自己紹介

こんにちは。加賀市黒崎町で新規就農し、かけだしの採卵養鶏家を夫婦で営んでます。夫、堂下慎一郎。生まれ育った地元・黒崎町にて、少年時代から野山を駆け、海で潜水する日々の中で、自らの手足で自然とかかわり生業(なりわい)とする生き方を心に決めました。
漁業協同組合準組合員として2008年から活動、素潜りで獲る天然の海の幸を、主に黒崎海水浴場の浜茶屋に卸し、質のいい食べ物をみんなに直接提供することが生きがいです。
妻、亜也。大阪出身で、自由奔放に世界の田舎を旅している最中、夫と出会い、捜し求めていた土着民としての地を見付けました。春から夏が本番の潜水漁と、こだわりを貫いた養鶏。一歳の息子と200羽の鶏たちとの、生き生きとした毎日を過ごしています。
愛を感じてのびのび育ったにわとりのたまご

私たち夫婦は、愛を感じてのびのび育った鶏の卵を、家族に食べさせたいとの想いで平飼い養鶏家になることを決めました!身体に害のないものを欲している人、本当にいいものを見抜く目を持ってる人へ向けて、安全でおいしい卵を提供します。
家畜もひとつひとつの命として扱う。感謝してその恩恵をいただく。自分たちの食べているモノが、どのようにして作られているか知ることから、食育が始まります。

息子のあさひは毎日、鶏と共に腐葉土の上を走りまわって、愛おしそうに鶏にハグします。そんな姿を見ていると、より一層想いは増します。未来に残したい食事の在り方を、まずは自分たちの周りで実現して発信していきたいです。
湧き出る井戸水に希望を馳せて、でるか、でないか、やってみたい

先祖が残してくれた土地が、山ん中にありました。昭和中期に杉の植林をしたまま、ほったらかしで忘れ去られた耕作放棄地…この地を私たちの手で蘇らせることを決心。
始めは夫がひとりでチェーンソーとのこぎりを振り回し、真冬に汗だくになりながら手作業で進めた開拓作業ですが、造園屋の知り合いや、大工の父が呼応するように手助けをしてくれて、砕石の道と風通し抜群の鶏舎の完成に至ります。作業の合間に聞こえるトンカン・トンカンというキツツキの木をたたく音に心が澄み、自生する山椒の木やむかご採りに手をとめる、冬の山は静けさの中に、力強い命が育まれていました。電気工事も決まりました。日照が短くなる秋には、点灯管理も出来ることでしょう。

次なる課題は、鶏のライフラインである自然水の確保。現状は、自宅から井戸水を汲み上げて、毎日車で10分程の距離を運んでいます。大変な重労働と、時間のロス… 水の重量が掛かる夫の腰は悲鳴をあげています。
夏の繁忙期までに鶏舎の近くに井戸を掘り、作業効率UPを図ります。今春に、人力で9m掘ったが地下水脈に当たらず、暗く深い穴だけが残りました。更なる望みをかけ、打ち込み井戸工事で20m掘る資金をFAAVOで集めて、再挑戦したいのです。でるかもしれないし、でないかもしれない。
応援してくれるみなさん!井戸水が湧き出ることへの希望を、ぜひ共有してください!
あなたに知ってもらいたい、本物のにわとりのたまごがあります
鶏たちとの生活がスタートし、のびのびと風を感じ、土踏む彼女たちを見ていると、私も気持ち良くなり、つい抱きしめてしまいました。掌に小さな鼓動と羽毛の暖かさが感じられます。

今時の一般的な養鶏は、採算をとるために、1人のスタッフで2万羽も管理している(スイッチですべて操作できる)と聞いたことがあります。エサも輸入の遺伝子組み換えトウモロコシや大豆に、肉骨粉でカサ増し。鳥インフルエンザが恐いので、絶対に病気にならないようにと、空気もコントロールしていて、光も風も入らないようにして、ストレスで喧嘩する際に怪我が軽いようにくちばしの先をカットしてあります。
そんな鶏の一生を思うと、「お日様の下で歩かせてあげたいなぁ…健やかな気持ちで過ごして健やかな卵を産んでほしいなぁ…」と心が痛みます。そのためには少し高くてもいいと思うお客さんが増えたら、鶏も人も幸せになれるのではないでしょうか。私たちが自分のために、家族のために、大切な人のために選ぶ卵は、愛と平和の下で育った鶏の産んだ恵みです。身近で納得できる卵がないなら作ろうと決意は、揺るぎありません。
にわとりのエサに着目し、地産地消で循環型社会を実現する
「あ~たまご食べたい。」
と思った時に、身近な選択として平飼い卵か、ケージ飼い卵かを、選択できる社会にしたいです。まずはここ加賀市から、地域に密着して、人と人とを繋ぐたまご屋さんになります!

吉田さんをはじめ、加賀市の人たちが作った玄米のくずは、色やかたちで販売用からははじかれちゃったけど、鶏にはご馳走です。それにアスタキサンチン豊富な天然甘エビ殻、橋立港の宝勝丸で水揚げされる甘エビを、無添加乾燥させたおつまみの加工くずなんです。近隣農家さんからは、規格外の野菜や果物をもらっています。石川県産の大豆だけをまじめに豆腐にしている、織田屋さんとこのおからもサイレージで発酵させてエサになります。
他にももっともっと、その時の旬を食べて、鶏たちは毎日土の上を走りまわるエネルギーを得ています。エサのお礼に、卵を産みますよ。エサの良さがそのままたまごになって、地域の人たちの食卓へ。はたまた、お菓子屋さんや飲食店で違う姿に変身して、食べてもらえるかな。
鶏たちのもう一つの贈り物の鶏糞も、堆肥になって、地元の土を肥やし、また美味しい野菜が育ちます。そして、加賀の地下に眠る自然水が、汲み上げられて鶏の喉を潤し、また土に戻っていくという、生きた水の動きが、今回のみなさんの声援で実現します!
スケジュール
9月初旬に井戸掘り開始。3日の作業日程を経て、井戸水が出たかの結果をみんなにお知らせします。お返しについては、現地にいらっしゃる方は希望日程を伺います。郵送の方には順番に卵等送らせていただきますが、小規模の平飼い養鶏家ですので一日の採卵数が限られておりますので、数件ずつの発送になります。首を長くしてお待ちいただけると幸いです。郵送前にこちらから御一報入れさせていただきます。
集まった支援の用途とその内訳
打ち込み井戸工事(深度20m)60万円←この内の一部に充てさせていただきます
掘削費、ジェットポンプ、発電機、10tラフター、ユニック車、電動汲み上げポンプ等
FAAVO手数料 10万円
黒崎町から、素朴な家族の想いが伝わりますように

加賀市黒崎町は海と山に囲まれ、自然の恩恵を受けて、生を全うすることができます。一度訪れてください。このプロジェクトをきっかけに、より多くの人に田舎暮らし、平飼い養鶏の素晴らしさを知ってもらえればと思います。健康なにわとりから産み落とされる恵みのたまごを作り続けるために、皆様のお力添えをどうかよろしくお願いします。
起案者情報

【団体名】山ん中たまご園
【代表者】堂下慎一郎