100%達成いたしました。引き続き110%を目指します!
みなさまのたくさんのご支援、応援のおかげで、9月8日に残り時間2日を残し100%を達成いたしました。こころより感謝申し上げます。より使いやすく充実した空間にするため引き続き110%を目標にし最後まで走り続けたいと思います。残りわずかではございますが、最後までお力添えの方どうぞ宜しくお願い致します。
110%達成でリターン品に「天のりorくるみ製本1冊無料券追加!」
たくさんの方々に支えられて走り続けております。次の110%の目標を達成した際には感謝の気持ちを込めまして、これから導入予定の機材を使った製本(天のり綴じまたはくるみ綴じ)を1冊無料で行える券をリターン品に追加したいと思っております。より多くの方に製本の面白さを味わっていただければと思っております。ご支援いただきました方も、どうぞご興味のある方達への拡散よろしくお願いいたします。
Coffee&Bindery Gigi
こんにちは、「Coffee&Bindery Gigi」代表の澤村です。「Bindery(バインダリ)」というあまり聞き慣れない言葉ですが、製本するところという意味があります。
この千駄木は、谷中、根津を含む「谷根千」の愛称で慕われる地域の一角です。戦災の影響をあまり受けずに残ってきたこともあり、おもむきのある家屋の並ぶ下町の風情と時代とともに変わりゆく新しい景色の混在する歴史のある街です。また多くの文化人が愛したことでも有名で森鴎外記念館や岡倉天心記念公園などの文化的施設もある場所です。私の母校であり現在では講師として勤務する東京藝術大学からもほど近いところです。

▲谷根千の風景
学生時代にはこの「谷根千」をテーマとした課題があり、この街を散策しながら肌で感じた空気や景色を一つの本に閉じ込めようとしたことを今でも覚えています。課題をきっかけに気がついた製本の面白さは、現在の大学での指導にも活きています。元々、ポスターなどの印刷物やシルクスクリーンを使った布物へのテキスタイルに興味があったこともあり、今では製本に加え、印刷や製版などの指導を主とするデザイン科平面工房を任されています。
デザインの分野と同じくして、私の興味をそそり積極的に経験を積んできたのが飲食という職業でした。人が集まる空間づくりや、きれいに盛りつけられた料理などはデザインに共通する部分の多い分野だったからです。またこれまで視覚的なアプローチが多かった制作に、味覚や嗅覚という新しい切り口のヒントを教えてくれた場でもありました。
来年私が30歳という節目の年を迎えるにあたり、これまで培ってきたスキルや経験などを集約した「場」を作れないかと思い立ったのが今回の「Coffee&Bindery Gigi」の構想の始まりでした。自分自身でいろいろなものを手製本するきっかけとなったこの「谷根千」で製本のできるカフェを作りたいと思いました。そして様々な人たちが行き交い、出会えるカフェと、その人の思いを閉じ込め、共有し、共感できる本の作れるバインダリ(製本所)を一つの空間で楽しめるものづくりで集える場所を作っていこうと思っています。

▲Gigi代表の澤村
美味しいコーヒーを飲みながら本を作ろう。
自分の好きなものを閉じ込めたような本を探した事はありませんか。ノートや手帳をもっと自分なりの形に工夫したいと思った事はありませんか。最近ではDIYという言葉をよく耳にするようになり、ものづくりがより身近なものに感じられるようになりました。
海外ではリトルプレスやZINEといった小部数で大手流通を介さずに個人が発行・販売を行う冊子スタイルが一般にも浸透し始めています。日本でもコミックマーケットを代表として、zineマーケットやブックフェア、アートイベントなど販売する催しは数多く存在します。しかし、流通の機会が増えど印刷環境や製本サービスはまだまだ専門性が高く特殊な環境で行われているのが現状です。

▲手製本の様子
今回のプロジェクトでは手軽に手製本を楽しめる空間づくりを目的としています。特殊な機材を使わなくても身の回りにある意外なものを工夫して使えば、しっかりとしたハードカバーの本やおしゃれなZINEなども作ることができます。そんな製本に役立つ道具や機材を揃えていこうと思っています。しかしそれだけでは今回のプロジェクトは成立しません。コミュニティの存在とそこでのコミュニケーションのあり方が重要なのです。
本を作る知識や技能を備えた人たちが集まるだけでなく、これから挑戦する人や本や製本に興味のない方、珍しいもの見たさにやってくる方などが自由に行き来でき、本にすることのおもしろさや表現するものの自由さを知ることのできる場としての雰囲気作りが必要だと思っています。製本のためにやってきて終わるのではなく、偶然の出会いやそれによって生まれるコラボレーションや化学反応を期待できるような場を目指いこうと思います。
家族の写真をまとめて自分だけのフォトブックを作る事も、作品を集めたポートフォリオにする事も、数十部の本を販売する為に作る事も目的や綴るもの、つくる量などはそれぞれ異なることが当たり前ですが、すべては作者の思いや好きなものが詰まったすてきなものであることに変わりありません。一度カフェにいらっしゃって、この製本スペースをチラッとのぞいてもらうのもよいし、積極的に挑戦してもらうのもよいと思います。そして製本のおもしろさや自分の込めた思いなどを共有し、さらにはみなさんで共感できるような場所を作りたいと思っています。

▲完成イメージ図
特殊な技術を持った専門スタッフや最先端の機械がある訳ではありませんが、美味しいコーヒーを片手にそこで出会った誰かと会話をはずませながら、あなたなりの想いを本に綴じ込めてみませんか。
こだわりの自家焙煎と誰でもできる製本を
長年の憧れだった焙煎機を手に入れることになりました。コーヒーの奥深さを知るきっかけとなったのは、生豆をその場で焙煎してくれる近所の珈琲屋さんでした。数十種類ある豆の中から店主のアドバイスをいただきながら選ぶことができ、喫茶店としてその場でいただくこともできます。それまでは深煎りの苦みの強いコーヒーばかり好んで飲んでいましたが、初めて浅煎りの紅茶のようにフルーティーで軽やかなコーヒーと出会い衝撃を受けたのを今でも覚えています。それからはよくこのお店に通うようになり、豆を買って自宅で淹れてみたり、その場でいろいろなコーヒーを飲み比べてみたりとどんどんコーヒーの魅力に魅了されていきました。
コーヒーについて独学で知識を得たり、店主に質問をしてみたりと時間をかけて学んでいきました。そうしているうちに今度は自分でもやってみたいと思うようになりました。店主の助言をいただきながらこのお店でも自家焙煎したコーヒーを提供しようと思っています。生豆は私がこれまで飲んできた中から、納得のいくシングルオリジン(単一品種)数種類そろえ、各豆の個性が出るように浅めに焙煎して提供する予定です。もちろんバランスのとれたブレンドもご用意予定です。そんな自家焙煎の豆で淹れたこだわりのコーヒーをのみながら、2階ではDIY感覚で製本を楽しむことができます。

▲コーヒーのイメージ
綴じたいもの(印刷した本文)をご用意いただくか、紙をご持参いただきその場で印刷してもらおうと思っています。そしてそこにある道具をご利用いただき製本していきます。中綴じ用のホチキス、天ノリ・くりみ綴じ製本機、和綴じ用目打ちなど製本の方法はいくつかご用意する予定です。また表紙用の大きめの布や紙をご用意いただければハードカバーの本も製本できるようにしたいと思っています。詳しくはWebサイト完成後、告知して参ります。
なぜコーヒーと製本なのかとよく聞かれます。一番はどちらも自分にとって興味深くとてもおもしろいと思える存在だからだと思います。その根源には「ものづくりとコーヒーの関係性」、「表現の場としての本」という2つキーワードがあります。コーヒーは本来は、嗜好品の一つです。生活に必ずしも必要のない物ですが、クリエイティブな分野においてはそうとは限りません。アイディアスケッチをしている時も、何かを作るのに没頭している時もいつもものづくりの片隅にはコーヒーという存在があったように思います。

▲パッケージのイメージ
香りや味、視覚などで楽しめるコーヒーはとても表現する感覚に似ているように思います。またコミュニケーションツールの役割のあることも重要な要素の一つです。製本といえば専門の業者に頼む、もしくは製本テープなどで簡易的に綴じるなどと想像しがちですが、先ほどもお話した通りいろいろと方法があります。より手軽に使いやすい製本機材を揃え、どなたにでも楽しむことのできる製本スペースと、ふらっと立ち寄れるカフェスペースを併設することで、よりオープンなものづくり空間を作っていきたいと思っています。そしてそこでは発想を共有したり、共感したりすることができ、ゆくゆくはそれらを発信できる基地を作り上げていきたいと思っています。
私の母校で日本の美術大学を代表する東京藝術大学は、東京でも有数の文化施設が集まる上野恩賜公園の一角に位置します。そこからほど近い「谷根千」の一角、千駄木にものづくりのおもしろさや一期一会の縁を感じられるような空間をつくり、文化かおりのする街でより多くの方に生み出すことや共有することをチャレンジし体験してもらいたいと思っております。それをきっかけにこの地域が文化施設の集まる街から、文化を生み出し共感する街になっていったらと思っています。
もう一度、人の集う場所へ

▲千駄木の風景
この場所は、戦後精肉店や魚屋、日用品店などの商店の立ち並ぶ地域でした。外に出て近所を回れば何でもそろうような場所だったそうです。今は時代の流れとともに商店は少なくなり、ほとんどが住宅として使われるようになりました。しかしながら、当時商店を営んでいた方のご子息に引き継がれ、今もそこに住んでいるという家が多い場所でもあります。当時と比べ人通りは少なくなりましたが、今もそこに住む人たちに愛されている地域なのです。そんな一角にこのGigiを構えることができるのはとてもうれしくあり、またその地域の人とのつながりを持てる機会をもらえたのだと思っています。

▲工事前の入り口の様子

▲工事前の2階の様子
母校(東京藝術大学)からは目と鼻の先にあり、細い小道やちょっとした脇道が多く存在する谷根千は、普段と違う道を通ればまた新しい街並みに出会えるところです。甘味処や雑貨屋など様々なお店が建ち並び、文化的施設なども多いことから今では観光スポットとしても有名です。ギャラリーなどの施設も多く存在し、大学の近所ということもあって学生達もよく展示などを行っています。多くの方が訪れ、見てもらう機会が多くなった今だからこそ、この場所でもう一度人の集える場所を作っていきたいと強く思いました。
そして「見所」の多彩な街ではありますが、「体験できるところ」という場所が少ないこの地域だからこそ「ものづくりできるところ」を作り新しい一面を発信していけたらと思っています。今回の製本の体験できるところと気軽に訪れることのできるカフェの併設は、私なりの方法と答えです。
当時私が学生だった頃、この地域をテーマとした課題がありました。これは普段とは違う視点で街を観察し、触れることで多くを知り自分なりの街との関係を考えるとても良い機会だったなと感じます。そのとき私が出した作品が手製本した本でした。なぜ本にしたのか当時を振り返ってみると、この街には多くのお店や施設、風景があり、これを何か箱のようなものに詰め込むことはできないかと考えたのがきっかけでした。結果的にその思いを閉じ込めることと、紙を綴じ込むことに共通の意図があるのではと自分なりの発見があったのを覚えています。そこに「Coffee&Bindery Gigi」のルーツがあるのです。現在は指導されていた私の恩師、河北秀也教授の退任を機にこの課題はなくなってしまいましたが、当時のように学生にももう一度この地域に眼を向けてもらいたいと思っています。

▲工事前の2階の様子
カフェという集える場所であることを利用してもらい、そこの住む人たちや訪れる人とものづくりをきっかけに出会い、密につながることのできるようになればと思っています。そうして地域と学生とそこに来る人たちの混在する新しいコミュニティを作り上げられたら、もう一度集う場所へとなっていけるのではないかとおもっています。
多くの文化人が愛し文化的施設に囲まれたこの地域で、歴史を辿りながら自分らしさを模索しながら出した答えが今回の「Coffee&Bindery Gigi」です。この場所を通してより多くの方がこの地域に集まり、魅力を共感できたらと思っております。
店舗オープンスケジュール
2015/6 施工開始
2015/7/15 カフェスペース完成
2015/8/1 プレオープン(先行してカフェスペースのみ)
2015/秋 グランドオープン(製本スペースオープン)
集まった支援の用途とその内訳
製本機材購入費用:600,000 円
2階設備費:150,000円
運搬等:50,000円
諸経費:200,000円
合計:1,000,000円
集える場所と発信すること

▲定期Gigi交流会イメージ写真
ものをつくることは一人でもできることですが、様々なジャンルの人が集まればより面白い発想が生まれるものです。小さな小さな空間ではありますが、始めるにはちょうど良いスペースだと思います。少人数だから密になるコミュニケーションとものづくりは街づくりの新しい形きっかけになっていけばと思っています。
店内には、アナログ版SNSのようなコミュニケーションノートを設置いたします。テーマのある落書き帳のようなものです。ご意見やご感想、そこに来た記念や情報の交換などそんな役割で機能したらと思っています。またネットでの書き込みなどと違いそこにあるからこそ意味をなすことや手書きだから感じることなどもあるかと思っています。1万円以上ご支援くださった方にはリターン品としてお好きなお名前を付けたノートを設置する予定です。そこで生まれる予期せぬ出会いや化学反応を皆さんで共有できたらと思っています。
「綴る」という言葉には、欠けたり破れたりしたところをつぎ合わせるという意味。とじる、とじ合わせるという意味。言葉をつらねて詩歌や文章を作るという意味など様々な意味があります。製本することは紙をとじ本にすることではありますが、この場所ではより深い意味を持つようになっていけばと思っています。人と人とをつなぐ場所、想いを閉じ込める場所、会話を交わし新しい物語を始められる場所、そしてもう一度集える場所として「Coffee&Bindery Gigi」がありつづけることができたらと思っています。よく多くの方々にご利用できるような空間をつくるために皆さんのお力をお借りできればと思っています。どうぞよろしくお願いします。
※銀行振込をご希望の方へ
銀行振込でのご支援方法をご希望される方は、担当者にて個別対応致します。下記アドレスまでメールにてご連絡ください。折り返し手順についてご案内させていただきます。
■info@gigi.graphics
※ ご連絡頂く際は、件名に"【FAAVO】銀行振込について"と入れて下さい。また本文中には下記情報を必ずご明記下さいますようお願い致します▼
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起案者情報
【団体名】Coffee&Bindery Gigi
【代表者】澤村祐介
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