伊豆育ちの白びわで観光振興へ!

FAAVOをご覧のみなさま、はじめまして。伊豆半島の中心に位置する伊豆市で2005年から提携ホテルや旅館でエステサロンを経営している新田はるみです。
仕事で観光客の皆様と触れ合う中でさらに地元愛が増し、地域の特産物で何かできないかと考え始めました。
そこで私が注目したのは、伊豆市の土肥にしかないと言われる白びわです!!

▲5月下旬から食べ頃を迎える白びわ

白びわは130年ほど前に中国から持ち帰られた品種で、土肥で栽培に成功したと言われています。普通のびわより果肉が白くて、甘みと酸味のバランスが絶妙。生産量が少ない上、傷みやすいため市場に出回るのはごくわずかです。いわば「幻の白びわ」なのです。
この幻の白びわの収穫を地元の農家さんと一緒に実践してもらうツアーを実施して新たな白びわファンをつくり、観光振興に繋げていきたいと考えています。

▲収穫時期になるとたくさんの人が訪れるびわ園
普通の観光とはちょっと違う!ボランツーリズム

▲去年9月のせん定ツアーに挑戦した皆さん
「ボランツーリズム」という言葉をご存知でしょうか?ボランティアとツーリズムを合わせた造語で、その土地ならではの仕事をボランティアで手伝うことで地域の特性や魅力を学ぶというものです。
わたし達は地元のNPOと協力して、去年から白びわのボランツーリズムを始めました。年間通じて3回、①せん定ツアー(9月)、②摘花・袋掛けツアー(3月)、③収穫手伝いツアー(6月)を実施しています。ボランティア作業の対価として、参加者には地元の土肥温泉を楽しんでいただいたり、伊豆の海の幸を堪能していただいたりしています。
地元の農家も笑顔!「白びわ応援団になってくれたら」
去年実施した「幻の白びわボランツーリズム」では、せん定と袋掛けツアーに計20人の方が参加していただきました。アンケートでは「びわの木を初めて近くで見て勉強になった。伊豆の自然を楽しむことができた」「季節感を味わうことができた。楽しい体験から関心を持つというパターンを続けてほしい」という感想をいただき、地域の魅力を新たに発信することに成功しました。
参加者が「白びわ」に直接触れることで果実の成長が楽しみになり、美味しく育った実を食べに再来訪してもらえるのではないかと期待しております。
一方、地元の生産者側にも嬉しい効果がありました。ボランツーリズムでは生産者の指導、アドバイスをもとに袋掛け、せん定作業などを行います。参加者と交流することで、生産者は生の声を聞け、良い刺激になっているようです。

▲白びわ農家の鍵山夫妻も喜んでます
「みなさん素人だけど、前向きに体験してもらってよかった。2~3年繰り返していくことでさらに白びわを理解してくれるだろう。白びわの応援団になってくれたらいいな」と、白びわを育てて16年の農家、鍵山さんは喜んでいました。
ボランツーリズムを通じて、生産者の方には外部からの評価で「白びわ」の価値を再認識していただき、参加者の方には「白びわ」の素晴らしさを知って伊豆に愛着をもってもらえると考えています。
ボランツーリズムの年間スケジュール
今回は、以下のスケジュールでボランツーリズムを実施します。
2014年9月
せん定ボランツーリズム
2015年3月
摘花・袋掛けボランツーリズム
2015年6月
収穫手伝いボランツーリズム
場所=伊豆市が管理する花木園(白びわ園)
集まった支援金とその用途
皆様からご支援頂いた金額は、以下の用途で使わせて頂きます。
ボランツーリズム対価分の費用確保:
・食事代 1500円
・入浴代 1000円
・お土産代 1000円×10人分
・お返しの送料など 5000円
合計 40000円
※1イベント40000円×3回分=120000円
最後に
かつては観光客であふれていた伊豆半島。天城や修善寺など豊かな自然と温泉が堪能できる伊豆市エリアも大変にぎわっていました。しかし、景気の影響などを受けて、ピーク時の1980年代後半に比べて年間の観光客は市全体で7割も減っています。新しい形で観光資源に接することができるので、これまでとは違う形の情報発信、ファンづくりができると自信を持っています。
ボランツーリズムを充実させることで、伊豆市へのリピーターを増やしたいと考えています!
皆様のあたたかいご支援を何卒よろしくお願い致します。