底上げに繋がればと思います。
制作スケジュール

現在すでに資料集めを進めておりますが、11月~1月の3か月で資料集めと検討・編集を同時に進めていきたいと思います。2月上旬には第1校を作成し、2/11(水・祝)の日中に船橋市内にて先行公開をしたいと思います。そこで皆さんから頂いたご意見や感想を元に最終校を仕上げ、2月21日(金)に開催予定の情報ステーション中間報告会にて皆さんに発表したいと思います。
11月 資料集めと全体構成の検討
12月 続・資料集めと検討
1月 続・資料集めと検討、そして編集
2月 上旬 第1校完成
11日 先行公開会
21日 報告会にて発表
3月 上旬 印刷完了
中旬 皆さんへ発送
配布場所
情報ステーションが運営する以下の図書館で配布予定です。
・ふなばし駅前図書館
・船橋北口みらい図書館
・本町通り街づくり図書館
・袖ヶ浦団地まいぷれ図書館
詳細は下記URLでご確認ください。
http://www.infosta.org/library/library.html
最後に

「まちづくり」を考えた時、最も大事なのはそこにいる皆さんです。
そして皆さんにとっても、自分の暮らす街は大事なもののはずです。
でも日頃、あまり「まち」について考える機会はないのではないでしょうか?
今回のこの取り組みがきっかけで、少しでも自分の街について考えて頂くきっかけとなれば、と願っています。
起案者情報

1984年4月28日生まれ
千葉県立船橋高校卒業
2004年3月、早稲田大学理工学部在学中に船橋高校の同級生と
情報ステーションを設立。
同年8月にNPO法人格を取得し代表理事に就任。
Twitter:
http://twitter.com/dougnoah/
Facebook:
https://www.facebook.com/oka.naoki
NPO法人情報ステーションHP :
http://www.infosta.org/