2015/03/19 17:58
3年前のある日の夕方、コンビニでひとり分の惣菜を買っているお年寄りを目撃しました。今までもこんな風景は目にしていたはずなのに、「あー、このおじいちゃんは、家に帰ってひとりで晩ごはんを食べるんだな。」と思うとなんだかいたためれなく、辛い気持ちになりました。独居老人や孤独死などの言葉はあまりなじみのない気がしていましたが、ひとりで食事をするお年寄りの姿は現実としてはっきり想像することができました。 当時私は、結婚後立ち上げた会社と家庭の両立が上手くいかず悩んでいました。自分の気持ちを抑えて生きていくのはイヤだけど、ひとりで生活していくなんて事が出来るのか・・・そんな思いのなかで出会った光景だったので、自分に置き換えて考える事ができたのだと思います。 その時にピンと来たのが、「シニアのシェアハウスがあればいいのに・・・」でした。それから、シェアハウスについて調べているうちに、「シェア自体に大きな可能性があるのではないか」と思うようになりました。同時に、相互に与えたり与えられたり出来るシェアの"場"が、日本にあまりない事に気付きました。 そのことを身近な人達に伝えているうちに、色んな方面から、色んなシェアのアイデアが集まって来るようになりました。そして少しずつ賛同者を集め、周りの助言を受けて、2013年2月14日、NPO法人ソーシェアが生まれました。 soshare(ソーシェア)は、social と share を組み合わせた造語。社会的な問題を、人と人との関わり、 分かち合い、助け合いで解決出来れば 世界は変わるのでは...そんな想いから生まれた名前です。 ひとりの人間として自分らしく生きていく。楽しくそして安心して。その一つの方法として、シェアがあるのではないでしょうか。 このコワーキングスペースも、ただ単に場所のシェアだけでなく、ここに来ることで自分と自分の周りをより良く変えていく・・・そんな場を目指しています。