プロジェクトの概要
こんにちは!NPO法人あかりプロジェクト代表の村田です。あかりプロジェクトは、摂食障害からの回復に必要な支えあいを当事者の視点で考え関係者とともに実現していく団体です。
▲(左)代表の村田と(右)事務局長の安本さんです
摂食障害は当事者が「生き地獄」と形容するほどの大変に苦しい病ですが、治療法が確立されておらず、支えとなるサポート体制も全国的に不足しています。そこで、「もうあんな苦しみを誰にも経験して欲しくない」という思いを持つ経験者たちで、「あの頃に欲しかったサポートを実際に実現しよう!」と5年前から活動をはじめました。
経験者や今苦しんでいる当事者が支えあう“支えあい活動”と、“摂食障害についての理解を促す啓発活動”の2本の柱で活動を行っています。
▲石川県内での講演会の様子
今回、私たちの団体で昨年リリースした摂食障害への理解を深めるiPhoneアプリ『摂食障害あいうえお辞典』の書籍出版化にあたって、デザイン費用などでみなさまのお力添えをいただき、手にとりやすいデザインに仕上げて出版することで、より多くのこの本を必要としている方々の手元に届けたいと思っています。
『摂食障害あいうえお辞典』とは?
摂食障害当事者の「周囲にこんなことをわかってほしい」「本当はこんな気持ちを伝えたい」という声を100あまりのキーワードに整理し、おのおののワードに対して
「例えばこんな状態」「例えばこんな風」(言動の様子と解説)/「例えばこんな使われ方」(事例)/「例えばこんなキモチ」(奥にある気持ちの一例)
を提示しています。
▲昨年リリースしたiPhone版『摂食障害あいうえお辞典』(
https://itunes.apple.com/jp/app/she-shi-zhang-haiaiueo-ci-dian/id468978446?mt=8)
▲新聞にも大きく取り上げて頂きました!
より多くの人たちに、摂食障害に対する正しい知識を
「摂食障害」と言うよりも「過食症・拒食症」の呼び方のほうが知られているでしょうか。ただ、その詳細はあまり理解されていません。それどころか、医療者、援助職者、家族でさえもが行動や言動にとまどいを感じることが多くあります。周囲は「何とか力になりたい」「元気になってほしい」と願っているにも関わらず、症状や言動に対する根本的な理解に乏しいために逆に傷付けてしまうという悲劇が起こっているのです。しかし周囲が理解し受け入れることこそが、回復に向かう大きな力となります。
▲活動メンバーが学びを深めるセミナーの様子
2011年の厚生労働省の調査では女子中学生の100人に2人が苦しんでいると推計されており、若い女性や男性にも年々増えてきています。また日本やアメリカの調査で、摂食障害の死亡率が若い女性の一般死亡率の12倍、自殺率は一般女性の200倍との報告もあり、とても深刻な病であることがお分かりいただけるかと思います。
この病、実は食べ物や体型の問題が本質ではなく、その奥には、自らのことを「わたし大丈夫!」と感じることができない苦しさが潜んでいます。
摂食障害に苦しむ人たちが減ることはすなわち、自らのことを「わたし大丈夫!」と思える人が増えていくこと。自分の生き方は自分のものさしで決める、その人本来の力を社会でのびのびと発揮する、そんな元気な人たちでいっぱいの社会をわたしたちはつくっていきます。
▲当事者がわかちあう集まり「あかりトーク」の準備風景
石川県という地方でも成り立つ活動モデルを
あかりプロジェクトは現在北陸、関西、関東で経験者が活動を行っていますが、事務局は当初から石川県金沢市に置いています。
活動を行う中で、「地方では活動モデルが成り立ちにくいのでは?」「まずは東京や大阪などの大都市からはじめてはどうか」などのご意見もありました。
確かに、活動モデルが成り立つまでは人口も多く人も集まりやすい大都市で活動を行うという選択肢もあったかもしれません。
けれどわたしたちの中には「地方でも成り立つ活動モデルを!」という強い願いがあります。石川県をはじめとした全国の地方都市では、医療や行政ではまかないきれないような分野に対するサポートが全くないという地域がまだまだたくさん存在しています。地方で成り立つことこそが、すなわち、多くの方にとって本当に役に立つ活動になる!という考え方のもと、ここ石川県で地道に活動を続けているのです。石川から関西、関東へと活動を広げたのも、関西圏、関東圏に隣接する地方都市への拠点としての意味合いが強いのです。
私たちには7年後の平成32年度には全国に当事者コミュニティを構築するという目標があります。その目標を達成するためにも、ここ、地方都市石川県から全国に、当事者活動を発信していきたいと考えています。
手に取りやすいデザインで、さらに多くの人に知ってもらいたい
昨年度、辞典形式のiPhoneアプリ『摂食障害あいうえお辞典』をリリースしたところ、「iPhone以外で見られないのか?」といった問合せが多数寄せられました。そこで、今年度は冊子版を制作することになり、現在準備をしております。印刷製本や書店流通に係る費用は助成金でまかなえることになったのですが、デザイナーさんにデザインをお願いする費用が足りません。
摂食障害はまだまだ偏見や無理解による誤解をする人が多いため、本人や家族もその事実を隠して抱え込みがちです。助けを求めるまでの一歩がなかなか踏み出せないケースが多いのです。
もし書籍のデザインが手に取りやすい親しみのあるものであったなら、より多くの必要としている方々に一歩踏み出して手に取ってもらえるのではないかと考えています。そのためにはみなさまの応援が必要です。どうぞよろしくお願いします。
お礼
○1,000円
あかりプロジェクト事務局より感謝のメッセージ&あかりメッセージカード
(摂食障害の当事者から集めた「わたしこのままでOK!」と感じることができる言葉を綴ったおみくじサイズのカードです。何が出るかはお楽しみ♪)
○3,000円
上記、1,000円のお返しに加え、
小冊子『摂食障害を語ろう』を1冊お届けいたします!
※2010年に発行した小冊子です。摂食障害について、当団体につながる当事者と医師がざっくばらんに語り合った対談をまとめています。摂食障害に関係のある方はもちろん、今まで関心のなかった方にも「家族論」「人生論」といった視点からおもしろくお読みいただける1冊です。
○5,000円
上記、3,000円のお返しに加え、
完成した『摂食障害あいうえお辞典』(ご希望者にはご芳名入り)を1冊お届けいたします!
※ご芳名につきましては、本名ないしはご希望のハンドルネームなどをご支援頂く際、FAAVO上のフリースペースにご記入頂けると幸いです。
○10,000円
上記、5,000円のお返しに加え、
完成した『摂食障害あいうえお辞典』1冊を県内の摂食障害で悩むご家庭にお届けし、完了報告書を送付させて頂きます。
※画像は完成イメージです
○20,000円
上記、5,000円のお返しに加え、
完成した『摂食障害あいうえお辞典』3冊を県内の摂食障害で悩むご家庭にお届けし、完了報告書を送付させて頂きます。
○50,000円
上記、5,000円のお返しに加え、
完成した『摂食障害あいうえお辞典』10冊を県内の摂食障害で悩むご家庭にお届けし、完了報告書を送付させて頂きます。
○100,000円
上記、5,000円のお返しに加え、
完成した『摂食障害あいうえお辞典』20冊を県内の摂食障害で悩むご家庭にお届けし、完了報告書を送付させて頂きます。
以上、みなさまのご支援、よろしくお願いします!
【団体概要】
団体名:NPO法人あかりプロジェクト
HP:「未来蝶.net」
http://future-butterfly.net/
ブログ:
http://blog.canpan.info/miraichonet/
○iPhoneアプリ『まいっか100smile』
『摂食障害あいうえお辞典』のほかにもこんなiPhoneアプリをリリースしています。
『まいっか100smile』
https://itunes.apple.com/jp/app/maikka100smile/id424782601?mt=8
世間一般ではマイナスと捉えがちなことを「まいっか!」と笑い飛ばすみなさんの写真を集めたアルバム集です。「このまんまでOK」のメッセージが伝わることで観る方のささやかな自己肯定感がアップすることを願って制作しました。