今回のプロジェクトについて、『なぜ群馬県の観光活性化にスポットを当てたの?』という質問を受けました。これについて私が考えている事を書きたいと思います。
添付は国土交通省観光庁が公開している平成26年度観光入込客の統計結果です。
これを見ると観光入込客を共通基準で集計している38都道府県のうち、観光入込客数(群馬県に延べ何人観光客が来たか)は8~16位と比較的高い順位となっています。
特に県内/県外の宿泊観光客数は共に10位/8位ですのでベストテンに入っています。群馬には結構沢山の観光客が来ているのです。
しかし、問題は観光消費額単価(1回の旅行で1人当たりいくら消費するか)であり、これは38都道府県の中で最下位争いをしています。特に県外から来た宿泊客は36位、県内日帰り客に関しては最下位で、1回あたり平均2051円しか使っていません。
要するに、群馬県には観光客は来ているものの、その人たちが県内に落としてくれる金額は他県と比較すると極めて少ないのです。
3月に県は第15次群馬県総合計画である「はばたけ群馬プラン2(ツー)」を公開しましたが、その中にH31年度の観光消費額の目標値として1920億円(H26年度:1844億円)を設定していますが、これを達成するためには観光消費額単価を何とか向上させないと難しいと思います。
もちろん観光客数を頑張って増加させればよいのですが、現在日本の人口が減少している中、観光客を増やすのは至難の業です。
だったら外国人客を増やせばいいじゃないか!と考える方もいらっしゃると思いますが、平成27年に群馬県を訪れた外国人観光客は約16万人と関東7都県では最下位となっています。
当たり前ですが、群馬を訪れる観光客は外国人よりも日本人の方が圧倒的に多く、インバウンドも大切ですが、日本人観光客にきちんとお金を落としてもらうことはそれ以上に大事だと思うのです。
そうでないと日本の人口減に伴う観光客減により、群馬県内にある観光施設がどんどん衰退していきます。
我々が現在開発しているアプリによって観光客の皆様の県内滞在時間が長くなり、観光消費額単価を向上させ、県内の観光がより活性化していくことを信じています。
ただし、このクラウドファンディングの目標金額を達成しない限りはアプリを製作することはできません。
是非、皆様のご支援を宜しくお願い致します。