東京の給食から地産地消を応援!
全国学校給食甲子園2018年のファイナリスト「日野市立日野第一小学校」(東京都日野市)を応援し、東京の食産物の地産地消を応援するプロジェクトです!
「日野市立日野第一小学校」(東京都日野市)の給食を作っている栄養士さんや調理師さんはもちろん、活用されている食材を作る生産者さんをインタビューし、冊子にまとめ、給食から地産地消を推進する取り組みを行います!
全国学校給食甲子園とは?
全国の学校給食では、地域でとれるさまざまな地場産物を食材として利用した献立が出されています。学校給食は、食の文化、子どもの健康を守り育てる食育の現場であり、食の地域ブランドにも密接に関わっています。
本大会は全国の学校給食で提供されている献立を競う大会を通じ、食育を啓発しながら地産地消の奨励を目的としています。同時にこの活動を通じて地域の活性化につながることに貢献したいと考えています。
また本大会が食育推進に役立つとともに、給食に携わる栄養教諭、学校栄養職員、調理員の励みになり、子供たちや学校の教職員全体に生きがいや活力を与える大会にしたいと考えています。
成長過程にある児童生徒の健全な食生活と健康を考えながら、本大会を通じて多くの方々に学校給食の重要な役割を知っていただく機会にしたいと思います。
全国学校給食甲子園HP:http://www.kyusyoku-kosien.net/
東京の給食の取り組みを取材して冊子にします!
全国学校給食甲子園は今年で第13回大会を迎えます。
全国の学校や給食センターさんの給食に関する取り組み、献立内容、食育指導などを総合的に判断して全国日本一の給食を決める大会です。
大会に現地の食材は届いて栄養教諭さんが調理をしますが、現地で誰がどんな気持ちでこの食材を育てているのか、そういった地域の食材が給食に活用されるまでの物語を知る機会を提供できていませんでした。
今回はこの取り組みを通じて、給食に使われている素材を生産する生産者さん。
そして本大会にも参加してくれている栄養教諭さんなど、給食に関する方々や現場を取材し、その地域に給食がどのような物語を持っているのかを冊子にまとめたいと思います。
東京都日野市の給食のおすすめポイント!
日野市では野菜をはじめ、果物、米、そして卵など、地場産物が豊富にとれます。今回の献立に使用する食材は、時期によってはほとんどが地場産物で作ることができる献立です。
「黒米ご飯」は、日野産の「黒米」を使ったご飯です。日野産のお米もとれるので、秋には合わせて使用できます。
「なんちゃってロールキャベツ」には、こだわった点が2つあります。1つは大豆を使用したことです。ひき肉と野菜だけではどうしても咀嚼が容易なため、大豆を入れて噛みごたえがあるように作りました。また、日野市では「日野産大豆プロジェクト」があり、市役所、農家の方々、ボランティア、調理員、栄養士が大豆を育てて給食に使うといった取り組みもしています。日野産大豆を使えるようになった時期には粗みじんにせずそのままひき肉に混ぜ込んで大豆のおいしさを感じてもらいたいとも考えています。
もう一つのこだわりは「トマトソース」です。日野市では、ハウスのトマトの他に、樽トマトも栽培しているため、トマトについてはほぼ年間通して手に入れることができます。日野産のトマトは、甘くてとてもおいしいのです。そのトマトの甘さや旨みを生かすため、しょうゆ以外の調味料は使っていません。トマトを良く煮込むことで、おいしさを凝縮させるので十分です。キャベツと一緒にスチームコンベクションで煮こんでもいいのですが、スチームにより水分が入ってしまうため、味がぼやけてしまいます。しっかりと素材の味を感じてほしいため、あえてロールキャベツを蒸すのとは別に別鍋で煮こんでトマトソースを作ってかけました。
「胡麻和え」は、油揚げを調味料で煮ておき、味をつけました。油揚げにしっかり味をつけるので、野菜の水分で薄くなり過ぎないようになっています。また、胡麻を多く使うため、なかなか摂取しづらい種実類も補うことができます。
「かきたま汁」には、日野産のさくら卵を使います。日野市の全小中学校で使用する卵のほとんどは、日野産のものです。卵のおいしさを味わいやすいように、卵をたくさん使うかきたま汁にしました。
主菜以外は、なじみのある献立ですが、味付けの仕方や調理工程によって、塩分を抑える工夫をしています。
日野市立日野第一小学校の給食!
今回実施した時期は6月だったため、地場産物は4つの食材のみの使用となりました。
秋から冬にかけては、多くの地場産物を使用できるため、またその時期に実施しようと考えています。「ほとんどが地場産物の献立」ということを伝えたいため、その時期が来たら給食時間に児童向けに出している毎日のお便りに加えて、授業やランチルームでの会食の際に伝えようと考えています。2学期になると、地元の農家さんのもとを訪問する学習もあるため、日にちを合わせて行う予定です。
今回は地場産物という観点とは別に、歯と口の健康週間に合わせて実施したかったため、よく噛んで食べることもできるよう工夫しました。「黒米ご飯」には黒米を入れ食感を出しました。「なんちゃってロールキャベツ」には大豆を少し固めにゆでて粗みじんにし、咀嚼回数が増えるようにしました。本校の児童は咀嚼することが苦手なようで、よく噛んで食べる献立の時は全体的に残る傾向があります。普段の給食でも「噛むこと」を慣らしていきたいということもあり、工夫しました。その他「胡麻和え」や「かきたま汁」にも野菜を多く使用し、茹で方等気を付けてよく噛めるようにしています。
保護者向けの試食会の際には、地場産物の野菜の旨味を生かすため、なるべく調味料を控え、こだわりのソースを作ったことなど、地場産を生かした給食づくりの例として紹介することができました。
今回の献立は、自校のみにとどめず、市内全校に発信したいという思いもあり、作成しました。
地場産物が多く取れる秋、冬の時期であればほとんどが地場産物で作ることのできる献立です。11月の19日に定めている「日野産野菜の日」に合わせて実施し、より深めていけたらいいなと思っています。また、児童生徒の学習では、地場産物の学習を始め、地元の農家さんの訪問、地域についての学習など、小、中学校それぞれに活用できる場があります。その時期に合わせて行うことで、より学習を深めることができます。
日野市内の学校は、小規模校から大規模校まであります。そのため、学校によっては調理員の人数が少なく、作業が大変なこともあります。本来であれば手のかかる献立でなかなか実施することができない学校であっても挑戦できるようにと、「なんちゃってロールキャベツ」を考えました。本物のロールキャベツではないけれど、工夫次第では再現することもできます。本物の料理という意味では、ロールキャベツの説明が必要となりますが、それも食育の1つです。また、工夫次第で料理を楽しむという意味では、児童、生徒にもいい食育の機会となります。小学校4年生から6年生を対象に、毎年1回「ひのっ子シェフコンテスト」というものも実施しているため、児童が考えるきっかけにもなります。
1つの献立であっても、伝えられることは山ほどあります。活かし方次第で、給食を通して食育ができるということを改めて実感してほしいという願いを込めた献立です。
実行委員長の応援コメント
学校教育は心身ともに健康な国民の育成を願って日々展開されています。すこやかな子どもたちの成長のためには、「知育」「徳育」「体育」とともに「食育」が大切だと言われています。
全国学校給食甲子園は、この食育の重要な役割を担う学校給食の充実を図り、そして多くの方々に学校給食への理解を深めていただきたいとの思いから始められました。
本大会は、毎年、2000校を超える応募校(センターを含む)の中から、数次にわたる予選を経て選ばれた6ブロックの代表12校が、女子栄養大学駒込キャンパスで実際に調理を行い、優勝を競います。
私たちは、本大会が、献立内容の工夫や地場産物の活かし方、調理技術や衛生管理の改善向上につながり、栄養教諭(又は学校栄養職員)と調理員のチームワークや士気の向上そして、より美味しい学校給食の実現にいささかでも貢献できればと願っております。
皆様には今年第13回を迎えた全国学校給食甲子園-地場産物を活かした我が校の自慢料理-への一層のご理解、ご支援をお願い致します。
支援金の使いみち
実行スケジュール
【クラウドファンディング実行期間】
11月30日〜12月28日23:59:59
【大会】
2018年12月8日(土)〜9日(日)
12月8日(土)応募献立食育授業コンテストおよびレセプション
12月9日(日)午前・開会式、調理、午後・審査および成績発表と表彰式、閉会式
お問い合わせ先
【団体名】全国学校給食甲子園
【事務局】特定非営利活動法人21世紀構想研究会分室
【代表者】銭谷眞美(東京国立博物館館長)
【事務局】馬場錬成(特定非営利活動法人21世紀構想研究会理事長)・峯島朋子(特定非営利活動法人21世紀構想研究会理事・事務局長)
【HP】http://www.kyusyoku-kosien.net/
【住所】〒1036-0031 東京都港区西麻布1-2-23-301
【TEL】03-6447-5901
【FAX】03-6447-5902
【E-mail】info@kyusyoku-kosien.net