「ようやく、先が見えたな。」
遂にファサードの既存 FIXガラスが解体され、街と長屋の距離がまた一歩、近づきました。みんなで撤去柱材で作ったベンチを1つ置くと、ここ3週間程、ノンストップで仕事を続けてくれている大工の棟梁が、ポソッとベンチに腰を掛けて言ってくれました。
この場所は、その昔、大工町(だいくまち)と呼ばれていました。大工さんをはじめとする職人さん達が多く住んでいた町。
「俺たちのまちじゃねーか。」
美味しそうに煙に戯れながら、笑顔で話してくるその表情に、格闘しつつも良い形でこの場を築いてきた達成感のようなものが現れています。
アサマさん と サイトーさん。
2人の熟練大工が、心を込めて仕事を続けてくださっています。自分達の道具は、どこに何があるのか?整理整頓とは程遠い、散乱しまくっているお二人ですが、完成した部分は愛する子に接するように、キチンと養生をして進む。
朝から晩まで働き続ける二人の姿は、今まで閉ざされ続けた風景とは対照的で、ふと、立ち話をする街の人達からも、お二人の話が出たりしています。
あと少し。
今日も、みんなで「すずのや」と「glin coffee」を築いて参ります。