4人目の紹介をしてくれるのはファンタジーナイトに出演する俳優兼ダンサーの植田崇幸(通称うえっち)。
そして紹介を受けるのは同じ西村大樹(通称だいちゃん)!ついに男性ダンサーの登場です!
うえっちが大ちゃんを隅々までインタビュー!(ダンサー紹介初となる対話形式(^人^)だいちゃんの人柄はもちろん、稽古場の雰囲気やコンテンポラリーダンスについてまで様々な話が出てきました)
最後までお楽しみください。
(左だいちゃん、右うえっち 稽古後の飲み会にて)
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稽古場で初めて彼が一人で踊る姿を見た時に、瞳の奥で炎が燃えていると思った。
もっと、もっと、と何かを渇望しながら目一杯に身体を投げ出し打ちつけるその姿。
彼は何を欲して、何を見つめながら踊っていたんだろう。
むしろ無心でただひたすらに踊っていたのかもしれない。
でも、確かに彼の瞳の奥に炎の燃えたぎる様が見えたのだ。
轟々と音を立てて燃え続ける真っ赤な炎が。
ファンタジーナイト(10月18日)出演ダンサー西村大樹インタビュー
作 植田崇幸
(大ちゃんはコンテンポラリーダンスの他に、ストリートダンスも踊っていて大ちゃん自身が主催するチームも!)
銭湯で踊るって聞いた時どう思った?
植「まぁ、あの、最初の質問が」
大「はい」
植「今まで銭湯で踊ったことがありますか」
大「ムフフフフフハハハハハッ」
植「ハハハッ」
大「勿論ないです」
植「ですよね、僕もないんですよ」
大「ほんと新感覚ですよね」
植「だから今回銭湯で踊るんだよって聞いた時どう、どういう・・・最初聞いた時パッと何が浮かんだ?」
大「転んじゃうのかなって」
植・大「うはははははっ」
植「転んだら危ねぇよなって」
大「そうそう、危険性を感じました」
植「そうだよね」
大「裸足で踊るんだろうなって思ったし、どんな形の銭湯で踊るんだろうなっていうのは思いましたね、それによって色々と違ってくるんだろうなぁって」
植「あぁ」
大「更衣室をステージとするのか、浴槽の中をステージにするのかとか想像つかなくて」
植「富士山の絵はあるのかなとか」
大「フハハッそう富士山の絵は思い浮かんだ」
植「ザ・銭湯な感じなんかなとか」
大「まだ実際に小杉湯さんに行ってないから想像つかないなって」
植「俺も、俺も行ってない」
大「うん」
植「まぁ銭湯で踊ったことはないよね、我ながらなんだこの質問」
大「ハハハハハッ」
稽古場の雰囲気が好き
植「でね、稽古場の雰囲気どうですか?どんな感じですか?」 大「今の、リハのですか?」
植「うん」
大「いや、もう」
植「どんな雰囲気なんですか?」
大「自分からしたら、何かすごい良い意味で・・・あれですね、のほほんとしてるっていうか」
植「うーん」
大「本当に過ごしやすいし、皆の温度差が丁度いいなってすごい感じますね、空気を凍りつかせる人もいないし」
植「あははっ」
大「あと皆ナチュラルなボケとか拾う。噛んだことにすらめっちゃひ拾うから」
植「めっちゃ拾うよね、めっちゃ拾うよね、逃さないよね」
大「だからわりかし踊ってる時間よりそういう時間の方が長いんじゃねぇかって・・・でも僕はあの時間凄い好きですね」
植「うん」
大「良い意味で緊張感なくできるっていうか、固くならずに。やっぱ踊ってると固くなったり、真面目になればなるほどシリアスな空気になったりするけど」
植「うんうん」
大「途中途中でああやって皆が過ごしやすい空気をつくるのが凄いなって思います」
植「ふふ。ほんとダンス関係ないことやるよね」
大「そう、Tシャツカワイイとか優衣ちゃんよく話したり、昨日もハイジさん髪型の話始めたりとか。美容院の話始めてなかなか稽古始まんないとかあるけど、でもあれが良い意味で焦りを感じない。あゆさん(宇山)もそれ見てキレたりしないし。」
植「ね」
大「でも皆始まった瞬間スイッチがバチンッて入るから、切り替えが凄いなぁと」
植「まぁそういう空気が生まれるのも同じ大学(桜美林大学)出身者が多いっていうのもあんのかなぁ」
大「楽しい雰囲気だなと思います。自分のチームにこの稽古場の雰囲気を持って帰りたいなっていつも思います」
植「あー」
大「ちょうどこの銭湯の作品が終わってから自分のチームの作品が本格的に始まるんですけど、来年の本番に向けてこんな空気感でやりたいなぁっていつも思います」
植「そのチーム名ってアガイガウガだっけ」
大「それともう一つコンテのチームがあって、Wallvaっていうんですけど、コンテの作品づくりとか制作中ってどうしてもやっぱシリアスになる瞬間があったり」
植「あるよね、ある時はホントあるよね」
大「だから良い演出家ほど、良い振付家ほど雰囲気を自然と大切にしているっていうか、やり辛くならないような空気をダンサーから自然と引き出せているとは思います」
植「うんうん」
大「ハイジさんとあゆさん見てて思いました。やりたくなるんですよね、こっちから。だからシンプルに稽古場に行けば行くほどもっと皆と一緒に居たいなって思います。純粋にそう思います。」
植「泣いて喜ぶと思うよ宇山なんか」
大「ほんともっと皆と居たいです」
(稽古後ファンタジーナイトのメンバーと(若干名不在))
そういえば、ストレス発散ってどうしてる?笑
植「生きててさ、日々感じるストレスって、ストレス発散方法って何ですか?大ちゃんの」
大「発散方法・・・・・」
植「俺ジョギングなんだけど」
大「・・・・・・・確かに、そうっすねぇ・・・・・そういう行動じゃなかったら、ダンスのことを考える」
植「お」
大「まぁそのダンスで悩んでたら結構苦しいんですけど、やっぱでも振り付けや演出考えることが好きで、ダンスのやりとりとかしてる時が好きですね、そういう瞬間が」
植「うん」
大「でも似てるとしたら僕は筋トレ」
植「あぁー!」
大「僕も走ったりとかするんで結構」
植「汗かくことが」
大「めっちゃ好きで。だから何もしてない時の方が疲れが溜まる」
植「ほぉー!」
大「何もしない休日とかいらないですもん、正直」
植「そんなもの俺にはいらないと」
大「休みの日に何ができるか考える瞬間が好きかも」
植「あぁ」
大「無駄にしたくなくて」
植「うん、とても分かる」
コンテンポラリーダンスでしかできないこと
植「コンテって、コンテンポラリーダンスって凄く良いですよね」
大「コンテをやってると否定されることがないなって思います」
植「うん」
大「その人の在り方自体が否定されることがない、むしろもっとこうした方が良いっていうのが生まれるから凄いなって」
植「もっと出してこい、もっと出してこいって」
大「そう、ストリートダンスとかだとこの技ができないとポジション外されたりとか、そこの立ち位置じゃなくなったりとかそういうのもあるから・・・そう、できないことがあってもそればかり数えなくて良いのがコンテなのかなって思って」
植「うん」
大「むしろそのできないことじゃなくて、自分のできることや得意としていることを作品の中でどうできるかとか、できることを伸ばしていくことがそのダンサーさんの可能性にも繋がるし。そういうことがコンテにしかできないことなのかなって思いますね」
以上、西村大樹インタビューでした! バスタブNYプレゼンツ「踊る銭湯」 ファンタジーナイト、そしてダークナイト共々、何卒よろしくお願い申し上げます。(植田崇幸)
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