2016年に高麗郡建郡1300年記念の年を迎えます。
こんにちは、「高麗1300(高麗郡建郡1300年記念事業委員会)」です。埼玉県西部地域に、かつて高麗郡と呼ばれた地域がありました。この地域は朝鮮半島からの渡来の人々が集められ、当時の最先端技術、製鉄、製紙、養蚕などをもたらし、未開地を開拓しました。「高麗郡」が設置されたのは716年で、来年2016年にちょうど1300年を迎えることとなります。

▲古代の高句麗古墳壁画に描かれている騎射競技「馬射戲(まさひ)」
日本の国としてのはじまりのとき、渡来人と渡来文化が及ぼした影響は極めて大きかったといわれていますが、1896年に高麗郡は入間郡に編入されてから120年がたち、「高麗郡」の歴史を知るひとは少なくなってしまいました。私たちは1300年に渡る「渡来人の里」の歴史を掘り起こし、先人の開拓精神に感謝するとともに、その歴史を次の世代に伝えていきたいと考えています。また、渡来文化との共生・融合という平和的国際交流の歴史を広く世界に発信し、未来へつなげていきたいと思います。
「高麗郡」の歴史を後世に残したい!
▲馬射戲(まさひ)騎射競技大会
「馬射戲(まさひ)」は古代の高句麗古墳壁画に描かれている騎射競技であり、現在も行われているものです。韓国から選手を招へいし、日本人といっしょに騎射競技大会を開催いたします。この競技大会のもと、かつての高麗郡域と周辺関連地域である「8市3町」の広域交流の場を創出し、地域の魅力を内外に情報発信していきます。

「高麗郡」の歴史は、いまや「忘れ去られた歴史」になろうとしています。かつて、1200年以上の長きにわたって存在した「高麗郡」は、お隣りの朝鮮半島との長いつながりを明確に表すものです。それは単に、郷土の歴史をしることにとどまらず、多文化共生の新しい世界を創造するうえでの貴重な実例ともなるものです。隣国とのつながりを50年、100年の長さだけではなく、100年、1000年の長さで見直すことも必要ではないでしょうか。イベントを通して、できる限り多くのひとびとにその歴史的事実を知っていただき、より多くのひとびとに伝えてほしいと願い、クラウドファンディングによる、応援、支援をお願いいたしております。
今回は11月に開催される第4回「高麗王杯馬射戲騎射競技大会」の開催資金の一部をFAAVOで募集します。皆様の応援、どうぞよろしく御願い致します!
第4回高麗王杯 馬射戲(まさひ)騎射競技大会を開催!
日本では唯一の「騎射競技大会」です。日本の和弓ではなく、短弓を使った馬上の競技です。古代の高句麗壁画に描かれている武芸鍛錬のひとつです。

▲短弓
この地が高句麗からの渡来の人々により開拓されたことを象徴的に示すものとしてメインイベントとして開催します。また、高麗郡は、当初日高市と飯能市あたりに設置されたが、1896年には、鶴ヶ島市、川越市、狭山市、入間市などの広域にわたっていました。私たちは近隣関連地域として、所沢市、毛呂山町、越生町、川島町を含めた「8市3町」の広域にわたる連携を計画しています。個々の地域の魅力を連合することにより、より大きな地域の魅力を発信していきます。

さらに、「渡来文化」をキーワードに、全国に広がる地域とのネットワークをつくりあげ、「多文化共生」の歴史を「平和的国際交流」として世界へ発信することができます。イベント会場では、高麗郡域や関連地域の紹介、物産があつまり、ステージでも韓国の伝統芸能もありの「多文化共生」の見本市となります。
地域の歴史を知ることから、故郷への誇りと愛着を。

まぼろしの「高麗郡」はロマンがいっぱいです。まだまだわからないことが多いのです。これまで、ほとんど語られることがなかった「高麗郡」の歴史。古代日本のはじまりにおいて、奈良の中央政府だけではない、地方においてすばらしい文化と歴史があった。このことをきちん掘り起こし、次の世代に伝えていきたい。

高麗郡がなくなってから120年がたとうとしています。今、伝えていかなければ故郷の歴史が埋もれてしまいます。地域の産業として発展してきた養蚕や製紙産業も少なくなってしまいました。また1300年前の「多文化共生」、「平和的国際交流」は現在の世界が必要としている価値観です。いまこそ、わたしたちの故郷の歴史と価値観に誇りをもち、堂々と発信していくときです。

まず第一に「高麗郡」のことを多くのひとが知らない。もともと資料が少ないこともあり、この地に生まれ育ったひとでさえ「渡来人の里」であることを知らないひとが多い。歴史講演会、シンポジウムなどの開催により啓蒙活動を継続的に実施していますが、それに加えて、より広く、一般の方、家族全員で楽しめるイベントを実施することは、極めて効果的な啓蒙活動となります。まずは歴史をしることが、故郷への誇りと愛着をもつ出発点となります。
次に、観光客として外から多くの人々が訪れるきっかけになります。単に歴史的遺跡の観光にとどまらず、イベントを楽しむために多くのひとが訪れることとなります。これによりさらに地域のことを知っている人が増え、外部との交流が進めば、ご縁と希望が広がっていくと思うのです。
やり方次第でたくさんの人を呼ぶことができるという実績を積み上げることは、地元の方々にとっても非常に重要なことではないかと感じています。
スケジュール
2015/11/21 韓国選手団 来日
2015/11/22 巾着田にて騎射競技のデモンストレーション
2015/11/23 巾着田にて騎射競技大会
2015/11/24 韓国選手団 帰国
<韓国選手について>
世界騎射連盟に登録され、世界騎射大会(今年は10月2日〰4日)などで活躍しています。昨年は画像にもあるように、女性の方が来日しました。今年は3名の選手を招へいします。
イベント当日スケジュール(予定)

・開催場所:埼玉県日高市 巾着田
・日時:2015年11月22日(日)、23日(月)
①イベント「高麗王杯馬射戲(マサヒ)騎射競技大会」
〜高句麗古墳壁画の世界からよみがえる古代武芸〜
11月22日(日)午後 馬射戲デモンストレーション/選手と子供たちの体験交流
11月23日(月)10時から騎射競技大会のスタート
②歴史文化コーナー(11月13日から24日まで)
・高麗郷古民家にて「世界の騎射文化展」
11月21日(土)14:00〰16:00
・高句麗文化セミナー「高麗神社の文化財」
講師:竹村雅夫(日本甲冑武具研究保存会・専務理事)
会場:日高市 高麗公民館
③ステージイベント
11月22日(日) 高麗郷よさこい交流会/高麗郡の周辺地域から大集合
11月23日(月) 高麗美舞体操(女子栄養大)/韓国・日本の伝統芸能の共演
④ご当地グルメ・物産コーナー
地元のグルメ、韓国食品、物産販売
⑤体験コーナー
・古代高句麗装束 試着体験(有料)
・四半的弓道体験(無料、23日のみ実施)
集まった支援の用途とその内訳
韓国選手団の来日に係る。交通費、滞在費など:100万円
※今回は、上記金額の一部を皆様にご支援頂きたく考えております。
地域の誇りを次の世代へ伝えていこう
わたしたちの地域が、こんなにも素晴らしい歴史をもった地域であったとは。子どものときにみた桑畑の風景は、1300年ものいにしえに、渡来のひとびとがこの地を開拓したときからはじまったものだったんだ。そんな忘れ去られようとしていることを、きちんと次の世代へ語り伝えていきたい。そして先人の汗の結晶である郷土に誇りを持ちたい。そんな思いから、日本中でどこにもない「騎射競技ー馬射戲(まさひ)」を開催します。
今回、一万円以上の支援者におくる、「当たり的」は実際に競技で当たって割れた的に、「富的」と筆字で書き、判を押したものです。当たった的であることから「縁起もの」として人気の高いもので、そのときその場にいて早い者勝ちでしか手に入らないものです。今回は特別に取った分に高麗神社でお祓いをしたものを準備します。

▲500万本の曼珠沙華
開催地である「巾着田」は、9月には500万本の曼珠沙華で有名なところです。周囲は里山の自然の魅力がいっぱいです。トトロの森で知られる狭山丘陵をはじめ、穏やかな丘陵が続きます。ぜひ一度いらしてください。家族そろって一日楽しめるイベントを目指してがんばっています。皆様の温かい応援とご支援をおまちしています。
起案者情報
【団体名】一般社団法人高麗1300
【代表者】大野松茂
【HP】
http://komagun.jp