大人が子どもを見守る“まちづくり”プロジェクト2019
上映会&トーク(作者 中脇初枝さん)&シェア会でまちづくり!
はじめまして!企画者の安斎美幸です!
不登校、幼児虐待など、メディア等で取り上げられ、今やどこの地域でもある問題といっても過言ではない気がします。
私自身、母からの虐待もありました。
また、登校拒否もしていました。(時代的に不登校ではなく、登校拒否でした)
母からの虐待は、首を絞められる、真冬に裸で外に出される、小屋に閉じ込められる等、どれも今だったら通報されるかもしれないことでした。
それでも母は、「大好き」でした。
登校拒否の時も、両親からは、毎朝、責められました。
「どうして、お前は高校に行けないんだ!みんなは行ってるのに!恥ずかしい!」
毎朝、その言葉を言われるのですが、私自身も、ある日突然、体が拒否をして行けなくなり、「どうして自分だけ学校に行けないのか?」とても悩みました。
当時、高校1年の担任からは、「あなたのしていることは、怠学です」でした。
見捨てられてる感じでした。進路も「大学なんて、とんでもない!専門学校だって、難しいです」と言われました。
中には、朝、迎えに来てくれる高校2年時の担任の先生や学校へ行くと温かい声をかけてくれる専門教科の先生、クラスメートもあり、高校1年のゴールデンウィーク明けに始まった登校拒否も高校2年生の終わり頃には、少しずつ行けるようになり、大学への進路も決まりました。
順調に行きだした高校3年生の頃、体に異変が起きました。
自分の話をしようとすると口角が下がり、口が「へ」の字になって、泣いたような顔になり、話せなくなったり、首や手がプルプル震えて、人前で文字が書けなかったりして、その震えを隠すのが辛かったです。
その後、大学へ行き、親元を離れ、寮仲間と暮らすうちに、首の震えや口角が下がって話せなくなるのも治りました。
大学では、自分がどうして登校拒否になったのかを知りたかったので心理学を専攻しました。
30代になり、ジェンダーを講座で学ぶようになり、母のしたことは、決して許せることではないですが、母のことも少し理解できるようになりました。
日本のジェンダーギャップ指数-
日本は、ジェンダーギャップ指数がかなり低く、2017年で118か国中114位です。
昭和の頃は、もっと男尊女卑が酷かったと思います。
そんな中での子育てであり、当時、教員だった母からしたら、「先生の子が、出来が悪いなんて!」「子育ては母親の責任!」などのプレッシャーもあり、辛かったんだろうなぁと思うようになりました。
それでも助けられたのは-
小さい頃の近所のおばちゃんたちの優しい言葉でした。
母が大きな声で私を罵り始めると、隣のおばちゃんが「こんなん作ったけど、食べない?」とか玄関に来てくれたり、裸で外に出された時も心配して覗いて声をかけてくれたり、一人でいるときには「みゆきちゃんは、挨拶もできるいい子だね」と誉めてくれたり、「あんたが生まれて何がめでたいの?」と母も祝ってくれなかったのに、幼馴染みのたかちゃんのお母さんがお誕生日を祝ってくれたり、そんな周りの大人の温かな思い出が支えになって生きてこれたように思います。
昭和から平成に変わり、核家族化が進み、少しずつ、ご近所付き合いも薄れ、子育ても「孤育て」と言われて20年が経っています。
当たり前ですが、人はひとりでは生きていけず、私自身のそんな経験から、子育ても親だけ、学校だけではなく、地域で大人が子どもを見守ることができたらと思い、今回のプロジェクトを立ち上げました。
地域では、いろいろなお仕事や定年を迎え、ボランティア活動をされている方々がいらっしゃいます。
ドキュメンタリー映画「みんなの学校」、本屋大賞4位になった小説「きみはいい子」の上映会や「きみはいい子」の作者である、中脇初枝さんのトークを通して、地域の役割や子どもが安心して育つ“まちづくり”について、みんなで考えることで、変えられることもあるのではないかと思います。
その機会をつくりたいです!
大人が子どもを見守る“まちづくり”プロジェクト2019
「みんなの学校」「きみはいい子」の上映会&「きみはいい子」作者である中脇初枝さんのトーク後、シェア会を開催します。
午前の部「みんなの学校」
不登校も特別支援学級もない、同じ教室で一緒に学ぶ。ふつうの公立小学校のみんなが笑顔になる挑戦。2月21日(土)よりユーロスペースにて公開、ほか全国順次公開。
ここでは、特別支援教育の対象となる発達障害のある子も、自分の気持ちをうまくコントロールできない子も、みんな同じ教室で学びます。ふつうの公立小学校ですが、開校から6年間、児童と教職員だけでなく保護者や地域の人もいっしょになって、誰もが通い続けることができる学校を作りあげてきました。
映画は、そんな大空小学校の一年間を追い、ありのままにすべてを映します。そもそも学びとは何でしょう?そして、あるべき公教育の姿とは?本作を観ながらいっしょに考えてみませんか。
午後の部「きみはいい子」
幼児虐待や学級崩壊といった問題を通して愛について描いた中脇初枝の小説を基に、『そこのみにて光輝く』などの呉美保監督が映画化したヒューマンドラマ。学級崩壊をさせてしまう新米教師、親からの虐待を受け自身も子供を虐待する母親、家族を失い一人で暮らす老人といった老若男女が、現実と葛藤しながらも生きていく姿を映す。出演は、『軽蔑』などの高良健吾や『そして父になる』などの尾野真千子をはじめ、池脇千鶴、高橋和也ら。奥深いストーリーと共に、実力ある俳優たちの演技合戦が楽しめる。
(C) 2015「きみはいい子」製作委員会
作品情報:http://www.cinematoday.jp/movie/T0019303
公式サイト:http://iiko-movie.com
配給:アークエンタテインメント
& 作者 中脇初枝さんのトーク
プロフィール
1974(昭和49)年、徳島県生れ、高知県育ち。筑波大学卒。高校在学中の1991(平成3)年に『魚のように』で坊っちゃん文学賞を受賞し、17歳でデビュー。2013年『きみはいい子』で坪田譲治文学賞を受賞。同作は2013年本屋大賞の第4位となり、映画化もされた。著書は絵本に『こりゃまてまて』『あかいくま』、昔話の再話に『ゆきおんな』『女の子の昔話』『ちゃあちゃんのむかしばなし』、小説に『わたしをみつけて』『みなそこ』『世界の果てのこどもたち』(2016年本屋大賞第3位)など。
最近の著書としては、『神に守られた島』がある。
子どもの虐待、学校でのいじめ、不登校など、メディア等で取り上げられている昨今、映画の上映会を通して、大人が考える機会にしたい!!
昔のように、町での行事が少なくなった現在、核家族化も進み、子育てが弧育てと言われる時代になって、既に20年を超えています。
それととも、メディアでは虐待のニュースも取り上げられるようになりました。
子どもは地域の宝、社会の宝です。
親のみ、学校のみではなく、地域の大人が子どもを見守る街であったら、困ったときに親が「助けて」と言える街であったら、という思いから、まずはみんなで考える場をつくりたいと思い、開催を企画しました。
「みんなの学校」「きみはいい子」の自主上映会
&トーク&シェア会を開催します。
●日 時 2019年2月9日(土) 午前の部 10時~12時 午後の部 13時~15時 トーク 15時~16時
シェア会 16時30分~18時
●場 所 印西市文化ホール 2階 多目的室
●定 員 各上映会 100名、シェア会 30名
●参加費 500円(各上映会、シェア会)
上映会フィルム代他、運営費が必要です。ご支援ください。
・上映フィルム代、トーク、会場費、広報他・・・約35万円
・達成費20%、返礼品約30%、他、配送費等・・・約35万円
2018年12月15日~参加者募集
2019年2月9日(土) 上映会&トーク&シェア会
● お問い合わせ先
こむnetちば(安斎)
tel 070-1377-1505